本作はなんと、1983年から1984年にかけて放送されたテレビアニメ「魔法の天使クリィミーマミ」の【公式スピンオフ】コミックです!
「魔法の天使クリィミーマミ」は、主人公の森沢優(10)が、妖精を助けて授けられた1年の期限付き魔法のステッキで16歳に変身してみたことで、ひょんなことから望まないながらもクリィミーマミ(16)としてアイドルデビューすることになり、魔法がバレたら使えなくなってしまうという緊張感の中で主人公が奔走する優とクリィミーマミの二重生活を描いたアニメでした。そして本作は、原作アニメに登場するクリィミーマミのライバル・綾瀬めぐみを主人公として、基本的には原作のストーリーをなぞっていくものなのですが、アニメのキャラクターデザインである高田明美さんの画とコミックを担当している三月えみさんの画にまったく違和感がないこともあり、40年近く前の作品のスピンオフとは思えぬ完成度! 原作を知らずに本作だけを読んでもお話としておもしろいですし、そして何と言っても、クリィミーマミの身元を執拗に探ったり事務所社長の立花慎悟に何かとビンタを食らわせたりと、原作アニメでは主人公に対抗する悪役のようなポジションで「好かれていた」とは言いがたい綾瀬めぐみが、改めてこの作品で見てみると真面目で健気な努力家(まだ18歳!)であったことに気づかされます。また、大人になった今、ぽっと出のよくわからない小娘に仕事もパートナーも奪われそうになっているのに、それでも自分にできることをがんばろうとする綾瀬めぐみのほうに共感する人は多いのではないかと思います。かわいいぞめぐみ!
カセットテープやダイヤルを回す式の電話など、当時の風習(?)がしっかり書かれているところも見どころです! 原作アニメにハマっていた方にも、原作アニメ未見の方にも、ぜひ読んでいただきたい素敵な作品です。
感情タグBEST3
これぞ奇跡
まさかのマンガ化。めぐみ視点での再構成というのが新鮮。元に群像劇としての結構複雑な作りがあったので可能になったと思います。伊藤脚本恐るべし。
めぐみの揺れ動く心理、良く描かれていて、マミの物語に新たな命を吹き込んでいます。よくぞ読み取って下さった。
後書きのマンガ化の苦心葛藤話には頷くばかり。大丈夫ですよ、ファンとして重なり合うところが同じなのが読んでいてうれしいですし、何より絵が美しい。
社会人一年目。薄暗い独り暮らしのアパートで偶然観た再放送はとても複雑不思議な物語で、アニメを観ない映画ファンだった僕を、映画も観るアニメファンに変え、将来への不安に頼りない毎日を送っていた僕の心を温めてくれたのでした。
そんな感動を再び思い起こしてくれました。
クリィミーマミは見てなかったからド新人として読んでみた。その背景なくても十分楽しんでいました。知ってる作家さんなのでスタイルを原作と寄せたのが凄い。今時の漫画タッチがいい。納得のあとがき。
あの天使にもう一度会えるとは!
子供の頃に視ていたクリィミーマミを再び楽しめるとは思っていませんでした。
マミのイメージを壊していたら徹底的に批判してやろうと思っていましたが、逆にイメージを補強する出来で大満足。
ああ、こういうストーリーだったなあと懐かしさも感じました。
全巻買いだな。
Posted by ブクログ
クリィミーマミ大好きでした!
子供の頃見てたのに内容をほとんど覚えてなくて、記憶にあるのはマミちゃんがとにかくかわいかったこととめぐみさんが怖かったことくらい……
なので、めぐみさんを主人公にした本作は大人になった今読めてよかったです。
社長とめぐみさんは恋人なんだっけ?
愛のある鞭なのは分かってますが、もう少しだけでいいからめぐみさんに優しくして……
三月えみさんの絵柄も色使いも本当にかわいくて、80年代を令和の今再現しても全く古く見えないのがすごいです。
それにしてもめぐみさん視点で見ると本当にマミちゃんは謎だらけですね。
マミちゃんの紫の髪色は(あと確かラムちゃんの髪色がターコイズグリーンになったのも)高田明美さんのデザインなんですよね。
かわいすぎて強烈に覚えてます。
コンパクト持ってました。
中に小さいステッキを収納できるやつ。
今はマミちゃんのiPhonケース愛用してます♡
クリィミーマミは私に美少女アイドルというヘキを植え付けてくれた作品です。
パンプルピンプルパムホップン ピンプルパンプルパムホップン!
ビックリするほど面白かった
主人公はクリーミィマミではないです。マミの大活躍に危機感を覚えるトップスター。斬新。そのドタバタも焦燥感も面白い。思わぬ掘り出し物漫画でした
なつかしい
当時からお話も面白いと思ってたけど
周辺の人物像がしっかり出来てたんですね。
これもアニメ化してくれないかなぁ。今の作画で再現してほしい。
マミの声優が問題かな。歌も歌えないといけないし。幼い声
も出さないといけないし。
めぐみサイドのストーリーって事ですがなんかバックトゥザフューチャー2
で一度あったストーリーを裏側から見ているような感覚ですね。
懐かしいです
当時小6位だったかな?
今は50のおっさんです。
いま見ると設定に無理があったりしますが、当時は子供だったので、そんなこと気にしてませんでした。
今でもマミ役の声優さんの声は耳に焼き付いてます。
Posted by ブクログ
Webマンガ雑誌「コミックタタン」で連載されている三月えみさんの「魔法の天使クリィミーマミ 不機嫌なお姫様」の第1巻です。1983年7月から1984年6月までTVアニメが放送された「魔法の天使クリィミーマミ」からクリィミーマミのライバルだった綾瀬めぐみを主人公にしたスピンオフ作品です。80年代を彷彿とさせる絵が素敵で違和感がなさすぎます。今回はマミのデビュー前後の話なのでヒステリックなめぐみさんが多めでしたが、めぐみルートのトゥルーエンドである「ロング・グッドバイ」まで描ききって下さい。
Posted by ブクログ
魔法少女モノの中で一番影響受けたアニメのスピンオフ。今でもこの原宿テイストなピンクグリーンパープルの色合わせが好きすぎる!80年代テイストが入った扉絵が素敵。
闘わない魔法少女もなかなか
魔法少女=戦闘員
と思ってたので、悪者がテレビ局を襲って来て
戦闘になるのだろうと思っていた。
だが、全くそんな事はなく
頑張るアイドル恵ちゃんが魔法でズルしてるマミ
(すいませんが、そうとしか見えない)に
負ける、ちょっと理不尽な物語。
恵ちゃんにも魔法を使わせてあげてくれ…不憫だ
原作を知らない者からの感想
クリィミーマミのアニメをほとんど見たことがないので、ほぼ何も知らないと言っても過言ではないです。でも、気になったので読んでみました。
おそらく知っていたら、違う視点から見る既視感ありつつも新鮮なスピンオフとして楽しめるのかと感じますが、クリィミーマミを知らないと楽しさはわからないのかな?と思いました。
作品としては、知っていれば楽しい。知らなければ続刊保留かな?と言った感じだと思います。