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Posted by ブクログ
ケント・ギルバート氏といえば、私が子どもの頃によく大橋巨泉氏の番組に出ていて、当時もう一人テレビによく出ていたケント・デリカット氏とよく間違えていたことを思い出す。
そんな氏がなぜ右傾思想を唱えているのか、経緯は不明だが、基本的に書いてあることは、百田尚樹氏がよく主張していることとほぼ近い。さらに本著では、中国・韓国の偏った反日思想が「儒教」「中華思想」に由来するものであるという方向で話を進めている。確かに中華思想は、中国人の思想の大きな要素を占める気がするが、本著で展開される儒教とのかかわりはよくわからない。しかし、論説としては論理的に展開されており、わかりやすく、ある一定程度の説得力を持っている。確かに私も知らず知らずのうちに、「憲法第9条があるから日本は平和」、「日本は太平洋戦争で悪いことをした」という思想を何の根拠もなしに信じさせられていたとは思う。必要なことは、いろいろな本を読んで、それぞれが歴史を正しく認識し、自分の考えを持つことであろう。そんなことを考えさせられる一冊。