【感想・ネタバレ】改訂新版 新書アフリカ史のレビュー

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Posted by ブクログ

40%

松田 素二
1955年生まれ。京都大学文学部卒業、ナイロビ大学大学院修士課程を経て、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専攻は社会人間学、アフリカ地域研究。著書に『抵抗する都市』(岩波書店)、Urbanisation from Below(Kyoto University Press)、『呪医の末裔』(講談社)、African Virtues in the Pursuit of Conviviality(共編著/LANGAA)などがある。

宮本 正興
1941年生まれ。神戸市外国語大学英米学科卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、中部大学・大阪外国語大学名誉教授。専攻はアフリカ地域研究(言語・文学・歴史)。著書に『文化の解放と対話――アフリカ地域研究への言語文化論的アプローチ』、『スワヒリ文学の風土――東アフリカ海岸地方の言語文化誌』、『評伝グギ・ワ・ジオンゴ=修羅の作家――現代アフリカ文学の道標』(以上、第三書館)などがある。

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2024年05月04日

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アフリカの通史。もう一度読み直すかフォーカスの当て方の違う本を改めて読むかまだ決めてはないけれど、とりあえず一度読んだだけでは理解しきれてない。あまりにも知らないことが多かったなぁとまずはそれが知れてよかった。

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2023年09月17日

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新書だが本文で700ページ以上あるボリューム。

アフリカの歴史が大局的、網羅的に説明されていて勉強になった。15章、ネイションビルディングがトライバリズムを生み出したというのは目から鱗だった。

アフリカ経済のジレンマを歴史的な流れとして説明されていて理解が深まった。

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2021年01月21日

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われわれ日本人はアフリカのことをなにも知らない、というのが率直な評価ではないだろうか。もちろんアフリカという大陸を知らない人はいないし、アフリカの国家をひとつも挙げられない人もいないだろう。智識としては確実にわれわれのなかに共有されている。しかしより現実的な関心となるとどうか。いまはコロナウイルス禍の真只中にあり海外旅行どころではないが、昨年までの人気旅行先はやはり東アジアやヨーロッパが中心で、アフリカの場合は旅行ガイドの売場すら狭くなっている。テレビで取り上げる国際ニュースもアメリカや中国が中心で、アフリカについてはあまり観ることがない。しかし、人類の歴史を紐解いてみれば、その伝播の仕方については諸説あるが、われわれホモ・サピエンスが誕生したのは、紛れもなくアフリカなのである。そういう意味では、もっとアフリカについて関心を持つべきだと思う。本書はアフリカの歴史をその人類誕生のころから現代に至るまで概観しており、非常に勉強になることが多い。かつてはよく「闇黒大陸」と呼ばれ、現在でも発展途上国の代表的な存在として扱われてしまいがちであるが、そのような見方は偏見に過ぎないことがわかる。アフリカにも古くから独自のコミュニティがあり、優れた文明があったのだ。アメリカを中心に現在ちょうど「Black lives matter」運動が世界中を席捲しているが、本書を読むこともまた黒人差別を理解することに繫がるのではないだろうか。

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2020年07月04日

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圧倒的。アフリカについてこれほど遠大に多角的に書かれた本が他にあるのだろうか。しかも日本語で。
もしかしたら、非西洋である日本だからこそ、アフリカから見た世界史、という視点が生まれたのかもしれない。
とにかく20年前にこの企画を考え、成し遂げた編集者の方に敬意を表したい

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2019年01月16日

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アフリカ大陸、特にサハラ砂漠以南のアフリカ(=サブサハラアフリカ)に関する700〜600万年前の人類誕生からホモ・サピエンスの21世紀までの網羅的な通史。

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2024年01月17日

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かつて、歴史のない「暗黒大陸」と言われたサハラ以南のアフリカ。そうした古い見方はようやく覆され始めた。 本書は五大河川沿いに成立した世界の記述から始まり、それを踏まえて交渉史、ヨーロッパとの遭遇と植民地時代、独立とその後の問題が描かれる。大河沿いの種々多彩な世界、海やサハラを越えた交流の展開、南アフリカのアパルトヘイト後の「真実和解委員会」の考え方など非常に興味深く読んだ。アフリカではこれからの人類史に大きな影響を与える偉大な知恵が育まれていると思わせてくれる一冊。優れたアフリカ通史。

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2020年01月18日

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通勤で読めるアフリカ通史。植民地化によって「直線的に」で分断されてしまった国家の枠組みではなく。「川世界」や「交渉史」という視角から、新しいアフリカ史を描こうとする熱意に溢れた意欲作。増補によって2018年までの記述が追加された。
「ナショナリズム」「法と裁き」などヨーロッパ的な枠組みを乗り越えようとする視座が随所に盛り込まれており、個人的にはそれが良かった。
歴史を扱う書物で共通に思うのだが、もっと地図がほしい。本書はだいぶ良心的だけども。
特厚。

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2019年01月04日

Posted by ブクログ

アフリカの歴史のなかでも、研究がなされていたり記録が残っている地域や社会の歴史について、編集されている。
各章様々な専門家によって綴られており、アフリカ各地の具体的な出来事や人物を様々な視点で学ぶことができる本だと思う。
一回読んで全体を把握するのは不可能に近いと思ったけれど、あまり語られていないアフリカ大陸の近代以前から、歴史の流れを辿れるありがたい本。

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2022年12月31日

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