感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1995年3月20日。
オウム真理教による史上最悪の無差別テロ・地下鉄サリン事件が発生してしまう。
教団への強制捜査の2日前の悪夢。
悪魔の毒薬兵器サリンが現実に使われてしまった。
その衝撃は日本のみならず全世界に広がった。
日本の安全神話がいとも簡単に崩れてしまった瞬間でもあった。
何の罪もない多くの被害者とその家族、親しい人々が未だに途端の苦しみに喘いでいる。
「この日は、公安警察にとって……生涯忘れられない、敗北の日となります」
刑事たちが不眠不休で操作に当たる中、その10日後には警察庁長官狙撃事件が発生してしまう。
「彼らはサリンやらパソコンやらを作ってしまう頭脳を持ちながら、子供でも首を傾げるようなデタラメな教義を馬鹿真面目に実践しているんです」
「最悪のシナリオは、輪廻転生を信じた新興宗教が、破綻を来たしたときに発生する」
カルト集団を利用して私腹を肥やした連中もいるという。
二度と起こしてはならない最悪の事件が記録された渾身の書。
あの悪夢は、絶対に風化させてはならない。
Posted by ブクログ
もはや小説というよりノンフィクションのルポに等しい。作中後半のある部分が本当なら日本の闇は極めて深いと言わざる負えない。ルポに等しいと上述したが主人公の鷹田が今までの作品の主人公のように完全無欠ではなく叱責される場面もあるところは人間的で親近感を覚えた。
Posted by ブクログ
どこからフィクションなのかわからないが、現実のあれそのものとして読んだ。つくづく、宗教というものは罪なものだな。とはいえ、なんらかの拠り所は必要なのだろう。自分がそうならないとは言い切れない。しょせん他人事などとは絶対に言えない。
Posted by ブクログ
いよいよ地下鉄サリン事件が起こる。
実際の事件が思い起こされる。
警察の強制捜査の二日前にサリンが撒かれた。
警察の情報が漏れたのだと考えられる。
そして、事件は警察庁長官襲撃へと続く。
公安が教団を追い詰めらず、敗北を期した状況が綴られる。
更に教団の闇へと踏み込んで行くことになる。
2024.3.3
Posted by ブクログ
カルマ真仙教教団施設に対する強制捜査が二日後に迫った朝だった。都内地下鉄車内で毒ガスが撤かれたとの一報に、公安部鷹田は愕然とした。どこから情報が漏れたのか。公安は、防げなかったー。多数の被害者を出した駅で惨状を目の当たりにした鷹田は鳴咽し、固く雪辱を誓うが。
Posted by ブクログ
中盤に突入。そして恐れていたあの事件が勃発する。地下鉄サリン事件。
現場の騒然とした風景が目に見えてくる。一方でこの事件の発生は警察の敗北を意味した。屈辱に滲む警察組織の裏側も赤裸々に伝わってくる。
平成を代表するこの凶悪犯罪に警察はどう立ち向かうのか、最終巻に続く。