【感想・ネタバレ】かあちゃんのレビュー

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Posted by ブクログ

かあちゃんを軸にした、赦すこと/赦されることの短編8作。そしてイジメをテーマにした作品でもある。説教臭くもなくご都合主義でもない、まっすぐ心に届く。こういう作品を教科書に載せてほしい。

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2023年06月19日

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最近重松清さんの本にハマっているのですが、この本にはいじめられている方も、いじめている方も最終的には苦しくなってしまうのだな、と思いました。親が失望してしまうのも、わかる気がします。でも、それでも優しくしてあげる事が大切なのではないかと思います。
私が親になったら、子供に優しくしようと感じさせました
重松清さんの本はいろいろな大切なことを教えてくれました。

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2023年06月10日

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『精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。』(紹介文より)
母親の立場で読んでいたり、子供の立場で読んでいたりしていた。
自分自身の母親と重なってしまう部分もあって、泣かされました…。
子どもたちの心理描写はさすがです。

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2023年06月06日

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作者の重松清さんのあとがき曰く「ゆるす/ゆるされる」という人間関係を描いた3部作の1つだそうです。

全8章で様々な母子関係が登場します。
全編でメインとなる「かあちゃん」が瀬戸内方面の方言だった為、どことなく懐かしく感情移入してしまいました。

「産まれてきた瞬間に一番そばにいてくれる人は、どんな人間の場合も母親なのだ…
その深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていてもひとりぼっちではないのかもしれない。」

長編小説ですが、人生の大半を償いに欠けた「かあちゃん」と、その生き方に影響を受けた人々の、時に逞しく、時に切なく、そして温かい人間模様が心に響きました。

本作を読みながら亡き母を偲び、何度も涙が出ました。次の里帰りの時に、私の知らない若かりし頃の母の話を、父に聞いてみようと思います。

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2023年06月06日

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・色んなかあちゃんがいるなぁ。一人一人、人としてより『かあちゃん』として物語が構成されると、なんかグッとくるのは何なんだろう。『かあちゃん』は偉大って事?

・いじめがテーマの話が多いけど、こういうの教科書で取り上げれば良いのにっていつも思う。もう取り上げられているのかな??海外では、“いじめる側”が精神病院で診て貰えるって聞いて、もっともだと思った。この話だって、“いじめる側”に精神が参ってる事描写されてるもんね。しかしながら、いじめがテーマになると、『かあちゃん』がガクンッと弱くなる。気がする。

・一番グッときたのは『こたつ』かな。

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2022年10月29日

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母親にかさねてしまった。
強烈なインパクトのあ一冊。
1人目の、旦那の起こした事故の償いのため
楽しむことを一切やめていきた母親。
それは母子家庭で貧しいが故に、
節約生活をしながら育ててくれたうちの母に重なり涙が溢れた。
おかあさん、ありがとう。日常で忘れかけている感謝の気持ちを思い出させてくれる

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2022年03月09日

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重松は心の葛藤を描く天才。
いじめ、お母さんとの関わり、人がつながっていくって物語が自分とシンクロして、入り込めた。
こんな綺麗な小説どうしたら作れるんだろうか。
すごすぎる。

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2022年02月24日

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ネタバレ

理屈では分かっていてもそうは出来ない事や自分でもどうしてそんな事をしてしまったり言ってしまうのか分からなかったり。けして解決してすっきりするわけではなくても、寄り添う気持ちを忘れずにもてればそれで人は進んでいけるのかもしれない。人の居場所を奪うのはいじめ、本当にそう思う。

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2021年11月18日

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様々な事情を抱えた家庭の「母と子」の物語。
私は、「お母さんって凄いんだな」ではなく、「子供って凄いな」って思った。
家庭、学校、友人関係、など子供はあらゆる場で様々なストレスを抱えながら生きていると思う。
大人は「何かあったら相談しなさい」と言うけれど、結局自分で解決しなきゃ前には進めないし何でも人任せにしていたら、根本は解決できない。
多分、子供って偉大なんだろうな。

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2021年09月15日

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母と子を描いた物語。
夫の起こした事故の罪を背負い続ける母、虐められ自殺を図った子の母と虐めた子の母。
母にも色々あり、母と子の関係もそれぞれだ。
私にも私の母との関係がある。
そんな関係を見直す、見つめ直すことのできる優しくなれる一冊。

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2021年05月13日

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久しぶりに読んだ重松清さんの作品。短編だけど全話が繋がっていて面白く読み進められた。いじめ、親の介護、共働き家庭等色々と考えさせられるテーマでした。

子供が中学生になったら読ませたい本今のところ第一位。いじめをした側もする側も心に傷が残るということが子供にも伝わると思う本。

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2021年04月11日

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母の偉大さだったり,母だからこそだとか母だけにだとかそれぞれのショートストーリーが最後にしっかりまとまるお話で,すごく学び多き作品だと思います。
当然テーマとなるいじめなどについてもすごく感じるべきところが多々あるように感じますね。

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2020年05月13日

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子どもにとって母親とは人生に大きな影響を与える存在なんだなと実感した。
20年以上も笑わず償い続けるかあちゃんの姿に涙がでました。

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2020年02月25日

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ネタバレ

かあちゃん。
重松清さん。

素晴らしい作品でした。
涙。涙。
名言がたくさん。
星5つ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎

みんなに、読んでほしい。


忘れずにいる勇気。
背負いつづける勇気。
罵られることすら叶わない罪。
自己満足だと切り捨てられて終わる償い。

いじめを認めたくない。
認めてしまうと、
の瞬間、
「いじめられている奴。」になってしまう。
絶対にいじめられたくないから、泣きたい思いでいじめてきたのに。
いじめの加害者になっても、被害者になっても、母を悲しませてばかりいることが、いちばん悲しい。

自分の心をきちんと言葉で表現できるくらいなら、誰も苦労しないよ

あいつにはおびえない。勝てなくても負けない。たとえ負けても、もう逃げない。

ばれる嘘をついてるうちなら、まだ間に合う。

ガンバレ
と、アスパラガスとグリンピースでつくった文字が、凍ったカレーの上に並んでいた。母の笑顔が浮かんだ。

負けたことのある教師のほうが、生徒には必要じゃないか?

どんな子どもも、ひとりぼっちでこの世に生まれてくることはありえない。生まれきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合でも、母親なのだ。

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2019年10月14日

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電車で涙がぽろっとでちゃいました。
というようなフレーズのレビューがあると期待値高くなるので、構えず読んでほしいです。参考程度に

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2019年03月28日

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中学生の世界、細かな心情の動き、重松清作品はどうしてこんなに鮮明に描けるのか、と改めて思う本。
中でも様々な登場人物の親子関係がおもしろい。
親と子、大事だからこそ擦れて、
言いたいことを言えるような、
だからこそ言えないような。
正解なんてない親子の形だけど
それぞれがちゃんと愛を持っている点が
温かい気持ちにさせる。

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2024年06月16日

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様々な家庭の『母』がみせる親子関係に、惹き込まれました。
『償いとは何か』、『優しさとは何か』。
各章で描かれる母親の姿に胸を打たれました。

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2023年10月08日

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お母ちゃんはいつの時代も子供の、そして家族の一番の柱である。すまないがお父さんはいつの時代もキャッシュディスペンサーw
不遇の事故で主人とその会社の同僚を亡くし、被害者と加害者の両方を背負う羽目となったかあちゃんの何十年にわたる償いはその家族と家族の周囲を救うことになる。その救われた家族にもそれぞれのお母ちゃんが家庭と子育てに奮闘する様を読んでいると、ああ、自分の母親にももっと感謝してもって孝行しなきゃって思う。気が付いたら親への孝行なんてあっという間に間に合わなくなる。
この書でもいじめ問題が全般に渡って影響するわけだけど、作者はすごく大切なメッセージを残している。簡単な言葉だけどそれを維持することは難しい。重松さんの家族愛溢れる物語はいつも自身を振り返らさせてくれる。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

母にはいつでも正直にいたい。そして、感謝と思いやりをもって接していきたい。私は学生時代にイジメは受けなかったが、生きづらい生活をしていた。
もっと正直に生きても良いと思う

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2023年03月21日

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ネタバレ

「思いだすことすらできない人生のいちばん最初の記憶に、母親がいる。その深い深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていても、決してひとりぼっちではないのかもしれない。」


この言葉が好きでした。

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2022年09月27日

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夫が仕事で運転中に交通事故で即死、助手席の上司も即死。『かあちゃん』は責任を感じて、上司のために償う日々を、笑わない生活を始める。何十年も。

そこまで背負う必要あるんだろうかとも思ったけど、30年後に被害者の孫がその様子を見て『忘れないことが大事』と気付く。自分がいじめてしまった友人に会いに行く決断をする。

お話は、その孫の中学生活で関わる『母親』たちが描かれている。

育休明け中学教師が、家事育児仕事に翻弄される様子がリアル。子供ってすぐ熱出すし、夫は『迎えに行けない』と平気で言うし。お母ちゃんは大変な職業だなーと改めて思う。

最後がキレイにまとまってるけど、なんかキレイ過ぎて興醒めして星4つ。

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2022年04月29日

Posted by ブクログ

重松さん作品の中で1番好きだったとの思い出があり、6年ぶりに再読。序盤から涙ながらに読みました。色んな母と子の物語が緩やかに繋がる構成です。
事故やいじめ、被害者が一生背負い続けることになる罪、被害者も一生背負うことになる事実に向き合わせてくれる作品です。

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2022年02月23日

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とんび読んで
すぐだったから

何となく
母親と子どもの
成長記録
的なのを勝手に想像していて

そんな二番煎じみたいな
訳ないのにね

なもんで
勝手に想像していたストーリーが
序盤から裏切られた展開で進み

いじめと言う
苦しいテーマに
斬り込んでいくとは…

子どもとも
大人とも呼べない
年齢の子達が抱えるには
何て重い問題なんだ…
と思ってしまった 

でも
傍観者からしたら
この子供達の方が
ちゃんと感じて考えて苦しんで
生きていると感じた

自分も
子が何か話したそうなら
黙って耳を傾けよう
そして
ただ一言
君は1人じゃない
とだけ伝えようと……

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2021年02月16日

Posted by ブクログ

家庭の数だけ、母がいる。
自分だけの、お母さん。

一人の男の子のいじめに関わる人たちのお母さんたちの短編集です。
読み終えたときにはすっきり、心が軽くなったような気がします。

正解の親子像なんてないけれど、自分を想ってくれて信じてくれるお母さんがいれば、それだけで幸せになれる。そうなるまでに遅すぎるなんてないんだと思います。

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2020年09月05日

Posted by ブクログ

久しぶりの重松清。
東京出張の行き帰りの新幹線での読書。
前は、本読んでて悲しかったり、感激したとき、泣けてきちゃうのが恥ずかしかったけど、最近はもうどうでも良くて、ハンカチ片手に読書してる。(笑)

で、これも結構泣けた。

中学生のイジメの話。
イジメにあった時、先生や両親に告げなさいってのは、よく言う話だけど、当人は絶対話せない。
色んな理由があるんだけどね。
先生の態度、親の態度も悪いからなぁ。

じゃ、どうすりゃいいのか。
どうすりゃイジメはなくなるのか。

私は、いじめはなくならないと思ってる。
重松清もたぶんそう思ってるんじゃないかなぁ。
けど、こういう本を読んでいたら多少の励みにはなるのかもしれない。
専門家じゃないので私にはわからないけどね。

けっこう厚い本でしたが、読みやすくて、どんどんページをめくりたくなるような本でした。
やっぱり、重松清はイイねぇ。

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2020年08月20日

Posted by ブクログ

諸田玲子さんの本を読んだ後の重松さんは、コッテリ感たっぷり。
大好きな作家ですが、程よい間隔が必要かも知れません。
もしくは重松さん一本槍で突っ走るか。

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2019年12月17日

Posted by ブクログ

償い続ける事の重さを教わった。どんな事があろうと償い続ける、かあちゃんの姿。こんな風に私には出来ない。最後、もちろん号泣でした。笑顔を捨てた長い時間、私には想像出来ないです。

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

それぞれの人物の視点から見た母親
ないし、母親自身の物語。連作短編形式で
繋がっていく物語。最初の話で涙。
忘れないでいること、十字架を背負っていくことが主題になっているが、いじめ問題を扱っているので、子を持つ親として
共感ばかりできる内容ではなかったが、
いじめの被害者になってないかと心配することはあれ、加害者になってないかと
心配することは確かに皆無であることに気付かされた。
いじめたことを忘れないでいることで、許されるわけがない。何かを終わらせるためにではなく、何かを始めるために
加害者が被害者に会いに行く?ふざけんな!としか思えない。
しかし、ぬくぬくとなかった事にして生きて行かれても許せない。
子供達のいじめ問題をことごとくテーマに扱う作者の作品を、より多くの人達が触れることで、少しでも不幸な子供がいなくなれば幸いです。

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2022年04月09日

Posted by ブクログ

同僚を巻き添えに自らも交通事故死した父の罪を背負う母。母を精一杯生きる女性と、その子どもたちの物語。
重松さんが初めて描く「母と子」の物語。笑うことも幸せになることも禁じる母の姿は、亡くなった同僚の家族への贖罪の意識だけでなく、父親を失った子どもたちへのメッセージも込められていると思う。母性という深い愛情が自らを戒め、そして無言ながら子どもに『人』として生きる価値を伝える。

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2019年06月24日

Posted by ブクログ

とんび女性バージョン。
不覚にも泣いてしまうような作品。
重松さん、こんな話ずるいよー。
暗い重松さんがよかったのにー。

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2018年12月15日

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