感情タグBEST3
タイムトリップ
タイムトリップ物は綺麗な終結が迎えられないことが殆どだけど
これはとても良い纏まり方を見せてくれたと思う。
タイムトリップした人が関わって大きく「従来こうなると思われてる型」を変えても、自然修正が働く、という。
但しまた違った方法で、冤罪(?)は変わらぬ事実となる、という。
途中、妙に長引かせる的な、男性誌掲載独特の中弛みがあったが、全体がとても良かった。
ドラマの影響で
ドラマがなかなか面白いので気になっていました。
ドラマの方がまだ終わってないから犯人が分かるのも嫌だなあと思いつつ…一気読み!
結果的には買ってよかったです。
ドラマ版の続きも楽しみになりました。
感動
心霊系ホラー以上にゾッとするような怖さもあり、感動で涙することも。
家族への想いが不思議な現象を起こしたのかな。
心ファミリーにはいい最後だった〜。
加藤少年を闇にしてしまったのは境遇…?それとも生まれつきサイコパス?
殺人、動物虐待の行為自体は絶対に許せないけども、こんなひどいことを平気でしてしまうほど傷ついてしまった孤独な少年を思うと胸が痛すぎる。
最後まで読んでよかったです
1巻を無料で読んで、どうしても最後が気になってまとめ買いをしました。
加害者の家族ってここまで大変なもの?
知らなかった…
しかも冤罪…
考えさせられました
Posted by ブクログ
全10巻読み終えました。
タイムリープ系サスペンスの秀作だと思います。
その中心には家族愛があり、過去に戻った心と父文吾との関係も、お互いの不信から友情へ、そして、親子愛へと昇華しており、悲しいながらも、清々しい最後だったと思います。
タイトルのテセウスの船は、部品が全て新しくなっても、最初の船と同じと言えるかの投げかけですが、私は同じだと思います。
大切なのは部品ではなく、作り手の想いやコンセプトにあると考えるためです。
過去に戻った心の体は亡くなりましたが、
心が残した大切な人を守るという強い想いは
文吾や家族に引き継がれており、
それがまた、未来の心や岸田由紀、
そしてこれから生まれてくる未来にも
繋がっていきます。
それこそが、佐野家の理想の家族像であり、
人が変わっても、
変わらずに続いていくものだと思います。
まぁハッピーエンドかな
本編で活躍した心と最後の時間軸での心の扱いをどう考えるか、最後に真実を知るのが心の父親と加藤だということをどう解釈するか、結局タイムスリップはなんだったのか、と色々思うところはあるが読みごたえはあり満足できた。
ドラマを見て読みました
面白い設定で終始ドキドキで楽しめました。ドラマがとても良かったので原作も読んでみました。ものすごく暗い重い話の中にほのぼのする笑いがあちこちに挟んであってホッとします。重くありつつもキャラクター設定がよくできていると思いました
ドラマで観て
ドラマは原作とは犯人が違うというのを見かけたので、原作も読んでみたくなり購入しました。
確かにドラマとは違いますが、こちらの完結も良いですね。
読んでる間震えが止まらない
痛ましく残酷な事件、過去と現代をまたぐ謎。こんなに幸せな佐野一家が罪を着せられるなんて許せない!とぐっと引き込まれてページをめくる手が止められなかった。
お泊まり会当日を前についにみきおの破綻した人間性とこれまでの事件の謎が次々明かになる。
大人になったみきおまで過去にきてより姑息な手をつかうようになってヒヤヒヤしたけど、皆を守れてよかった。幸せな未来になれて良かった。心は死の瞬間にやっと父親の手の温もりを知ることができたんだね…
あとあじの良さ
あまりサスペンス系は得意じゃないのですが
ちょいちょい挟まれるお父さんのゆるさが
一息つかせてくれて
ハラハラしながらも最後まで一気に読みました。
読後感いいですよー
完結
そこそこ楽しみにして読み進めてきたけど、最後ちょーあっけない感じ。
打ち切り?って感じのスピード感だったな。
最後の心はテセウスの船ですよ。死んだ心が報われて欲しかった
Posted by ブクログ
【あらすじ】
お泊り会当日。21人が毒殺される未来を変えるために、警戒を強める心と文吾は、持ち物検査を実施。さらに、飲食も禁止にする。そして行方不明の和子と鈴を探して音臼岳の小屋に行った心は、殺人鬼と対峙。一連の事件の異様な動機を知ることに。時を超え揺れ動いてきた佐野家の未来が、ついに決まる――衝撃のタイムスリップ・サスペンス、ここに完結。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
登場人物はそれほど多くないのに最後まで誰が犯人なのかわからず、すごくハラハラさせられました。また、タイトルである『テセウスの船』という言葉の意味から、この物語の終着点が果たしてハッピーエンドだったのだろうか、と考えさせられた。家族の幸せを取り戻すために搬送した心はこの世におらず、別の人生を歩んだ心がいる幸せな佐野家…それは本物だけど偽物の「佐野家」なのでは?と感じました。
Posted by ブクログ
心は学校できつねのお面を2つみつける.例年1月7日に開催しているイベントで使うものが,その年は天皇崩御により開催できなかったため,このお泊り会で使うとのこと.
さつき先生がいなくなったことが判明.心が佐野に連絡を取る.学校入り口で手荷物検査をすることに.ようやく検査をするぞというタイミングでスピーカーからみきお(過去)の声.手荷物検査を拒否するみきお.
みきおは児童に札幌土産と称した何かを渡す.水に溶かすとジュースになると説明しているが,どう考えても『ぺろり,これは青酸カリ』.
食事のタイミングで佐野と心が飲食を止める.みきおが毒なんてないとパフォーマンスをして佐野と心を追い詰める.
そこで佐々木紀子が慎吾(心の兄)をおんぶして登場.母親と鈴が知らない男に連れて行かれたと逃げてきた慎吾と遭遇した佐々木紀子.これでお泊り会は中止.みきおをどこかの教室に監禁.佐野か心かどちらか分からないけどみきおが描いた絵を持ってくる.18時30分に母親と鈴を殺すような内容.佐野は学校に残り警察と一緒にいることを,心は風車小屋に行くことになる.
山小屋に目を奪われているところを襲われ心は手錠で山小屋に繋がれる.しおり先生も山小屋の中.みきおは山小屋に火を点ける.
ここからみきおが心に話をする.
みきおは転校初日に鈴に声をかけられ鈴を好きになる.鈴は佐野に憧れていることを知り,みきおはネジ曲がった感情から佐野を殺人犯に仕立て上げることを計画する.
みきおは事件後も鈴の動向を探っており,整形したこと,名前を変えたことも知っていた.ただ,みきおが好きになった鈴とは別人のようで,そこが不満らしい.
過去にタイムスリップしたみきおはみきお(過去)と話し,みきお(未来)を殺す?ことでみきお(過去)を正義の人に仕立て上げ鈴をモノにする算段.とことんくず.
鈴と母親は学校の旧体育館に換金されており,みきお(過去)が鈴を助けたようにみせかけヒーローのふり.救急車も到着した所で佐野は山小屋に向かおうとする.そこでみきお(未来)が佐野を刺殺しようとするも,心が割って入る.佐野がみきお(過去)を撃つ.心死亡.
そして歴史が変わった現代.全員で心の墓参りをした後,タイムカプセルを掘り起こす.この時点で心に相当する人がいないけど,佐野一家は明るい.鈴は妊娠.心がタイムカプセルに入れたのは,心の家系図.
みきお(過去)は少年Aとして消息を絶っているが,怪しいやつとして週刊誌で報道されている.結局佐野家に生まれた子供に心から名前をもらって心と名付けたみたい.
心(過去)は先生になったみたいで,そこで由紀と出会い結婚するっぽい.紆余曲折を経て収まるところに収まった.これがテセウスの船という意味.
Posted by ブクログ
衝撃のタイムスリップ・サスペンス、第10巻。
いよいよクライマックスへ。
一連の事件の犯人は、あの人物で、その動機は何と...そんなことで...
テレビドラマとは、エンディングが違うようですが、こちらのエンディングの方が良いかしら。
タイトルの意味
タイトルがどういう形で物語にリンクするかは、最後まで読まなければ判らないでしょう。途中に何度かヒントは出てきますが、それはあくまで表面的なものです。
Posted by ブクログ
過去を変えていくことでパラドックスが生まれていく。
犯人は逮捕され、小学生だった加藤くん、そしてタイムスリップしてきた加藤が犯人だった。
結果、タイムスリップしてきた加藤は死に、平穏が訪れたように思えた。
心も幸せなストーリーを歩み始め、家族もそれぞれが幸せに暮らしている。
ただ、加藤少年が出所していた。新たなパラドックスを残しながら、完結。
一気読みしてしまうが、僕だけがいない町と同種のサスペンスと同系と言っても良いだろう。何度も過去にトリップしながら、事実が少しずつ変わっていく感覚と、それによって今、つまり現代が変わってしまっているということ。これをどの時代から捉えるかによって変わってくるという難しさを、テセウスの話で表している。