【感想・ネタバレ】その習慣を変えれば「うつ」は良くなる!のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

2012年7冊目。
205頁。


三省堂神保町店で購入。




うつ病に関連する症状と、それらに対する対応策について、わかりやすくまとめられていた。
専門用語等も、私のような医学的専門知識を持たない者にも理解できるように、噛み砕いた説明がなされていた。
また、科学的見地や著者の経験など、うつ病を多面的に捉えられているため、単なる精神論や科学的根拠一辺倒な内容にもなっていなかった。
今後は、巻末の10カ条を意識した生活を送っていきたい。




≪本文引用≫
p.39
 一時期話題になったVDT症候群やテクノストレス症候群も、このような暮らし方から生まれた現代病といえるでしょう。
 VDTとはVisual Display Terminalの略で、PCや携帯電話などの画面のこと。長時間同じ姿勢で画面を見つめているために肩こり、腰痛、頭痛が起き、自律神経失調症状や、時にはうつ症状なども現れるとされています。PCなどの画面を凝視していると、通常は1分間に20~30回のまばたきが5回ほどに減ってしまい、涙の量も減って眼の表面が乾燥することから、この症候群は主に眼科領域で扱われています。

p.88
 なぜ運動がうつを軽くするのでしょうか。うつ病に関係するといわれる脳の神経伝達物質にセロトニンがあります。
≪中略≫
夜に分泌されるメラトニンは、セロトニンから合成されています。セロトニンが不足すると、精神のバランスを欠いて不安感やイライラが募ったり、うつ状態になったりします。そういう場合も運動を続けると、セロトニン分泌が助けられ、不安行動やうつ症状の改善につながる可能性が高いことが分かってきています。

p.97
 その人にどれくらいの睡眠時間が必要かは体質的、遺伝的に決められてて、個人の努力では大きく変えることはできないと考えられています。

p.118
 休職が何年も続けば職を失うことにもなりかねません。「多少仕事にマイナスが出ても、自分が倒れないことが第一」という心がけが大切です。

p.155
 うつ病の治療で抗うつ剤を使うのはこの「アクセル踏み」と似た面もあって、少しは「車が動くようになる」のを助けますが、それだけでは根本的な回復には不十分で、やはり休養が第一なのです。

p.181
 効果的な運動については第4章で述べましたが、夕方にすすめたいのは、適度な疲労感が得られ、心地よく眠れる効果が期待できるからです。

p.201
 再発予防のための10カ条
1.自分の体質に合った十分な睡眠と休養をとる
2.規則正しい生活をする(就寝時刻と起床時刻を一定に。平日も週末も)
3.気分の波や生活習慣の実態が分かる経過表・睡眠表をつける
4.夜更かしはご法度
5.夜中のテレビは禁止。PC、携帯電話の画面も暗いところでは見ない
6.休日は平日の疲れをとるため十分な休養をとる
7.休み前日の夜更かしはご法度
8.お酒(アルコール全般)はできる限り避ける(やめるのが一番)
9.コーヒーなどカフェインの摂りすぎに注意する
10.なるべく毎日、できれば夕方に運動をする

0
2012年02月29日

「暮らし・健康・美容」ランキング