【感想・ネタバレ】その可能性はすでに考えたのレビュー

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Posted by ブクログ

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前半も前半で全ての状況や謎が説明された上で、濃いメンツとの推理バトルが繰り広げられ、最後にはそれまでのバトルを踏まえてクライマックスに向かうという、てんこ盛りな内容だった。
漫画を読んでるようなキャラや展開が新鮮で、あっという間に読み終えてしまった。
聖女の毒杯も絶対読む。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

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めーっちゃ読みやすいし、テンポがいいから読んでいて楽。書いてあることを理解するのが好きな人は楽しいと思う。

最初からこちらにはほとんどの証拠が提示されていて、その中でそんなことも考えられるの!?っていう驚きが最高。
久しぶりに作者買いしたいと思える作品でした。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

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ここまで読み応えがある作品にはなかなか出会ったことがない。

現場の見取り図なども含め、事件全体のあらましは、決して目新しくも難解でもない。むしろ古典的で単純すぎるようにさえ思える。
どっこい、”およそ考え得る限りの犯罪可能性を否定する”ことによって真相を導きだそうとしている点で、本書は他に類をみない、斬新でレベルの高い本格推理作品になっていると思う。

「城塚翡翠」シリーズの1作目を読んだ際、2通りの謎解きを楽しめる構造に面白みを感じたが、本作で展開される推理は2通りどころではない。しかも、すべての推理理論がかなり緻密に作り込まれている。

さらに特筆すべきは、”手強い挑戦者たち(しかも難攻不落の黒幕がいる) VS 探偵”という対立構造を用いた”推理 VS 否定”の論理バトル的ストーリー展開だろう。
話を引っ張る中国の女傑や、青髪イケメンの探偵をはじめとする強烈かつ魅力的なキャラクター造形も秀逸で、立ち止まって考え込むという事態はしばしば起これど、ページを繰る手が止まることはなかった。

個人的見解ではあるが、既に高評価を得た続編もある(近々絶対に読む!)ため、映像化もほぼ間違いないのではないだろうか。というか、ぜひ映像化してほしい。(ただし、より平易なつくりが求められるとは思う。)

こういった、精緻で機知に富んだ、舌を巻かざるを得ない作品との出会いは確かに嬉しい。嬉しいけれど・・・。
同時に、自分は”書く側”にはなれないという現実を突きつけられたようで、ちょっと凹む。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

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実際の真相はともかく、可能性について論証を戦わせるという点であまり読んだことのないパターンの推理小説。しかも探偵側が実現性を証明するのではなく、実現不可能性を証明して奇蹟であることを証明しようとするのも面白い。

フレーズ

証明は肯定する者にあり、否定する者にはない』


ある数の桁を並べ替え、その最大から最小を引いた数字が元の数字と一致するとき、その数をカプレカ数と言う……

「アーミッシュとは、昔の『自給自足の暮らし』を守ろうとするキリスト教のプロテスタントの一派のことだ」

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2024年03月16日

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仮説を否定し奇跡を認めようと抗う探偵の話。
終わり方としては個人差がありそうだし人によってはモヤモヤしたまま終わってしまう方も居そうだなと思った
だが、自分としては最後までこのタイトルからぶれること無くひとつの終わり方として良いなと思ったし、もちろん新鮮味もあって面白かったなと思う。
ただやはり漢字があまりにも難しかったり少しでも日を開けると人名なんだっけ?となってしまうのでそこは耐性があった方がより読みやすいしオススメです!

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

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仮説は確かな事実と証言に基づくというのが、証言はそのまま強力な事実として扱われるという意味だと捉えないとずっと気持ち悪い感触を抱えたまま読み進める羽目になる。
また、終始キャラクターのくどさが気になってしまった。

・家畜の数は9匹
最後の晩餐で教団全員に豚の足が1本ずつ配られたから9匹以上、次に食べる豚の番号が12だから最大9匹。家畜の札番号が順繰りに再利用されている可能性は?そしたら9匹以上残っていてもおかしくないのでは。豚が9匹しか残っていなかった証拠が提示されていない。証明責任は探偵側にあるっていうルールはどこいったの。

・水車トレビュシェット
着地の衝撃で祭壇が壊れず、鏡も倒れなかった可能性は?これで証明と言い切るのは無理筋では…証明責任は探偵側にあるっていうルールはどこいったの。

・クリーン発電
祠の隠し食料を少年と少女しか存在を知らないことは仮説であって、証明されていない。証明責任は探偵側にあるっていうルールはどこいったの。

・最後の反証
少年と少女を積極的に生かそうとするかどうかは教祖にとってはどちらでも良かったという説明、でもわざわざ首斬りの場に子供2人を居合わせるようなことをするかね…?まあこれは動機の部分だから、事実には影響しないのかも。

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2024年03月26日

Posted by ブクログ

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初の著者作品への挑戦。
完全にタイトルにつられ、なんか厨二心をくすぐられて購入。

ジャンルはミステリー。すごくよく練られていて印象はグッド。だが、ミステリーあるあるでもある作者が賢すぎて(検討を重ねすぎて)ひとつ先の次元に行ってしまい、読み手が置いてけぼり現象もなきにしもあらず。そう言う意味では「すべてがFになる」と近しい雰囲気もあり。
ただ、口調とか描写は割と軽めなので所謂ラノベのような雰囲気もありなかなか面白い。

全ての可能性を否定することが奇跡につながると言う考え方もとても面白い。

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

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キャラ立ちのさせ方がラノベっぽいので骨太なラノベ読んだ気持ち。
オチが人の善性に基づいたものなのは好きだった。でもその事実って依頼人に伝えなさそうだけど、それは筋が通ってないのでは?でも伝えたら彼女だけは救われないよな〜と思った。

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2023年11月01日

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