【感想・ネタバレ】旧皇族が語る天皇の日本史のレビュー

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Posted by ブクログ

日本は権力者はNo.2、権威者がNo.1という伝統がある。藤原氏、平清盛、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府、ずっと天皇を利用しても天皇そのものにはなろうともしない。

日本の強さは政治が揺れても、もっと言えば政変が起きてもNo.2が変わるだけで、No.1は変わらないからびくともしないこと。ずっと日本という国は変わっていない。
これは世界に類を見ない事。

これは何度も断絶の危機に見舞われながら守られてきた万世一系の皇統のおかげ。
万世一系が正文化されたのは天武天皇の記紀編纂。これがなかったら今の皇室、日本という国体はなかったかも知らないと言えるほどの功績。

天皇とは何か。教科書的には日本国の象徴であるが、筆者は祈る存在だという。深い言葉だと思う。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

日本史の教員になります。
この本に出会えてよかった、の一言。
心が熱くなりました。
日本書紀から、現代に至るまで、連綿と続いてきた朝廷、そして世界最古の日本という国。
この国に生まれてきたことは決して偶然ではない。
天皇は、古代から現代に至るまで、国民のために祈る存在に他ならない。
そういうことを思うと、自分本位で生きていた自分が恥ずかしくなった。

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2014年03月24日

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テレビだけではなく論壇もにぎわせている皇族の流れをくむ竹田恒泰による、天皇家を中心とした日本史を綴った一冊。

天皇家中心の視点は古代と明治維新前後以降はあまりないので、そうでない時代の記述が勉強になった。

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2017年04月17日

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天皇とは、「祈る存在」である。

この一文が凄く好き。


教科書みたいに歴史的事実を並べた上で、
そこから推察される事柄と、筆者のちょっとした主張が上手く混ざり合っているので、面白く読みやすい。

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2013年11月02日

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出だしは最低のイラストも相俟ってやや低調、近世から近代に入って著者の関心(出自)も手伝って、皇室の動静が語られて興味が尽きない。皮肉なことに、皇室からの視点からきちんと日本史を「捉えなおす」本著の様な試みが新しく見える程に、戦後民主主義は陳腐な観念的歴史観と、アナールー=網野式の民衆史が溢れかえっている。

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2013年09月25日

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初代から今上天皇までの、天皇史と言えばいいのだろうか。
通常の日本史というのは、その時代の、事象や出来事中心で時間軸が流れていく書き方が多いのだが、天皇がどんな役割を果たしてきたのか?を追っていき、俯瞰することができる。
そして、天皇が、古代から脈々と1本の糸でつながっていく、世界でも唯一の稀有な存在であること、それを日本人としてどう考えるのか?
きっかけにする本としてお勧め。

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2012年07月29日

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震災の中で「もっと大変な人がいるから」と耐え、譲る気持ち。その姿、様子に、世界の方から、感嘆の声があげられていました。
震災をきっかけに猪瀬さんの著書、マッカッサーの本、そして日本の歴史、天皇に関する本を読むに至りました。 読書の旅は今も続いていますが、この1年、読んだ本を通して得た私の「結論」がこの本の中にありました。

日本は【小さくても尊敬される国】

東日本大震災が起きた時、他国から見た日本は、こうであったと思います。
これからもそういう国であり続けて欲しい。 私も一人としてそうありたい・・・と恥ずかしながら思いました。

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2012年03月12日

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ネタバレ

[ 内容 ]
現存する世界最古の国家、日本。
その歴史はすなわち天皇の歴史でもある。
本書では、神話の時代から平成の皇室まで脈々と受け継がれる壮大な流れを、朝廷の立場から概観。
臣下に暗殺された天皇、怨霊と化し壮絶な死を遂げた天皇、祈りで国を救った天皇、朝廷と戦いつづけたカリスマ天皇…いかなる政権においても、天皇は意味ある存在だった。
戦国乱世、幕末、世界大戦といった既知の事柄も、従来とは異なる視座により、新たな様相を見せる。
明治天皇の玄孫である筆者だからこそ書き得た気鋭の作。

[ 目次 ]
序章 最古の国家「日本」
第1章 日本の神代
第2章 大和朝廷の成立
第3章 天皇の古代
第4章 天皇の中世
第5章 天皇の近世
第6章 天皇の近代
終章 天皇の現代
特別対談「開かれた皇室」は日本に馴染まない―寛仁親王×竹田恒泰

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月23日

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分かりやすく、ざっくり日本の歴史が知れます。最初に日本神話が説明されますが、神様の名前にルビが振っていないため誰が誰だか分からなくなりました。
著者自身旧皇族家の方ということで非常に興味深かったので拝読しました。難しかったですが面白いです。

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2022年02月05日

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ネタバレ

天皇というスコープから日本史を紐解いたもの。

あー!それあったなぁ〜っと
日本史の復習になった。
高校の時、幕府と朝廷の違いってなんや、、と
よくわからなかったことを思い出した。笑

国うみの神話から徐々に現実感が出てくる。
天皇がこうも続くって本当にすごいことだ、、、

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2021年03月22日

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最近では皇族芸人のような言われ方もする竹田氏。30代前半でこの書を書き上げた事に先ず驚かされるが、しかし、皇族という特別な存在をどう考えれば良いだろう。天皇を語るのは簡単ではない。竹田氏は、これを 祈る存在 として、上手く表現している。まさに、祈る存在 なのだろう。

人間は外敵から自らを守るため、一まとまりの部族形態を取る。外敵との戦いに備え、機能的に動くためには家父長制を少数統合した形で、組織が必要とされる。これは、支配欲を潜在欲求としてもつ人間社会にとっては自然発生的な事かも知れない。外敵に支配されぬために、組織に委ねる。時にシャーマニズムであり、時に武力がその長となる要件となる。そして長が政を仕切る。日本社会は、この様な部族形態から起こった。人間は支配欲を潜在欲求としてもつ。そして支配欲の完成体が神である。しかし、人は、人の中に神を作りたくない。その知恵が原始においてアニミズムや宗教を生んだ。

支配の完成時期が原始の状態に近ければ近いほど、支配者と神の融合が進み、作中の言葉を借りるなら、世界最古の国家となる日本は正に、この状態にあった。宗教の発生と支配者の出現が重なった。また、神格化にはもう一つ条件がある。聖書を残すことだ。古事記や日本書紀が、この条件を満たした。加えて、神器がある。爾来、天皇は限りなく神性を備えた特別な存在になる。この事は、国家にとっても、歴史の監視役として機能を果たし、他国のように、時の政権に歴史を改竄されない利点を生んだ。

皇族というのは、この神における神事を事務的に支えるために必要な存在である。人間が、神?というのは信じぬのだが、それは、お金がカロリー交換の媒介として、集団信仰するくらいに、皆んなで信じようという類のものかもしれない。

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2016年03月12日

Posted by ブクログ

日本の始まりから現代の天皇の系譜を記した作品ですが、その流れを大きく知るにはとてもよいと思います。歴史に対し個人な興味が薄い分、ざっと途中は読んでたけど、歴史で習ったこと(壇ノ浦の戦い、世界大戦などすべて)のすぐ隣には常に天皇に関して物事が進んでいたことを知った。神話、寛仁親王との対談が個人的に気に入ってるので、記紀を読んでみようと思う。

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2011年03月01日

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