典型的な嫌な女が主人公か…と思いきや、彼女なりの苦悩がその歪みを生んでしまっていたのかと気付かされます。
本作の主人公は「生きがい」が見つけられず、生きがいのある人を冷めた目で見てしまいます。読み進めるうちに、これといってハマれるものが無かったり、目に見える生きがいがないのは自分も同じだなと思いました。生きがいがない自分に対しての自己評価って、いちばん辛辣に、重くのしかかっているのではないか?といつの間にか主人公と自分を重ねていました。
彼女はただの嫌な女ではなく、コンプレックスによって負の感情が滲み出たキャラなのだと理解したとき、自分の世界にも彼女のような人がいるかもしれない。はたまた、自分も彼女に当てはまるものがあるかもしれない、と他人事ではない気がしてきます。
そんな生きがいを見つけられない主人公が、どのように自分の生きがいと居場所を見つけるのか。ぜひ本作で確かめていただきたいです。
感情タグBEST3
こんな女いる…!
主人公が、周りにいるなぁこんな女…という絶妙なキャラ設定で面白かったです。
ストーリー展開も早くてぐいぐい読めます。
話数も少ないのでさくっと読み終えてスッキリできるし、おすすめです。
すごく面白い
すごく面白かったです。最初のうちは杏が嫌いでしたが、杏の考えや今まで杏が生きてきた背景などを知ると不思議と憎めず、可哀想に思えてきました。結末も杏が周りと馴染めて楽しそうにしているのがほっこりしました。完全な悪役っていうものが出てこなくて、読んでいて面白かったし終わりもスッキリしました。
わかる。
自分も趣味も何も無くてつまんない人間と感じてて、主人公の杏に共感することも多かったです。自分の好きなことをきらきらしながら話してくれる人に憧れたり、羨ましく感じたり。
最後は素敵な終わり方で購入して良かったです!
私も少しずつ周りに興味をもってみようと思いました。
共感出来る
賛否両論あるとは思いますが、私は共感しました。恐らく共感出来る女性は多いのではないかと思います。
仕事で自分にだけ業務の偏りがあるように感じられて、でもそれに対して正当に評価されていないと感じる。それどころか軽んじられて、でも同時に自分も周囲を軽んじていて…それらのストレス発散の趣味や情熱を注げるものがなく、結果自分に自信がない。自分の人生に希望が持てない。それらへの逃避手段として結婚を夢見るけど、それすら危うくなる。
自分の人生の参考にしたいと思います。この主人公が幸せを掴むことを願って。