【感想・ネタバレ】カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年08月12日

あと一話、最終話を残して逝ってしまわれたのか。「といちはいち」の事件はどう決着するつもりだったのだろう。それよりも日向と歌吉にはインタビューでの予告通り、悲しい結末が用意されていたのか。作中人物の命は著者の思いのままながら、著者自らの命はいかんともし難い。一度きり会話させただいた杉本さんは才色兼備、...続きを読む忘れられぬ言葉もいただき、すっかり魅せられた。まさに一期一会なれども、遺された作品とは重ねてお付き合いしていきたい。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

お狂言師歌吉うきよ暦 シリーズ4 にして最終編

歌吉こと、お吉は、三代目水木歌仙の弟子で、お狂言師となった後も、厳しく仕込まれている。
お吉には、裏の顔として、お小人目付の日向新吾と岡本才次郎の手駒として、様々な事件に関わっていた。

手駒となり、6年。
お吉と、日向は、想い想われの仲になったが、...続きを読む
お吉は、相弟子の嫉妬から、一生治らない傷を顔に受けた過去がある。

「そんなお吉の支えとなっている踊りを捨て、気を張り詰めどおしの暮らしの中に引き込みたくない」と、日向は、姉の勧める娘と、祝言を挙げた。

稽古にも身が入らないお吉。
それでも、自分を励まし、お狂言師歌吉として、立ち上がる覚悟をする。

心を隠し、手駒として働くお吉。

一方、日向の新妻に、芳しくない過去があり、日々の行いに、父親も手を焼く有様。
ようやく、日向は、妻と離縁する決心をし、父親に、仕事が一段落したら、お吉と会って欲しいと言う。

それを聞いて、父親「合縁奇縁、末永く添い遂げてくれよ」と言う。

後一冊で、最終編というところで、作者の杉本章子氏は、乳がんにより、逝去されたとのこと。

お吉と日向のその後は、どうなるのか。
読んでみたかったが、どうやら、杉本章子氏は、二人とも、死ぬ構成を作っていたとの事。

二人が死んでしまうと、家族や周囲の人々の悲しみは、いかばかりか。でも、残された者は生きていかねばならない。その事を作者は、最後に改めて伝えたかったのだと確信している。と細谷正充氏は、解説で述べている。

が、それでも、ワタシは、二人には、末永く添い遂げる、幸せな結末を迎えて欲しい。



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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月06日

(ネタバレ)
「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ。
まさかの、遺作とはな。。。未完のまま、おわってしまうのか、、
この事件も、解決しないんだな。杉本さんの頭のなかには、あったようだけれど、でも、重い結末が予定されていたようだ。。
いっときでも、日向とお吉が堂々と、陽のもとで寄り添って暮らせる日がみたか...続きを読むったな。目前だったのにな。
歌仙まで手駒に加わって、これから面白くなりそうだったのになあ。煮え切らない身勝手な日向にイラっとしながらも、なにげに好きだったのになあこの物語。ざんねん。
どなたか、ファンが予想の最終回を仕上げてくれないかなあ。同人誌ででも読みたい。この、芸事の世界の女性たちの台詞まわしが粋で好きだったのになあ。身のこなしを想像するのも楽しかった。ざんねん。こういうことがあるから、シリーズものって終わりが難しいんだろうね。かわせみも、途中のままにならないでほしい。。。。

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Posted by ブクログ 2016年04月07日

その才能と美貌のために、仲間から嫉妬され顔を傷つけられてしまった主人公。
迷いながら生きてきた道は、女にしては過酷である。
光が見えてきたような気もしていたのだが、哀しい結末を考えていたということなので、含みを持たせたまた終わってしまっているのは、これはこれでよいのではないかと思います。

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