【感想・ネタバレ】ミッドナイト・ジャーナルのレビュー

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Posted by ブクログ

7年前、致命的な誤報をして左遷された3人の新聞記者。当時の事件を思い出させる少女誘拐事件が起こる。今は別々の場で勤務する3人が事件に関わっていく。かつて掴み損ねた真実を今度こそ暴く!同一犯の可能性を探るミステリーであると同時に、警察や記者同士とのビリビリする駆け引き、刑事や記者達の人物造形、記事を仕上げていく過程など、読み応えが抜群。何年も手にする事がなくなった新聞への見方が変わりそう。報道のあり方が話題になっている今に読んで良かったと思う。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

祐里が愛梨に会いに行ったところで あれ これ見たことあるぞと。ドラマ見てたんだ。それまでは全然気がつかなかった。でも気がついた後も 全くキャストとかは覚えてないなぁと。
ジャーナルの人たちもだけど 出てくる警察官も 骨がある人が多くて 惚れ惚れしちゃった。お互いの駆け引きが面白い。
星4.5

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2019年09月01日

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ネタバレ

7年前に発生した児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち左遷された敏腕記者の関口の所属する支局の管轄で小学生女児の連れ去り未遂事件が発生。犯人が二人いたとの証言から7年前の事件での疑念がよぎり再調査をはじめる…。
事件を追う記者と警察のやり取りがリアリティがあるのは著者が新聞記者出身ならではで、作品に引き込まれていった。
関口をはじめ登場人物の記者たちの報道に対する姿勢が胸に響く内容で最後まで興味深く読み進めることができた。

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2018年01月08日

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購読者が減っている新聞(自分も読んでいないが)、毎日発行される新聞の記者たちにこんなドラマがあるとは。簡単にお仕事小説では片付けられないおもしろさ。読んで損なし。

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2024年04月11日

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先日読んだ宮部さんの書評集に載ってて読みたくなった本。


童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。

あれから7年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に”あのとき”の疑念がよぎる。
終わったはずの事件が再び動き出す。

記者物は好きだけど、抜いた、抜かれたという熾烈なんちゃってスクープ競争にいつもハラハラさせられて心臓に悪いw

自分には絶対無理な仕事だよなぁと思いながら、いつも読んでる。

丹念で地道な取材から、警察でもたどり着けなかった犯人に接近していく過程は、誰だって応援したくなるってもんだよね!

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2024年01月22日

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【なんて割に合わない職業なのだろう】

頁を読み進める度、いかに記者という職業選択が前時代的な働き方なのかをしくしくと感じる

物語のラストでも、七年前の事件の決着が付いたからといって、何かが劇的に変わるわけでも、何もかもが救われるわけでもない

そりゃそうだ
毎日毎晩、その他の事件事故、ニュースが生まれ続けるのだから

365日終わりのない、こいつら本当にいつ寝てんだ?ってなる
そんななんとも割に合わない職業

この一冊はそんな眠らない記者たちの、
数ある日々の取材の奮闘記録の、あくまでその中の一場面を切り取った物語に過ぎない

なのだが、まあこれが面白い

読みやすいのもそうなのだが、一つ一つの嘘を引っペ返して、真実を明るみにすることだけに無心になっていく
そんな記者たちの割に合わない情熱が、喰らい続けていく姿が、自然とまた次の頁をめくらせる

とてもじゃないが自分にはない、割に合わない熱情を持って一つ事に当たる登場人物らの姿に、目が離せない

そんな豪太郎の本質は、最後の締めの老婆の死亡事故の一幕に凝縮されている

「あとは家族の問題だ」
もちろん徹底的に真実は暴く
だが、必要ないと思えば全てまでは書きやしない
これがいわゆる、豪太郎が信ずるジャーナルなのだろうか

何でもかんでも速報、SNSと誰も彼もが無作為無遠慮に何かを発信できる現代社会において、
最後に豪太郎が見せたジャーナルの本質とその良心は、今一度考えさせられるものがある

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2023年12月24日

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被害者女児死亡-。誤報を打ち、飛ばされた3人の新聞記者。さいたま支局の関口豪太郎、本社の遊軍記者・藤瀬祐里、整理部員の松本博史。7年後、児童連続誘拐事件が発生する。

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2023年04月20日

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ドラマなんかで、調べたらこういうことが分かりました、というシーンを見るたび、「どうやって調べたんだろう」と思っていた答の一端がここに。
「調査の結果、被害者はよくこのバーで飲んでいたそうです」
誰に! 誰に聞いたん? それ知ってるのその人やてなんで分かったん? そもそもなんでそんなこと調べようと思たん?
事件の真相が明らかになる過程ではなく、その情報をどう手に入れるか、どう報じるか、というテーマが新鮮でした。

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2022年04月02日

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情報を取得できるのは、生身の人間なんだと主張する。もちろんネットを駆使して情報を集める事はできるけど、一次情報にあたり、ウラを取るのはまだまだ人間に分がありそうだ。
本誌とは直接の関係はないけど、著者のインタビューで「スポーツ紙や夕刊紙が部数を落とした最大の要因は、駅からゴミ箱が撤去されたから」なんだそうだ。これってすっごくよく分かる。そう家には持って帰れないところがよかったわけだ。

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2022年03月22日

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なかなか読み応えがあり面白かった。
今でも記者さんは刑事さんの家に上がったりするのかなぁ、と思いつつではありましたが

2021.12.4
165

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2021年12月04日

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ネタバレ

新聞記者の苦悩や葛藤、やりがいや大変さ、警察や他紙とのやりとりなど、普段気にする事なく毎日読んでいる新聞の、裏側で起きている様々な事を細かい描写で書き切った小説だと思った。
主人公は、7年前に誤報を打った事で地方の支局に飛ばされた関口豪太郎。後輩への当たりも厳しく上司にも歯向かう為、周りからは好かれていないが、一癖も二癖もある警察官には強引に懐に入り込み、スクープとなるネタは取ってくる、その意味では有能な記者である。
今回、誤報を打った7年前と同じような事件が起き、その取材をする事になるが、関口としては7年前の事件との関連性を疑ってしまう。なぜ関連性を疑うのかは実際に本を読んで欲しいが、当時一緒に取材をした記者達も巻き込んで物語は進んでいく。
それぞれの記者が、いろいろな警察幹部に話を聞きにいく場面がかなり出てくるのだが、県警・警視庁と聞きに行っている組織や相手の役職も違うので、全体の人間関係を把握しづらい感じがあった。こういったところはもう少しシンプルに描いて欲しかったが、おそらく実際の警察もそうなのだろうから、省略するわけにはいかなかったのだろう。
物語も終盤となり、事件の容疑者が逮捕される事で解決に向かっていく中、同じ新聞社でありながら支局と本社でつまらぬ争いをしていた記者達が、一致団結して最高の仕事をしようと奮闘する姿は読んでいて気分が高揚するものがあった。
著者は元新聞記者なので、実際の経験に基づいていると思うと、記者という職種は特殊で過酷だなと思う反面、熱意を持ってやり切った仕事でスクープを上げれた時は格別なものがあるんだろうなと感じた。記者である必要はないが、そういった格別な思いはしてみたいものである。

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2020年04月21日

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新聞記者という仕事に触れることができました。展開も良く、スッキリ感もあり。ただ登場人物が多く、誰が警察で誰が記者なのか、よくわからないまま読み進めざるを得ないことがありました。

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2020年02月23日

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かつて、「読んでから観るか、観てから読むか」という映画の宣伝文句があった。
読み手としては、映像が先では出演者とかのイメージが強く残り、原作を読むときの自由なイマジネーションが損なわれるので、「読んでから観る」派に与したい。
この小説も、近くドラマ化されるというので、先手を取って、読んでみた。
過去と現在の幼女誘拐殺人事件を軸に、話は展開する。
新聞記者と警察との間の関係者たちのいがみ合いや駆け引き。
他メディアとのスクープをめぐっての取材競争。
ライバルを支局へとたらいまわしさせる新聞社内の権力闘争。
さらには一面トップをかけての政治部と社会部との、臨場感あふれる丁々発止。
業界内部のあれこれを、てんこ盛りした情報小説ともいえる。
大物政治家のオフレコ発言が週刊誌に漏れ、その犯人捜しに国税を入れるという、あり得る挿話も語られる。
これらが映像でどう描かれるのか楽しみである。

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2018年03月22日

Posted by ブクログ

責任の取り方、その背負い方。
記事を世に出すまでの戦い。

ちゃんと熱量があって、読み進めていくについれ
伝わって来た。

面白い作家さん発見。

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2018年03月18日

Posted by ブクログ

かなり骨太な、社会派の一冊。
ときどき行く本屋さんで、店員お勧めの
気合いの入ったポップを見て購入。
滅多に読まない系の内容で、新鮮でした(^ ^

ストーリーは、新聞記者と警察・検察などとの、
狢と狸と狐とアナグマの腹の探り合いがメインかな(^ ^;
少女の誘拐事件とか殺人事件とかの話なのですが、
印象に残るのは泥臭い&男臭い人間関係。
作者が描きたかったのは、もちろんそこだろうし(^ ^

最後のオチは、「スカッと爽やか」とはいかないが、
まぁ、現実なんてそんなもんだろうな、という
妙なリアリティ(^ ^;

でも、最後の警察の発表は、7年前の事件に遡り、
そうしたら「すでに死刑を執行された犯人」は
ど〜だったのよ、と、実際には
もんのスゴイ大騒ぎになるはず。
なったはず(^ ^;

敢えてなのかも知れませんが、
その辺が描かれてないので...すっきり感が薄いのかな。
逆にそこを掘り下げると、倍とは言わないが
今の1.4倍くらいのページ数が必要だろうし(^ ^;

疲れるけど、読み応えのある一冊でした。

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2018年01月19日

Posted by ブクログ

以前、事件の誤報により支局に飛ばされた社会部記者
関口豪太郎。
あれから七年後、女児連れ去り未遂事件が発生した。その内容から、誤報となった児童誘拐事件との関連性の疑いが
。新聞社を舞台にした小説。
なかなか面白かった。

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2019年01月27日

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新聞記者小説。児童誘拐事件の大誤報で刑事部を追われた3人の記者。7年後に発生した誘拐未遂事件には7年前と同質の臭いが漂い―。"ブン屋"魂に溢れた熱血記者小説。互いに譲れないものを抱えながら一致団結する様はやはりアツくなる。ヒーローは出てこないが個々の地道な努力が実を結ぶラストは胸がスカッとする。記者以外にも紙面をレイアウトする整理部にもスポットライトが当たり、新聞社の実態、組織の軋轢、他社や警察との関係性等リアルに描かれている。但し、それ故に地味な作風。実直ではあるが、冗長で登場人物が多いのはやや難点か。

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2018年06月20日

Posted by ブクログ

児童誘拐殺害事件で大誤報を打った新聞記者の関口。左遷異動を受けてもジャーナリスト魂は失わない彼の下に、類似事件発生の一報が入る。終わったはずの事件が再び動き出す。吉川英治文学新人賞受賞作。
元新聞記者の作者だけあって、報道現場の泥臭い空気がビシビシ伝わってきた。同じ新聞社を舞台にした「クライマーズ・ハイ」に比べると、印象に残る名場面に欠けるのが残念。

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2018年05月07日

Posted by ブクログ

過去に事件の記事で誤報を打ち支局に飛ばされた新聞記者。7年の時が経ち再び同じような事件が起こる。
事件の取材でひとネタ掴むも警察に一度否定されただけで無きことにしてしまった事実。もっと踏み込んで追跡していれば今回の事件は起こらなかったのかもしれないのに。罪の意識を秘めた記者たちの執念の取材。読んでいて面白かった。でも、もっと引っ張って行ってくれる何かが欲しかったかなぁと。

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2018年02月13日

Posted by ブクログ

児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。あれから七年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に“あの時”の疑念がよぎる。終わったはずの事件が再び動き出す。第38回吉川英治文学新人賞受賞作。

とっても大きな帯がついていた。新聞記者ものはあまり読んだことがないが、結構スリリングな展開。警察関係者って口が軽い人もいるんですね。

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2017年12月24日

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