【感想・ネタバレ】狂い壁 狂い窓のレビュー

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Posted by ブクログ

かつて産婦人科の病院としてつかわれていたアパート「樹影荘」に暮らす六組の住人たちの身のうえに、次々に奇妙な出来事が起こります。やがて住人の一人である梅本という男が、樹影荘近くの不見地蔵のもとで首をくくって死亡しているのが発見されます。

こうして、楢津木という刑事が登場し、樹影荘にまつわるさまざまな出来事の謎を追い求め、やはり住人である「御原響司郎」と名乗る少年とともに、住人たちの過去にまでつながる因果の糸を解きほぐしていきます。

ミステリとホラーを融合させた三津田信三の作品とは異なって、前半は、ホラー小説仕立てで「樹影荘」の住人たちの身に起こった奇妙な出来事がつづられ、楢津木が登場する後半になってミステリらしい叙述に変わります。登場人物の狂気が絡んでくるので、ミステリとしては多少強引に感じられなくもないのですが、ホラー・テイストでつづられた奇妙な出来事に、それなりに明快なオチがつけられているところに、やはりミステリらしい読後感をあじわえる作品だと思います。

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2021年04月11日

Posted by ブクログ

『ウロボロスの偽書』に続き、竹本作品六作目。初めから薄々、夢Qぽさを感じてはいましたが…終章で確定しました。この作品の中で、正常な人はどれだけいたでしょう…。キ○ガイのオンパレードでしたw 人間の底無しの狂気が溢れたトンデモ作品。星四つ。

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2020年08月17日

Posted by ブクログ

怖いと聞いてすごいと聞いて読んで、あんまりすごいと思わなかった。読みにくいわかりにくい。コロンボや、横溝正史を思い出すような半端さが目立つ。面白くないわけではない。

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2020年07月19日

Posted by ブクログ

怪奇ミステリ。「将棋殺人事件」「トランプ殺人事件」に続く狂気三部作の三部作目。怪奇ミステリと書かれているだけあって本格ミステリとは違っていかに恐怖や狂気をそそらせるかに重きが置かれている。部屋を覗く蝋面、投げ入れられたマネキンの恐怖の首、埋められてから掘り返された死体。そういった怖さの象徴のようなものがこれでもかと散りばめられている。ミステリとしての謎はあっけなかったけれどホラーとして読むなら面白かった。

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2020年01月30日

Posted by ブクログ

本書は昔、産婦人科だった古いアパートが舞台だ。「廃病院」、「古いアパート」という、ホラー界のパワースポットとでも呼べる場所が好きな方には、たまらない小説だろうと思う(笑)しかし、私には向かない小説だった。なぜなら、やたらと難しい語句が使われている上、登場人物が多い中、短い章ごとに人物視点がコロコロと変化するので、非常に読みづらかったからだ。だから個人的には好きになれない作品だった。

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2019年08月27日

Posted by ブクログ

何事もそうであるように、精神病患者が増えるほど、世の理解も深まるんでしょうなぁ。日本でも、世界的にも、どんどん精神病患者は増えるだろうし、いずれ社会システムが対応していく時代が来る(といいね)。

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2018年06月09日

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