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Posted by ブクログ
冬の暗く静かな雰囲気から春を迎える喜びに移る流れが、すごくよかった。1日1章大切に読んだ。
特に響いたのは5章の元気なヘムレンさんを、なぜか好きになれないムーミントロールの気持ち。
個性豊かなキャラクターも物語の魅力だ。
2021.1.16
Posted by ブクログ
いつもは冬眠しているはずなのに、なぜか冬眠から覚めて眠れなくなってしまったムーミンのお話。食べ物がなくなって別の谷から次々やってきた人?たちの世話を焼くムーミンがすごい、と思った。私だったらどうするだろう。そして、目覚めたママの言葉が素晴らしすぎる。女神かよ…。フィンランドの人ってみんなこんな性格?そんな馬鹿な…と思いながら読み終えました。
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これまでのシリーズで感じた小さなお話に次々と飛んでいくことによるおもしろさと読みにくさはこの巻では控えめで、冬眠から目覚めてしまったムーミントロールが初めての冬を乗り越える様子が一貫した物語として描かれている。
冬の情景に不安と恐怖しか持たないムーミントロールに対して、起きてすぐから雪滑りを楽しみむちびのミーがとてもかわいらしい。
ムーミントロールは奇妙な冬の住民との交流を通して、春が訪れる頃には、起きてきたムーミンママに甘えながらもなにかしてあげなくちゃと思うほどに成長しています。
Posted by ブクログ
シリーズここまで読んできて、「ムーミン谷の冬」が一番好きだ。寒く暗く長い冬と春の訪れの描写が美しい。ムーミントロールの成長、トゥーティッキの優しさ、ちびのミイのカッコよさが心地よかった。ご先祖さま・めそめそ君・サロメちゃん・とんがりねずみ等辛い冬を身を潜めて生きてるところにも共感する。最後、春の訪れとムーミンママの寛容で終わるのも素敵。
Posted by ブクログ
新年をすぎたばかりの春はまだまだ遠いある晩、雪にうずまったムーミン屋敷では
月あかりにムーミントロールが目を覚ましてしまったのです。
「ママ、起きてよ!
世界中が、どこかへ行っちゃったよ」
はじめてみる雪。冬の生き物たち。
ひとりぼっちが寂しくて、スナフキンに会いに行くのだと外へ飛び出します。
海辺では、素敵なシッポの子りすがふとんを探して、チビのミイを起こしてしまいました。
ミイのことはご心配なく、あっという間に冬と友だちになりましたから。(ママの大切な薔薇の模様のコーヒーポットカバーと銀のおぼんで、そり遊びを楽しんでる)
水浴び小屋では冬のとんがりネズミたちとトゥーティッキが冬を生活しています。
冬のムーミン谷には知らないことばかり。雪は下から生えてくるのだと思ったら、空から降ってくるのですね!
不思議な白いうまや、氷姫。
冬には冬の生き物たちがたくさん生きているのです。
少しずつお日様が顔を出し始めると目覚めてしまった人たちが、食べ物を求めてムーミン谷へやってきます。
ムーミンはちゃんとお客様をもてなすことが出来るのでしょうか…
ここでは、ご先祖さまや、それはかわいいちいさなクニットのサロメちゃん、スキーがお得意の陽気なヘムレンなどおかしな人たちと出会い、ムーミンはまた心をかきみだされます。
でも大丈夫、冬を知らなかったあのムーミンよりはちゃんと成長していましたよ。
最後はおてんばミイのせいで、生まれて初めてかぜをひいてしまいます。
でも大丈夫、ムーミンのクシャミに目覚めるのはもちろんあの人なんですから。
ネタバレなんですが、大好きなこのセリフだけ書きとめておきます。
「人生ってほんとにおもしろいものよね。銀のおぼんの使い方は一つきりだとみんなが信じてきたのに、ぜんぜんべつの、ずっといい使い方があったのね。それから、みんなに『そんなにたくさんジャムを作って、どうするの?』なんていわれたけど、ちゃんとぜんぶ食べてもらえたんだわ」
ムーミンがちゃんとお客さんのお世話をしてくれたおかげで、わたしはどこへ行ってもはずかしい思いをしないでいられるわ。
なんて言ってしまうママ。
いつでもやっぱりママが最高。ママは私の理想の人だぁ。
今回も石橋を叩いて渡る派のムーミンと、最強の女の子ミイの対比がたまらなくおもしろい。