感情タグBEST3
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先が気になり一気読みです。想像以上に面白くてハマりました。救いようの無いのを期待してましたが違う意味で満足度高かったです。
何度か まさか… と思わされ、表紙画像には まさに… と思わされました(*・艸・)
これは個人的に映像化希望です✨
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単行本『聖地巡礼』の改題。短編集。
1作目に登場した脇役が2作目で主人公だったり、作品間で同一人物などが出てくるが、連作短編集と言うほどではないつながり。
「グリーンスリーブス」
高校当時カワイくて教師とSEXしてた子がただのオバサンになり果て、娘のために内縁の夫を殺す。
「カンタベリー・テイルズ」
激安ツアーで出会った主人公と菓子好き女とカップルが初対面かと思ったらそうじゃなくて、菓子好き女がカップルを貶め、主人公を殺す。
「ドッペルゲンガー」
(カンタベリー~)で出た話の裏話で、殺人に絡んだ話。
「ジョン・ドゥ」
(カンタベリー~)で出たカップルが旅行に行く前の話。
「シップ・オブ・テセウス」
上記カップルの男が書いた小説(作中作)で、死んだ父のクローンの臓器をもらうことになった青年の話。
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パワースポットにまつわる短編集。
表題のカンタベリーテイルズが特に不穏。一癖も二癖もある登場人物に終始翻弄された。
後書きとのギャップもすごい。真梨先生のお人柄がなんだか可愛くてエッセイも読みたくなる〜
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真梨ワールド全開でした。
短編が繋がっているとこが、また面白い。
しかし、怖い。女性の様々な怖さを感じた。
心の闇と病みの深さが怖い。
カンタベリー、テイルズのカワイさんが怖い。めちゃ怖い。目黒さんはさいご理由がわかったのかな、、。真由美さんカップルは、どうしてそうなってしまったのか、、。真由美の思い込みの激しさは家族譲りなんだろう。。
ジョン、ドゥのゆかりさんはどうなったのか、、
気になる。
読み返しても面白かった。
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真梨さんの文庫。
「聖地巡礼」の改題されたもの。
真梨さんは本当に文庫化されるときによくタイトルを変える。
文庫化されるのを待って購入するわたしは、何が文庫化されたのかわからなくて混乱する。
こういう罠をしかけるのは、出来たらやめて欲しい。まあ、慣れたけれど。
五つの短編。
真梨さんによくある、なんとなく繋がっているタイプの短編。
ここら辺りは真梨読者としては前提で読む。
もうひとつよくあるのは、名前は出ているくせに誰のことかわからなかったり、勘違いする仕掛け。
これも地雷原を歩くとき(歩いたことないけれど)のように慎重に読むのもお約束。
今回も女性らしいイヤらしさが溢れており面白い。
本当にいるのかこんなひと、だったり、いるいるいるよねえこういうひと、だったりする。
女性らしい、誰かに比べて自分は幸せ(そうに見える)かという価値観。幸せなんて誰かと比べるものじゃなく、自分がそう思えるかどうかが大切なのに、そんなことわかっているけれど比べたい。
こういうワケのわからない、くだらないところが女性のいいところ。
都市伝説が物語によく出てくるところが今回は目立つ。
都市伝説って誰が言い始めるのか知らないけれど、胡散臭さと信憑性が絶妙のバランスだと思う。
口裂け女とか人面犬とかあったなあ。
今回取り上げられた都市伝説は、深夜のテレビの放送終了してから流れる砂嵐。そこに名前がつらつら流れて、最後にご愁傷さまですだか御冥福を祈りますだかの言葉で締めくくられるというもの。
こんなの聞いたことがあるようなないような。
これも馬鹿らしさと実際確かめるにはちょっと怖いという、胡散臭さと信憑性のバランスが素晴らしい。
どうでもいいけれど、物語に出てくる俳優の名前が、中野良子さんに岸田森さん。
ちょっと古すぎないか。
母親が岸田森さんが好きで名前を聞いたことがあったからギリギリわかったけれど、なかなかに古い。
真梨さんは1964年生まれ、なるほどと納得。
真梨さんの手法はわかってしまっている部分が多く、正直以前のような驚きはない。それは残念ではあるけれど、なんだこれという落胆もない。
まだまだ十分楽しませてくれる。何より軽く読めて、口直しにちょうどいい。
でも、そろそろガラッと作風を変えて衝撃を受けたいとも思う。
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「聖地巡礼」が改題されての発売。買いそびれていたのでありがたい。カレールーの辛さ度数的にいうとイヤミス度は3ぐらい。ややマイルドなので読みやすいですね。連作なのであの人がこの人で、と読み進めるのが楽しかった。
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真梨本初期作品。
パワースポットをテーマにドロドロ感満載のイヤミス連作短編集。
いわゆるマイナーなパワースポットなせいか、ものの見事にパワーを吸われていった人達のお話。
繋がりはあるのですが、シップ・オブ・テセウスはいらないんじゃないかなぁ?
プロットとしては、表題のカンタベリー・テイルズを中心にそこから派生したお話という感じ。
作中にも書かれている「カンタベリ物語」。
世界史で習い、面白そうだったので高校時代に買ったまま未だに読んでない・・・積読あるあるwww
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パワースポットをテーマにした短編小説。
イヤミスなんだけど、もうちょっと
いろいろ話を回収されたイヤミスの方が好きだったなぁー。
グリーンスリーブス
学生の頃嫌いだった彼女が、全然別人になってた。
カンタベリー・テイルズ
とっておきの話をして最下位の人は入場料を全員分払う。
ドッペルゲンガー
熱海の芸者さんが殺された。いろいろややこしい!!
ジョン・ドゥ
殺人を目撃したら、今度は自分が狙われる。
シップ・オブ・テセウス
落選した小説。人間は進歩しているようで苦しんでいる。
はしがきや、あとがきを読んで、真梨幸子さんに
売れない時代があったことに驚いたよ。
電話が何度も止められたことがあるみたいで、
ちょっと意外だったー!!
パワースポットでパワーをもらいすぎても、自分の器に
あっていなかったら、逆にパワーを持っていかれる、
なんて考えたことなかったよ。
パワースポット行って、パワーもらうもん、って思ってた。
この発想は、目から鱗ー( ゚ε゚;)
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真梨先生特有の残忍さやエグい描写は無いのでそれらを嫌う人でもイヤミスの点でパワースポットを軸に幸せと不幸を余す事なく披露する所はさすがと言わざるを得ない。真梨先生の本を初めて読む人には、うってつけかもですネ。まず読んで見て下さい
Posted by ブクログ
パワースポットをテーマに
ゆるく繋がる連作短編集
ごく普通の日常のすぐ隣にある殺意や死
イヤミス度はそこまで高くないかも。
あーあーあー
そっちか!!という
ジトーーっとした読後感はさすが(笑)
Posted by ブクログ
2018年、4冊目は真梨幸子。通常と隙間読書を併用して読んでいたモノ。
5つのパワースポットにまつわる、5編の連作(❔)短編。今回はタイトルとパワースポットだけ紹介。
グリーンスリーブス-首かけイチョウ-
カンタベリー・テイルズ-カンタベリー大聖堂-
ドッペルゲンガー-来宮神社-
ジョン・ドゥ-井の頭恩賜公園-
シップ・オブ・テセウス-西新宿高層ビル群-
グリーンスリーブス→カンタベリー・テイルズ、そこから派生した3つの物語といった印象。しかし、どうにも、尻すぼみ感が……。後半も悪くはないが、個人的に、真梨幸子に期待してるのソコじゃないって感じなのよ。
Posted by ブクログ
ぞくぞく。相変わらず気持ちの悪い様で心のどこかでほくそ笑んでしまう様なぞくぞく感。
この人の作る世界は極力映像化せず、頭の中であれやこれやと想像を巡らせて文章の1つ1つを味わいたいって思わせてくれる。
Posted by ブクログ
当時は『聖地巡礼』っていう題名で発行に至る本書、口座残高二千円、ホームレス手前の著者が、なんとかこの本に期待をつなぐがまったく売れず・・・ところが、その二か月後『殺人鬼フジコ~』の文庫が爆発的ヒットになる。その後はトントン拍子に出世するわけだが、著者はこの奇跡をパワースポット巡りにご利益があった、またこの本を手にすることで読者に幸運をもたらすものと語る。なんと素晴らし本じゃありませんか(笑 今回のレビューは内容にはいっさいふれず・・・
Posted by ブクログ
4編からなる連作短編集。
パワースポットをモチーフに据えた短編集ですが、どの登場人物もパワーをもらうのではなく逆にパワーを奪われ誰も幸せにならないという、著者らしい毒がちりばめられたブラックな趣向となっています。
パワースポットなのにマイナスの効用があるという非常に後味の悪い短編集です。
各短編はキャラクターやエピソードがリンクしており、そのつながりに気づいた瞬間はイヤな汗をかきました。
一番印象に残ったのは表題作の「カンタベリー・テイルズ」。
イギリスのカンタベリー・テイルズに行く電車のホームで会った四人の日本人観光客が、成り行き上、到着までにそれぞれのとっておきの話をするというお話。
彼らが披露する怪談話や都市伝説めいた話はなんだかリアルで、日常から逸脱した狂気に不安を覚えながらもワクワクしてしまいました。
ラストの短編「シップ・オブ・テセウス」も良かったです。
作中の登場人物が書いたという作中作なのですが、いつもの女性たちの醜いドロドロ話ではなく、少年達が遺伝子操作に翻弄されるというSF仕立ての短いお話になっています。
諦念と虚無感にふちどられた抒情の豊かさがとても意外で、真梨さんってこんなお話も描くんだなあと新鮮でした。
こんな、気持ちが逆撫でされない真梨作品をまた読んでみたいです。
Posted by ブクログ
なかなかに読み応えのある短編集だった。
短編は苦手なのだが、1つ1つの作品に割と重みを感じ、
作品同士の繋がりも自然で悪くなかった。
毎回、真梨先生の作品では一人称に騙されるが、
騙されないように注意深く読む癖がついてきた。
その手のトリックには嵌らないように読み進めたが、
お話として十分に楽しむことができた。