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Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ第4弾。
第1作の「備忘録」で登場して以来、ご無沙汰していた隠館厄介くんが登場したのが嬉しい。と喜ぶ間もなく、彼はビルの屋上から飛び降りた女子中学生に直撃され、一週間生死の境をさまよった後のベッドの中というところから、物語は始まります。
女子中学生も当然ながら意識不明の重体で、厄介くんはどこでどうなったらそういうことになるのか不明ながら、マスコミからは「少女を殺そうとした殺人未遂者」に祭り上げられているという、あり得ないほどの冤罪体質ぶりも健在です。
この様相から、どういう経緯で今日子さんに依頼が持ち込まれ、どのように真相が導き出されるかは、読んでのお楽しみというところですが、依頼人視線に立って今日子さんの言動を楽しみつつも振り回され、1日で解き明かされる事件の真相に驚かされるという安心のルーティーンは健在。
厄介くんと今日子さんの掛け合いの中で、本作ではクリエイターの矜持であるとか、多感な時期の少年少女の心の一面が語られ、ふむふむと感心したりあるあると頷いたり、読んでてダレるところがない。
どうやら次作も厄介くんが出てきそうな終わり方なので、今から文庫化が楽しみです。
ただ、そう期待させておいて、実はしれっとまったく違う依頼人による話かも知れませんが。いずれにせよ楽しみです。
Posted by ブクログ
冤罪体質の隠館厄介、今回は頭上から落ちてきた遺言少女とぶつかり、骨折の大怪我。入院中には少女を殺そうとしたという報道をされる、初っ端から不幸に見舞われるところがさすが厄介。
一方、今日子さんは女子中学生に着せ替え人形にされ、セーラー服姿で現れたり、ビルの屋上の策を乗り越えるなど、今回も破天荒で予測のつかない行動をとります。もうそんな今日子さんもお馴染みになってしまいました。
『忘却探偵シリーズ』第4弾は久しぶりの事件1本だけの収録。短編もいいですが、このような形式も読みやすくて良かった。厄介が出てくる回はやはり面白みが増していると感じる。
Posted by ブクログ
西尾さんの作品は大好き。
忘却探偵シリーズは、ドラマ化されてたので、後回しにしていたけれど、たまたま古本屋でこの4巻だけ見つけたので読んでみた。
西尾さんの作品は読みやすくて楽しいから本当にズンズン読める。
あー、シリーズ集めるかぁ。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。ビルの屋上から転落した女子中学生の遺書にはある漫画が自殺の理由と書かれていたが、その遺書に違和感を感じて忘却探偵に依頼が。
1作目に登場した隠館厄介が再登場で嬉しいけど相変わらずな不幸体質(・・;) 2人のやりとりが好きなので楽しかった。文庫版しか読んでないので、この後ラストに出てきた罪悪館殺人事件が読めるのか気になる…
あ
今回は厄介さんが再び登場して嬉しいです。ただ、上から落ちてきた自殺者にぶつかって大怪我した被害者が、どうやったら悪者と見なされてマスコミに叩かれるのかさっぱりわかりません。詳しい内容と言うか、さわりも書かれていません。ぶつかっただけでもだいぶ不幸だと思いますが、その上マスコミが叩くほどの悪者扱いって無理ありませんかね。中学生におもちゃにされてセーラー服になる今日子さんも可愛いエピソードでしたが、私服燃やすって、ちょっと無理無いですか。
Posted by ブクログ
掟上今日子シリーズの中ではイマイチだと思った。
思春期の少女の複雑な心境を表現しているが、推理小説である必要はなかったと思う。
そもそも推理自体もあまりしていない。
次につながる話もあったので、次号も購入予定。