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現存する世界最古の国家、日本。その歴史はすなわち天皇の歴史であり、世界で一番壮大なドラマである。本書で語られるのは、「為政者からみた政治史」ではなく「朝廷からみた日本史」。神々の時代から平成の皇室まで、脈々と受け継がれる八千代の流れを追う。いかにして日本という国は生まれ、二千年以上もの時を重ねることができたのか。その理由は、天皇という存在を抜きに語ることはできない。臣下に暗殺された天皇、怨霊と化し壮絶な死を遂げた天皇、祈りで国を救った天皇、朝廷と戦いつづけたカリスマ天皇……。いかなる政権においても、揺るぐことのなかった天皇の本質とは。大化の改新、元寇、応仁の乱、戦国の世、幕末、第一次世界大戦……すでに知っている出来事でも、従来とは異なる視座に立つことで、新たな様相が現れる。明治天皇の玄孫である筆者だからこそ書き得た気鋭の作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年05月05日
日本は権力者はNo.2、権威者がNo.1という伝統がある。藤原氏、平清盛、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府、ずっと天皇を利用しても天皇にはなれないし、なろうともできない。
日本は政治が揺れても、もっと言えば政変が起きてもNo.2が変わるだけで、No.1は変わらないからびくともしない(日本という国は変わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月24日
日本史の教員になります。
この本に出会えてよかった、の一言。
心が熱くなりました。
日本書紀から、現代に至るまで、連綿と続いてきた朝廷、そして世界最古の日本という国。
この国に生まれてきたことは決して偶然ではない。
天皇は、古代から現代に至るまで、国民のために祈る存在に他ならない。
そういうことを思...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月25日
出だしは最低のイラストも相俟ってやや低調、近世から近代に入って著者の関心(出自)も手伝って、皇室の動静が語られて興味が尽きない。皮肉なことに、皇室からの視点からきちんと日本史を「捉えなおす」本著の様な試みが新しく見える程に、戦後民主主義は陳腐な観念的歴史観と、アナールー=網野式の民衆史が溢れかえって...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月29日
初代から今上天皇までの、天皇史と言えばいいのだろうか。
通常の日本史というのは、その時代の、事象や出来事中心で時間軸が流れていく書き方が多いのだが、天皇がどんな役割を果たしてきたのか?を追っていき、俯瞰することができる。
そして、天皇が、古代から脈々と1本の糸でつながっていく、世界でも唯一の稀有な存...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月12日
震災の中で「もっと大変な人がいるから」と耐え、譲る気持ち。その姿、様子に、世界の方から、感嘆の声があげられていました。
震災をきっかけに猪瀬さんの著書、マッカッサーの本、そして日本の歴史、天皇に関する本を読むに至りました。 読書の旅は今も続いていますが、この1年、読んだ本を通して得た私の「結論」がこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月12日
最近では皇族芸人のような言われ方もする竹田氏。30代前半でこの書を書き上げた事に先ず驚かされるが、しかし、皇族という特別な存在をどう考えれば良いだろう。天皇を語るのは簡単ではない。竹田氏は、これを 祈る存在 として、上手く表現している。まさに、祈る存在 なのだろう。
人間は外敵から自らを守るため、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月01日
日本の始まりから現代の天皇の系譜を記した作品ですが、その流れを大きく知るにはとてもよいと思います。歴史に対し個人な興味が薄い分、ざっと途中は読んでたけど、歴史で習ったこと(壇ノ浦の戦い、世界大戦などすべて)のすぐ隣には常に天皇に関して物事が進んでいたことを知った。神話、寛仁親王との対談が個人的に気に...続きを読む
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