【感想・ネタバレ】家族のそれからのレビュー

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Posted by ブクログ

「家族のそれから」は読んでいる時に涙がじわっと滲んだ数少ない漫画の一つ。

「ゆくところ」ただの男の子の片思いを描いたものではないような重さ。男→男の恋愛感情や重いのが苦手な人は読めないかも。

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2011年09月29日

Posted by ブクログ

昔、同僚がカラオケで長渕剛の「コオロギの唄」を歌い出した瞬間に号泣してキレた私です。想像するだに辛い、耐えられない。
未婚のまま二人の子どもを産み育て、若い恋人と再婚してすぐに亡くなってしまった「母親」。
高校生にして母親を亡くし、自分とそれほど変わらない歳の継父と暮らすことになった「兄妹」。
結婚してすぐに最愛のひとを亡くし、その忘れ形見と共に暮らすことを決めた「26の男」。
「母親」の喪失は大きすぎるネガティブ・イベントだが、新しい「家族」には「それから」があるのだ。「母親」の思い出の詰まった家で不器用に暮らし始める「兄弟」と「26の男」、歪な「家族」の、「それから」のお話。

同時収録のお話も、含みをもたせたモノローグが、ひぐちせんせいらしいなぁと思いました。(ただ、それをおお振りのアレコレに繋げるのは、慎みある大人の同人女子としては、避けたい所存)

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2011年04月16日

Posted by ブクログ

妹がかわいい。ほのぼの家族もののようで、兄妹の父親は実は●●だったり、結構重たい世界観。なんにせよ擬似家族物は大好物です。「ゆくところ」は色んな意味ですごい作品。「お前の劣等感、好きだよ」はとてもとても、この作者らしい台詞。

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2009年10月04日

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お母さんのいなくなった家族がどうなるのか。心理描写が素晴らしいと思います。表題作のほかに「ゆくところ」も収録。こちらも心に何かが突き刺さる。

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2009年10月04日

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ひぐちさんのデビュー作である「ゆくところ」や、タイトルである「家族のそれから」の2話。
家族のそれから:亡き母の婚約者の教師と、残された子供2人の家族としての話。
妹が可愛い。兄ちゃんは頑張っている。先生は苦しんでいる。
どこかにこんな家族がいるのではないかと思うような作品。
ゆくところ:BLやホモというより、ゲイの主人公と、障害を持った主人公(?)との話。青春ものかと思いきや、考えらせられる話。
デビューってこともあって、ちょっと難しいかもしれない。2回目でようやく意味がわかった。
でも腐女子な自分は好きでした。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

すごいよね、これ。本当、精神的描写が上手いですよね。『ゆくところ』の方が印象強い・・・トラウマとかの理由がなくちゃ同性愛とか認めらんねえ、みたいなのってあるよね。そんなんうそ臭いのにね

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2009年10月04日

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ネタバレ

彼女の作品を読んでいると,自分がどこかに持っている(かもしれない)劣等感というか,マイナスの部分と向かい合うような気がしてならない。それは決してネガティブというわけではなくて,それらとつきあっていく,そのイメージが少し思い浮かぶ。同時収録の『ゆくところ』の方が,荒削りなだけに,そういう感じが強い。ちなみに僕は「これ親子のカエルだよ〜」というセリフの理解はポジティブ派。受け入れることができたんじゃないかな,そんな気がしてる。

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2019年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メグちゃんの頭真っ白になるページが好きだなあ。3人ともハツコさん大好きだったんだなー・・・。

『あたしのせいにしないで!』
『荷物開けたらゴミだったとか……!!』
『自分で言ってキズつくなよ』
『苦労して大学 出ても仕事 大変なのは変わんないんだな』
『何を今さら……ずっとお母さん見てるじゃない』
『・・・・・・だだこねないで ちゃんと治してっ』
『 そうだよ なんにも 心配ない 』
『オレだって もーそれしかないのにさー』
『もう!!なに考えてんの!!?』

『なんでいるの?』
『・・・身の上 語ってどうすんだ』
『してもらったこと 1コもないのかよ!!』
『好きなうた うたうといんだ おれそうしてる』

「ネタって出しちゃっても、また溜まるもん?」
「・・・溜まる!」
『やってみると言われたとおりまた溜まる、というか、その時思っていることはわりとその時しか思ってないもんだということがわかりました。』
『ワタシのマンガはワタシだけのものですが、読む人は、その人だけのモノを構築するんだぞ~~と実感しました。』

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2014年04月11日

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「おおきく振りかぶって」のひぐちアサの、デビュー作を含む単行本。
表題作「家族のそれから」では、家族の中心であった母・ハツコが急逝してしまい遺された兄妹と、若い義父とのギクシャクした生活の、彼らが同じ方向へ一歩を踏み出せるようになるまでを描いています。

ひぐちアサの心理描写といえばとにかく言葉の省略が多く、安易にキャラクターの心に踏み込ませてはくれません。
口の開き具合、眉の角度といった表情や台詞回しから、まるで現実の人間に向き合うようにするしかないのです。
ときに漫画としては不親切ではとすら感じるほど。ただ、それがとてつもないリアルを生み出していることは確かでしょう。

母親の恋人である義父へジレンマを抱く兄、母の代わりになろうと努める妹、掛け橋を亡くしてしまいどこか"家族"になれないままの義父、お互いを一番に考えている兄妹、ハツコが愛した兄妹を愛する義父。
それぞれの矢印が複雑に配置されているのですが、どの二人を抽出しても完全には向かい合えていないような微妙に不器用な三人です。それが三人という人数なのかもしれません。

その中にあって、義父の電話を偶然にも兄妹が聞いてしまうシーンと、そのあとの、食事の回想シーンは、兄が後に義父へ少しずつ歩み寄る大きな要因となっています。とくに後者はうっかりすると泣いてしまいます。

10年後、彼らが幸せな家族になれていたらと願います。

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2013年05月10日

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未レビュー消化。残された者の感情って結局は自分自身で解決するしかないんですが、だれかに話してみないと進まないこともありますよね。家族のそれからはヤサシイワタシにも繋がる話だなーと思っています。
 この巻では、投稿作のゆくところも載っていますが投稿作らしい尖った作品です。キャラたちが抱えている劣等感の描写が直球でぶつかってきてこれぞ投稿作だな!と思わせてくれました。

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2013年01月15日

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最初に読んだひぐち作品がデビュー作だったので、未だに同じ人が「おお振り」を描いている気がしない。
「おお振り」も大好きだけど、「ゆくところ」の方が印象が強いです。というか私の中でひぐちさんはこっちのイメージなんだよな。
こういった話をもう一回描いてくれないかな。
「家族~」はもっと連載が続けばよかったのに、と思う作品でした。もっと読んでいたかった。

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2010年02月17日

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本編もいいけれど、
デビュー作?の「ゆくところ」にやられた。
ひぐちアサさんの漫画がもっと好きになりました。

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2009年10月04日

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ひぐち先生の初期の頃の絵、あんなに拙かったのに、家族のそれから→ヤサシイワタシ1・2→おおきく振りかぶってでと見ていくと、ドンドンメキメキ上達していって、すごく目を張りました。
ストーリーは変わらず今も昔も上手いなぁ…っ!!!って思います。素敵だ!

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2009年10月04日

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ひぐちさんはとても優しい人なんだなあというのが、作品を通してひしひしと感じます。

「家族のそれから」中学生の女の子と、高校生の男の子と、27歳の、お母さんの、男。
気持ちが分からなくも無い、でもどうしようもない、不甲斐ないような気持ちは現代にある感情ととても似ていて、リアルです。それぞれの人の温かさが、ひぐちさんの作品の醍醐味だと思います。

「ゆくところ」半分動かせない手と、動かない心を持っている男の子と、家族を愛せない、男の子だけの世界で生きる男の子。
ひぐちさん、きっと取材や研究はかかせなかったんだろうな…。二人の男の子は現代に居てもおかしくはない、普通の男の子です。少しの違いを分かち合う、当たり前のように過ごしている日々の素晴らしさが、ここにあります。

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2009年10月04日

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死んだ母の再婚相手と兄妹。くどくないけど要点はついてる。前向きなお話ですよ。ひぐちセンセーの原点がここに。個人的にトオルくん好きですね。ゆくところのほうが重いナ!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

良い作品。高校生の姉妹と、1ヶ月前にできたばかりの若すぎる義父を残して去った母親。残された3人が、ギクシャクながらも"家族"をやる、というストーリー。みんなへなちょこで、可愛くて、やさしい人間ばかりで、何気ない日常の中で心が通っていく様子がすごく印象に残る作品でした。こういう設定って義理の父がえらくかっこよかったりするんだけど、この作品の男は、泣くしうざいし、顔はまずいしって感じで、でも、すごく魅力的なんですよね。家族と自分の関係を見つめなおすきっかけになるような一冊。同時収録のひぐちさんのデヴュー作「ゆくところ」は高校生の同性愛を扱った作品。さすがにまだまだ未熟な点も多いけど(絵も構成も)、伝えたいことはこの頃から変わらないんだな〜

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ひぐち先生の本は何度も読まなきゃ自分のものにならない気がする。同時収録の「ゆくところ」は未だにモノにできていない。

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2009年10月04日

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「家族のそれから」
兄・妹の2人兄弟と、亡くなった母親の再婚相手(26歳)のギクシャクした同居生活。

「ゆくところ」
同性愛の少年は同じクラスの、身体に麻痺を持つ少年に恋をする。とはいえ、すぐに同性愛を受け入れてもらえるわけでなし、セフレとの関係にも影響が出て…

話の中で言わんとするところ、軸になる人間関係、吐き出される言葉、そういったものが断片的にグッと来るものの全体的な粗さが先に立ってなんだか未消化な感じ。
「家族のそれから」はもう少し続きが見たいところで終わってしまっている。

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2020年02月26日

Posted by ブクログ

さすがにちょっと、初期作品集という感じがして、荒っぽすぎて筋になかなか没入出来なかった。また読み返したら、印象変わるかもしれないけれど。この「家族のそれから」から間髪入れずに傑作「ヤサシイワタシ」がスタートしたのかと思うと、不思議……。

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2014年11月09日

Posted by ブクログ

妹ちゃんすごくかわいい。お兄ちゃんの考えの暴走っぷりがw笑えるwwでも、高校時代ってこんなんだったかもw
お母さんいい女だったんだろうなぁ。死んだあともその人のために何かしたいって、その人のために生きたいって思われるって、そんなに無いと思うんだけど。義理のパパ先生もえらいなぁ。

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2010年12月30日

Posted by ブクログ

情報が雑然としているのに案外すっと読めてしまう。
『ゆくところ』の「おやこのかえるだよ」に10年ぐらい悩んでいたり。

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2009年12月11日

Posted by ブクログ

〔既読〕2008/06/06
シガポがいるwww
面白かったです。でも、終わり方が「これで終わりなの!?」という感じ。
ちょっと未消化かな。
『ゆくところ』
よくこれでデビューできたな。うん。
ところどころ話が繋がってないって言うか、収まりきってない感じ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

表題作:いびつだけど真剣な家族像で、リズミカルだけどうるさくないテンポを作ってる。めぐちゃんカワイイ。
『ゆくところ』:漫画で同性愛をラブかエロ以外で取り扱ってる作品ってこれぐらいだろうと思います。いかにもカケダシの意味不明な絵の表現は作者の世界が見えるようでそれはそれで面白いです。

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2009年10月04日

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