【感想・ネタバレ】そして、バトンは渡されたのレビュー

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Posted by ブクログ

瀬尾さんの本はずっと読んでいて、新刊の時に読みました。映画も娘と観ました。映画も良かったです。森宮さんなど各キャラの温かさ。バトンをつなぐ、のタイトルの意味を回収していて、とてもすてきだなと思います。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

何度読んでも心あたたかくなる作品。
人間関係に悩み、人間不信に陥りそうな時に読むと、心癒されます。人と人の絆や愛って、やっぱり素敵だと思えるようになる、心の特効薬。

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2024年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お母さん、親から子への愛情に血縁関係の有無って関係あるのかなあ、と娘に聞かれたら、薦めるべきはたぶん氷点じゃなくてこの本だよ、というのがいちばんの感想だった笑

あったかいお話!
どんな関係性であろうと、真っ直ぐに愛情を注いでくれる人のエネルギーはすごいなと思った。人数はうんと少なくてもいいので、人生の場面場面でそういう人がそばにいてくれたらなと思うし、私も誰かにとってそういう存在でいられたらきっと幸福だなと思った。

優子ちゃん、どれだけ諦めることを覚えても人間味のある感情を忘れないのすごい。
あと早瀬くんがあまりにも魅力的だった!ピアノを聴いて惚れたらそりゃ一生ものだよなあ、というのもあるけど、自分の気持ちに遠慮がちな優子ちゃんと、何も気にせずずかずか踏み込んでいける早瀬くん、きっと相性いいんだろうなと。

第2章、2人が結婚するのも、梨香さんがちゃんと結婚式に来てくれるのも、お父さんと再会できるのも、ハッピーな展開が丁寧に選ばれていて良すぎた!

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画化された作品ということで気になって読んでみた。

主人公の優子の親が何度も変わっていく話。血の繋がった父親、おしゃれで可愛くて自由な継母の梨花さん、梨花さんの再婚相手①のお金持ちで懐の深い泉ヶ原さん、再婚相手②の東大卒で頭はいいけどちょっとずれてる森宮さん。そんなに家族が何度も変わったらさぞ辛かろうと先生やクラスの人たちは思っているけど、悩みがないことが悩みだと思っている優子。

優子は可愛くて勉強も普通にできてピアノも料理もうまくて学校でもモテてどの親からも愛されるなかなかのチート主人公な気はする(笑)早瀬くんとの再会から結婚に至るまでもかなりドラマティック。親が何度も変わることで家族とか家庭とかそういうものに対して一線引いていた様子もあるが、どの親ともうまくいってなかったわけでもないので、優子の人生が少し羨ましくもある。梨花さんに振り回されるのはちょっとごめんだけど…(笑)

中島みゆきの曲を電子ピアノで弾く優子に合わせて森宮さんが歌うシーンで、優子が森宮さんと本当の家族になれたんだなと思った。始業式の朝ごはんにカツ丼を作って有給を1時間取っていたり、餃子を何日も続けて食べたり、相手が好きそうなケーキを買って帰って一緒に食べたり…なんてことない日常のようで溢れんばかりの愛がいつもそこにあって、心が温まった。

結婚式当日は森宮さんの視点で書かれているのも素敵だった。これまでの親たちから自分へ、そして早瀬くんへ優子を繋いでいく。人のことをバトンに例えるのはちょっとよくないかもしれないけど、これまでの親たちの想いと愛情が詰まった優子を次のパートナーへ渡す。そしていつか優子もまた自分の子どもにバトンを繋げていったりするのかもしれない。

家族っていいなと思える温かくて優しくて素敵な話だった。

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2024年05月28日

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自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにはできないことも、子どものためならできる。
自分のためじゃない誰かに毎日を費やせるのは、大きな意味をもたらしてくれる。
大切な人ができたら、幸せを願える未来が2つできる。
自分の未来はもちろん、その大切な人の未来の幸せはもっと大きな幸せを願える。

子どもに限らず、将来大切な人ができたらそんな風に思えたら良い。

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2024年05月25日

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とっても優しい気持ちになれました。優しい気持ちで涙を流したのは初めてかも。
全ての大人と、全ての子どもに読んでもらいたい、そんな優しい家族のつながりのお話でした。
本当に読んで良かった。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさか、こんなに泣くとは。後半1/4くらいは涙が止まらなかった。
3人の父親、2人の母親をもつ優子。特異な環境であんまり愉快でない人生を送るのかと思いきや、もしかしたら"普通"の親子よりもずっと暖かく、強くたくましい家庭環境が描かれる。優子の家族は、本人も含めてみんなまっすぐで優しい。そんな愛にあふれる姿に後半は胸がじーんとして涙が止まらなくなった。
受験の夜食で必勝かまぼこの入ったうどんを作ってくれる森宮さん。普段は穏やかで厳格なのに、結婚の挨拶に行ったときにはついついお酒をたくさん飲んでしまう泉ヶ原さん。ブラジルから100通の手紙を送り続けた水戸さん。そしてその3人をつなぐ、明るく自由で思いやりにあふれた梨香さん。どれも親としての愛の形で、誰もがきっと似たような形で受け取ったことがあるものだ。それを思い出して涙が出たんだと思う。
最後まで読んでから、あらためて最初の1Pを読んで、また心震えてしまった。すごくいい物語だった。

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2024年05月20日

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ファンタジーものでも現代ものでも人が死んだり悪意バリバリだったりする本ばかり読んでたので途中で飽きるんじゃないか…と不安だったけど杞憂に終わった
誰も死ななくても警察沙汰の事件が起きなくても主人公の人生がどうなっていくのか気になって一気に読みきってしまった
衝撃的な事件が起きたりしないのは、主人公とそれを取り囲む人々の人柄によって成し得た奇跡かなと思う。
とても感動した。

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2024年05月18日

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本屋大賞受賞、映画化などで話題になっていたのでずっと気になっていた小説でした。家族を題材にした本の中でも飛び抜けて素晴らしいと思います。
7回も親が変わっていると聞くとどこかマイナスなイメージでしたが主人公の優子からはそういったものを感じませんでした。むしろ、それぞれの親が紡いできたものを実感出来て感動しました。
子供がいる身ではありませんが、自分が親になるのが楽しみになりました。
未来を明るく照らしてくれる最高の小説です。

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2024年05月17日

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本屋大賞受賞作ということで間違いなしの圧巻で、凄く良かったです。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてくる感動の作品でした。

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2024年05月17日

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ネタバレ

読み返す度に心に染み渡るようなお話だ。

主人公の優子は7回も家族の形が変わっている。
別作品の登場人物 羽川翼も家族がころころ変わった結果、血の繋がらない家族に居ないものと扱われ、度々深く傷ついていた。
対して、この主人公は「不幸ではない」。
どの親からも大切にされていて、特に、高校生の時に一緒に暮らしていた森宮さんとは「もしこの生活が壊れるなら暴れてやる」くらいには気に入っている。
私が同じ立場だったら、思春期には荒み、手が付けられないほどの不良になるかもしれない笑
それくらい、家族が変わることはストレスがかかりそうなのに、優子は現状をしなやかに受け止め適応していく。その姿に尊敬する。

今回、読み返した時には大人達の立場にぐっときた。
どの親も親であろうとして、優子に寄り添おうとする姿は、血の繋がりを超えた家族を見ているようだ。
梨花の「今まで、自分だけだった明日が子どもがいることで2倍なる」
森宮さんの「自分より大事なものがあるのは幸せなこと。自分のためにはできないことでも、子供のためならできる」
という言葉が私は気に入っている。
子どもが生まれ、小さな命を預かる責任感で必死になっていたが、なるほど、こう考えると私は幸福だ。
日に日に変わる乳児の顔を見ること、
ミルクにむしゃぶりつく横顔、
顔を真っ赤にしてひたすら泣く様子、
全て、私一人だったら経験できなかったことだ。正直、黄昏泣きや夜中の頻回授乳は辛いけど、この子がいるから見える日常があるのは素晴らしいことなのだとこの本を通じて知ることができた。
私も日常を大切にしようと思う。

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

本屋大賞受賞作と聞いて買った一冊。

親が何度も変わる女の子の話

特別大きな事柄が起きるわけでもないが、読んでて面白い話でした。

主人公の女の子は強い人だと思った。
親が何度も変わってもグレない。
その事を人にからかわれても怒らない。
すごい事だ。

何度も変わる親達もいい人ばかりだ。
最後の森宮さんはすごく真面目でいい親だった。

親子の会話が面白かった。

泣くような内容の話じゃない時思って読んでいたが、ラストで感動した。

最初の方で出てくる文章
いつでもお腹がすいている森宮さん
がなぜかずっと頭に残った小説でした。




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2024年05月11日

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本屋大賞ということで読んでみましたが、納得です。心温まる素晴らしい作品でした。主人公の優子がたくさんの愛情を受けて育っていく姿に感動しました。

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2024年05月11日

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ネタバレ

読んでいる時に、いつの間にか自分の表情が柔らかくなっている、そんな作品だった。
第1章では主に学生時代、第2章では社会人〜結婚までの森宮優子の人生が、彼女の視点で描かれているが、第2章の終盤のみ、現在の優子の父親である森宮壮介の視点で話が進んでいる。この部分で、冒頭1ページの朝食を作っている場面の様相が明らかになる。見事な構成である。また、随所に出る料理及び食事の描写が、物語の展開を進めるリズム取りの役割を果たしている。
自分自身、優子のような家族構成の変化を経験したことは未だ無い。ただ、本作を読んで「親子とはこうあるべきだ」という感覚は意味を成さない、大切なのは「こうあるから親子なのだ」という捉え方であると感じた。
本作において「こうあるから」の部分は、親によって異なる。しかし、水戸秀平も、梨花さんも、泉ヶ原さんも、そして森宮さんも、みんな形は違えど、優子に溢れんばかりの愛情を向けている。そして優子も、それぞれの親に対して真摯に向き合い続けた。そこにはどんな時でも常に、「親子」というものが存在していたのだろう。

(梨花さんが優子の結婚式に無事出席していて良かった。病室の場面では、「これが最後の会話だった」的な雰囲気があったので・・・)

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

すごくよかった、気づいたら泣いてた。
親になりたくないって思ってたけど、この本を通して新たな幸せを知れたのかなあ。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

てっきり不幸な話になるのかと思ったら終始愛に満ち溢れたストーリーだった!

私も子供の頃、両親だけでなく沢山の大人に可愛がってもらった記憶がある。
近所の人や学校の先生、友達のご両親、習い事の先生などこれまで出逢ったすべての大人に影響を受けて成長してきたのだと実感。
正面から向き合ってくれた大人たちのことは今でもよく覚えているし、その人たちのセリフを思い出して今でも元気をもらえたり勇気づけられることがある。
これからも自分に本当の愛を与えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れず、また自分もそういう大人でありたい。
誰に対しても、優子のように裏表なく素直に誠実に人と向き合っていきたい。

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2024年05月06日

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子に対するそれぞれの親の愛情深さに触れるたびに、涙が出そうになった。

主人公は確かに複雑な家庭環境にあるのに、悲観的にならずに、どこか達観しつつ明るく過ごしているようだった。
自分が同じ状況になったら、主人公のようには楽しく過ごせていなかったのでは無いだろうか。
寂しい気持ちを心から追い出すために敢えて考えないようにすることもあっただろう。子どもなりに動揺していただろう。それでも、冷静に自分の置かれた状況に慣れていく努力をする主人公には憧れるしかなかった。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

「親から子に命のバトンをつなぐ」といった内容の、ありきたりな感動小説だろうと正直あまり期待していなかったけれど・・・

それぞれの親が主人公である娘(優子)に限りない愛情を注ぐ一方、さまざまな事情を抱え葛藤する。それに対し、優子が子どもながらに物事を理解しようとしたり、時には驚くほど冷静な捉え方をするのが印象的。親の職業や性格も多様で、中には側から見れば眉をひそめてしまうような者も出てくるが、優子に対する気持ちが率直に描かれており、綺麗事を並べられるよりもよっぽど腑に落ちるものがあった。

形は違えど親は親であり、親子を定義づけするのは無意味だと思わされた1冊。まもなく第一子を迎えるというタイミングで、この物語に出会えてよかった。

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2024年04月29日

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梨花さんが言っていた、「明日が二つになる。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。」というセリフがとても記憶に残りました。自分はまだ結婚もしていないし、子供もいないが、未来が2倍以上に感じるそんな家族を作ってみたいなと思えるような作品でした!

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

とても、とても優しい話でした。
産みの母親、実の父親。梨花さんと、泉ケ原さん、森宮さん。愛情の形は全く違うけれど、みんな優子の親として彼女をとても大切にしていて。

特になるほどなぁと思ったのは
『自分の明日と、自分よりたくさんの可能性を未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって』
という、梨花さんに言われたという森宮さんのセリフ。ただ、梨花さんの当時のことを読み進めるうちに後から知ることになったけど、その心境を思うと、心がギュッと締め付けられるようでした。

たくさん出て来る食べ物の話の中では、優子の受験前夜に森宮さんが夜食として作ったオムライスの話がとても好きでした。親ばかでかなりズレてる森宮さんの、自由だけどまっすぐな愛情がすごく微笑ましい。

家族という愛情の上では、血の繋がりなんて関係ないことだなぁ。最後のタイトル回収まで、本当に綺麗で優しいストーリーでした。

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2024年05月16日

購入済み

育児のすすめ

⚫️少子化時代の「育児のすすめ」である。何をしたら自分が満たされるのかはよく分からないから、自分のために生きることは案外難しい。しかし、自分より大事な子供のために生きることは、自分を確実に満たしてくれる。⚫️育児のある人生は幸せで、育児のない人生は多分つまらない。お金で買えない生きがいを得られる育児のコスパは悪くないのだ。⚫️さて、主人公の義母梨花について、自由奔放というより自儘独善を感じるが、周囲の男達は途方もない器のデカさで接している。現代女性の理想的男性は大度量の持ち主らしい。自分にはムリっぽい。

#癒やされる

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2023年11月13日

購入済み

読了感が最高でした

ずっと穏やかな様子で進んでいくこの話の中で、泣くことはないだろうと思いながら読み進めていました。
けれど、読んでいく中で主人公の優子がいかに愛されているかを感じ、最後には涙を流してしまっていました。
穏やかに心に染み込んでくるような優しさが詰まっていると思います。後味スッキリと読み終えることができるお話でした。

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2022年09月29日

購入済み

面白い!

映画を先に見ましたが、映画とはまた違った展開でした!!とても面白くあっという間に読んでしまいました!迷ってたらオススメです

#泣ける

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2022年02月03日

ネタバレ 購入済み

本も料理も味わい深い

ニンニクたっぷりの餃子、始業式のカツ丼、メッセージいっぱいのオムライスなど、愛情たっぷりの料理を作る森宮さん、また優子に関わった親たちの真の愛に胸が温かくなリました。
特に、親が子を育てることは明日が2つに、未来が2倍になるという一文に感動しました。

#深い #感動する #癒やされる

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2021年11月16日

購入済み

原作

漫画などにもなっていますが、小説のこの作品が1番!

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2021年11月13日

購入済み

そしてバトンは渡された

すごく読みやすいです。次はどんな展開になるんだろうと、物語の中に引き込まれて イッキ読みしました☺️

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2021年11月11日

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購入済み

心が温かくなりました

読む前はあらすじを見てどういうことだろうって思っていたのですが、読むとスッと心に入ってくる温かいストーリーで、読んで良かったなと思いました。

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2021年10月15日

ネタバレ 購入済み

心が温かくなる

優子さんの性格もいいのか、周りの大人の気遣いに、
本当に心が温まりました。
付き合った彼氏達も、素敵な子だったですね。
親が何度も代わり、人に言えない虚しさや腹立たしさを感じる事もないほどの
新しい親達。現実には居ないだろう
素敵な物語でした。

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2021年04月24日

購入済み

最初だけ???でしたが

すぐに物語に引き込まれました
登場人物のキャラも濃く、とても楽しく読み終えることができました
いろんな愛情があるのだな

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2021年04月02日

ネタバレ 購入済み

大切にしていきたいと思える本

これは優子ちゃんのお話のようで、じつは森宮さんのお話だったんだと思う。
本当に場面展開といい、言葉選びが秀逸で、季節の移ろいなどの表現も美しく引き込まれました。
優子ちゃんと森宮さんの会話にクスッと笑えて、森宮さんだけでなく登場人物がみんなそれぞれ温かくて。でも要所要所のそれぞれの親たちの言葉に重みがあって。。梨花の明日が2つになるって言葉や、どんな時もごはんを作る森宮さんの姿、2章の最後の方、夕食後のデザートの時、森宮さんが優子ちゃんに掛ける言葉の部分では思わず声をあげて泣いてしまいました。きっとまた、時々読み返します。大切にしていきたいと思える本です。

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2022年09月30日

購入済み

淡々飄々 しかしユーモアあり

どこか力が抜けた淡々飄々とした しかしユーモアを含んだ語り口が好きでこの作者の作品を何冊も読んでいるが、今まで読んだ作品の中では文句なしにこの作品が最高の出来である。最後の盛り上げ部分も絶叫型ではなくいくらかユーモアをふくんでいるのに、それでも感涙してしまった。数多くの父親 そして母親の嫌味のない人物の描き方が実にいい。もっと星がほしい作品である。

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2021年02月03日

購入済み

良かったです

内容を全く知らないまま、まず無料版を読んで、早く続きが読みたくて購入しました。何だか最近の自分を振り返りちょっと心が晴れました。自分の人生、自分の評価、など自分の事ばかり。目を向ける世界をちょっと変えただけで、心が豊かになる事を思い出させてもらいました。登場人物がみんな魅力的です。

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2020年10月19日

Posted by ブクログ

数年前映画を観たもののあんまり覚えてなくて、新鮮な気持ちで読めた。感動系と知りつつ軽い気持ちで飛行機に持ち込んだら座席で涙腺崩壊したので読む場所は気をつけないといけない。血が繋がってても繋がってなくても、親の愛は大きいらしい。親になったら分かるのかも

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少女が、側から見ると辛い境遇の中で、幸せを見つけ、人生を投げ出さず歩む様子がよかった。
バトンは親から子に受け継がれるのかと思いきや、親から親へ。

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

穏やかに読めて、そして泣いた。
優子の気持ちがとても分かったし、優子を取り巻く大人たちのあたたかい心もすてきだった。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を先に見てたからそれぞれのキャストで物語が再生された。映画と違って梨花さんと最終的に逢えたのは良かった。森宮さんのエピソードが全部独特で面白いし、いろんな親が登場するけど森宮さんが親になるとにの覚悟がいちばんすごいと思う(理解はできない)。

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2024年05月15日

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ネタバレ

明日が2つになるなら、親ってなんだか楽しそう。

映画を観る前に原作を読みたくて積読になっていた本。
読み始めたらすいすい読めて、ラスト40ページくらいは夜更かしして一気に読んでしまった。次の日に疲れが溜まるほど号泣した。

「それで、この先どうなるんだ?!」というハラハラドキドキはしないものの、「この主人公は周りの人たちとどう関わって、どう成長していくのだろう」という素直な好奇心から、ページを捲る手がどんどん進んでいった。

万人が読むといいと思える作品。(読むべき、読んで欲しい、は言葉が強いので読むといい)
よく言うけど、どの年代に読むかで、受け取り方が変わってくる作品。
わたしは30代(既婚子なし)で読んだので、親になる決意ってこういうことか、と親たちに注目した。

主人公は母が2人、父が3人いて、苗字が4回変わった17歳の女の子。
よく使われる単語で現すと“複雑な家庭”で育ってきたけど、「不幸ではないし悩みはない」と言い切る。
とはいえ読んでいくと、わたし(読者)からしたら“悩み”となりそうな出来事は度々起こってきたことがわかる。
でも彼女がそう感じなかったのは、彼女の親たちが愛情を持って彼女のそばにいて全力で接してくれていたから、また、彼女自身のいい娘でいたいという気持ちからくるものであったことがわかってくる。

途中、父親とぎくしゃくしたことについて同級生に相談したとき、同級生に(作中でいうところの血の繋がりがある)実の父とそんなことで気まずくならない、というか父とは話さない、と言われるシーンがあり、実の親子との対比がされている。
主人公親子は血の繋がりがないからこそ、たくさん会話をして、“親子”や“家族”を形づくり、意識して“親子”や“家族”であろうとしていることがわかる。
この対比が興味深いな、と感じた。別に、実の親子であろうとそうでなかろうと、“親子”や“家族”という関係性をないがしろにしてはいけない、と、他人(夫)と暮らしているいまはそう考えているけど、血の繋がった子どもができたらまた考えが変わるのかな。思い返すと、母とはしょっちゅう喧嘩してたけど、ぎくしゃくしたことはなかったから、そういうものなのかも。

なにを、誰と、食べるか。食べ物の描写も多く、美味しそうな独特な料理が出てくるのも魅力!主人公親子はお互いに作ってくれた料理を食べた後、しっかり感想を言う。感謝を伝えるようなその習慣がとても素敵。夏になると手作りゼリーを、友だちと関係がこじれた時は力が湧くニンニクましまし餃子を。
お互いのことを想ってスイーツのお土産を買ってくるのも、特別な関係性だからこそ。外で何か美味しいものに出会ったとき、「これ、あの人が食べているところを見たいな。あの人と一緒に食べたいな。」そう思える人がいることは幸せだよね。

食べ物と一緒に物語に華を添えているのがピアノ。
音楽も、食べ物とまた違う魅力があることを知っているから、素敵要素がてんこ盛り。
病院で早瀬君(主人公の婚約者)がピアノを弾いて、病院に来ている人たちを元気づけていて、食べ物では救えないけど、音楽では救える人がいる、と気づくシーンはキラキラしていたな。

これから暑い季節がくるから、ゼラチンを少なめにした、手作りゼリーを作って好きな人と一緒に食べたい。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

会話がすごく面白かった…。この方の本、もっと読みたいです。
優しい感じのストーリーだが、少し切ない
けどやっぱりあたたかい雰囲気にひかれました。

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2024年06月03日

購入済み

バトンを渡せるのか

映画化された映像を先に見たので、森宮さん=田中圭さんに完全になってしまっていました(笑)
あっと驚くような展開は出てこないけれど、ジワジワと染みてくる人と人の間に生まれる優しさに、心が温かくなります。今の季節、読むのにピッタリかもしれませんね。

誰かを大切に想う
誰かから大切に想われる

受け取ったバトンを、私は誰かに渡せるのだろうか…

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

実の親か義理の親
どちらかを選ぶ時、当たり前のように実の親でしょ?!
と思った頭の固い私
我が子でも子育てはなかなか難しい
森宮さんはもちろん、梨花も優しすぎるほどに優子にたくさんの愛情を注いでくれる
登場人物すべてが優しくて読み終わったときほっこりした

物語としては星5だけど、どうしても現実として考えたとき
こんなに無条件で他人の子を育てられるのか?
ましてや自分一人で
と思ってしまって星4に…

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

あったかい話、幸せになってね
こんな風に本を通して見てる世界なのに幸せを願いたいと思わせるこの本はすごいね〜

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2024年06月06日

Posted by ブクログ

食卓を囲む家族、その姿は側から見ても
幸せにみえる。
でも、優子の囲む食卓は家族であっても
本当の家族とは違っていた。
血の繋がりのある父親は去り継母の梨花
との生活、そして次はグランドピアノが
ある豪邸の泉ヶ原さんとの生活、最後は
森宮さんとの生活。

それぞれの血の繋がらない親子での生活
は優子にとって時には寂しさや気遣い
が人生の中であっただろう、新しく親に
なった三人も優子に見せない親としての
覚悟や戸惑いがあったが優子に心を配り
ながら向き合って食卓を囲んだ。
特に森宮さんはちょっとズレてはいるが
いつもカツ丼、餃子、そして素敵なゼリー
お腹一杯になるまで優子の身体と心を
優子が知らない内に満たしてくれていた。
一人で食べるのも気楽で良いが、嬉しい
時悲しい時、誰かに話しを聞いて貰いながら
一緒に食べるのも悪くない。
優子を見守る、四人の親達と夫になる早瀬
いつの間にかまた家族が増えた。
そして、また優子は4人の親に渡された
バトンを新たな家族に心を込めてまた渡して
行くのだろう。
私もこの本に優しいバトンを貰い、
その優しさを食卓を囲みながら
話したい。


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2024年06月07日

Posted by ブクログ

このあくまでも淡々とした世界観が、この作家の持ち味のような気がする。
ファンタジーである。淡々、諦観、常にうっちゃり、がっぷり四つにならない感、髪振り乱して泣き叫ぶとか、怒り悲しみで獣化するとか、そんなのが決して無い世界。
妻を事故で失い、さらに大切な幼い娘を再婚相手に奪われる父親の苦しみとか、かなりなものだと思うけれど、それら全てが「乗り越えられた後」になると「過去は静かに立っている」状況になっているわけだ、本書では。
私はそこに素直に納得することが出来ないし、その無理は相当に過酷な設定なのだが、そのファンタジーに人はハッピーを見出すらしい

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2024年05月31日

購入済み

家族の在り方。未来へのバトン。

読み始めてまずは不安な気持ちになった。
「バトンとはなんだろう?主人公?子供?」
子供だとしたらなんだか背筋が寒くなるような物語なのだろうか?と。
理由は人それぞれあると思うが、親が変わるというのは子供からしたら信じていた人がいなくなる、納得出来ないようなことだと思う。
彼女は自分の境遇に適応していく強さを持った子なんだと感じた。
周りの何人かの親達は優しく、確かな愛情を持って彼女を育て、そこには笑顔があったり、また裕福な家庭だったりと、読み始めて感じた不安は一切無くなっていった。後先考えずに今を楽しむ生き方をする母親には正直共感出来なかったが。

でも、そこで「じゃあ、家族の在り方とはなんだろうか?」と疑問に思った。
この物語を読んでいると私が考えている家族像ってのは「私の家族」であって、他の家族とはまた別なのだと感じる。
そんなの当たり前じゃんと思うかもしれないが、家族=私の家族という考え方がどうしても付き纏ってくる。
家庭を作るという言葉にプラスのイメージを持つ人もいれば、マイナスのイメージを持つ人がいる様に、家族は様々だ。
そんなデリケートな内容を題材にしたこの物語が心温まるもので良かった。
最後に娘のバージンロードを共に歩く父親の考え方、振る舞い方がこの物語を心温まるものにしているのではないかと強く思った。

#深い #感動する

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2024年03月16日

ネタバレ 購入済み

素晴らしい

自分の生活スタイルが目まぐるしく移り変わる
主人公のストーリー。
しかしどんな境遇、事態になっても
それを悲観せず逆に立ち向かい幸せを築いていく。

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2022年04月23日

購入済み

優しい話だけど

最後まで飽きずに一気読みしました。
ほとんどの人が泣くという触れ込み通り、なんども涙がでました。
生きていて経験した、人の温かさだったり純粋な愛情のようなものがじんわり思い出されて、つい涙が出てしまう感じです。
でも、誰もがそうだと思うのですが、人生ってそれだけじゃないですよね。必ず。
主人公を複数の親が愛情を持って育てたということがあり得たとして、そんなにキレイな関係や感情だけが存在するとはどうしても思えませんでした。
他人と一緒に暮らすってそんな簡単ではないと思います。
そこがやはりフィクションだなぁと思えてしまって残念な点でした。
人間のキレイなところだけを抽出して固めたような作品だと思います。
なので美しい話であることは間違いないです。

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2021年10月28日

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