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『殺人鬼フジコの衝動』の真梨幸子、とっておきのイヤミス。カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議話を披露し合うことに。そこで見え隠れする客同士の接点。疑心暗鬼に陥った時、人は欲望をどこまで自制することができるのか? 5つのパワースポットを軸に交錯する幸せと不幸をあぶり出した、イヤミスの臨界点! (『聖地巡礼』改題)
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Posted by ブクログ
先が気になり一気読みです。想像以上に面白くてハマりました。救いようの無いのを期待してましたが違う意味で満足度高かったです。 何度か まさか… と思わされ、表紙画像には まさに… と思わされました(*・艸・) これは個人的に映像化希望です✨
パワースポットにまつわる短編集。 表題のカンタベリーテイルズが特に不穏。一癖も二癖もある登場人物に終始翻弄された。 後書きとのギャップもすごい。真梨先生のお人柄がなんだか可愛くてエッセイも読みたくなる〜
真梨さんの文庫。 「聖地巡礼」の改題されたもの。 真梨さんは本当に文庫化されるときによくタイトルを変える。 文庫化されるのを待って購入するわたしは、何が文庫化されたのかわからなくて混乱する。 こういう罠をしかけるのは、出来たらやめて欲しい。まあ、慣れたけれど。 五つの短編。 真梨さんによくある、な...続きを読むんとなく繋がっているタイプの短編。 ここら辺りは真梨読者としては前提で読む。 もうひとつよくあるのは、名前は出ているくせに誰のことかわからなかったり、勘違いする仕掛け。 これも地雷原を歩くとき(歩いたことないけれど)のように慎重に読むのもお約束。 今回も女性らしいイヤらしさが溢れており面白い。 本当にいるのかこんなひと、だったり、いるいるいるよねえこういうひと、だったりする。 女性らしい、誰かに比べて自分は幸せ(そうに見える)かという価値観。幸せなんて誰かと比べるものじゃなく、自分がそう思えるかどうかが大切なのに、そんなことわかっているけれど比べたい。 こういうワケのわからない、くだらないところが女性のいいところ。 都市伝説が物語によく出てくるところが今回は目立つ。 都市伝説って誰が言い始めるのか知らないけれど、胡散臭さと信憑性が絶妙のバランスだと思う。 口裂け女とか人面犬とかあったなあ。 今回取り上げられた都市伝説は、深夜のテレビの放送終了してから流れる砂嵐。そこに名前がつらつら流れて、最後にご愁傷さまですだか御冥福を祈りますだかの言葉で締めくくられるというもの。 こんなの聞いたことがあるようなないような。 これも馬鹿らしさと実際確かめるにはちょっと怖いという、胡散臭さと信憑性のバランスが素晴らしい。 どうでもいいけれど、物語に出てくる俳優の名前が、中野良子さんに岸田森さん。 ちょっと古すぎないか。 母親が岸田森さんが好きで名前を聞いたことがあったからギリギリわかったけれど、なかなかに古い。 真梨さんは1964年生まれ、なるほどと納得。 真梨さんの手法はわかってしまっている部分が多く、正直以前のような驚きはない。それは残念ではあるけれど、なんだこれという落胆もない。 まだまだ十分楽しませてくれる。何より軽く読めて、口直しにちょうどいい。 でも、そろそろガラッと作風を変えて衝撃を受けたいとも思う。
「聖地巡礼」が改題されての発売。買いそびれていたのでありがたい。カレールーの辛さ度数的にいうとイヤミス度は3ぐらい。ややマイルドなので読みやすいですね。連作なのであの人がこの人で、と読み進めるのが楽しかった。
え、関係あるの? 何がなんだかわからなくなる。何を信じたらいいのかわからなくなる。信じ過ぎても信じなくても不安になる。クラクラする。
パワースポットをテーマにした短編小説。 イヤミスなんだけど、もうちょっと いろいろ話を回収されたイヤミスの方が好きだったなぁー。 グリーンスリーブス 学生の頃嫌いだった彼女が、全然別人になってた。 カンタベリー・テイルズ とっておきの話をして最下位の人は入場料を全員分払う。 ドッペルゲンガ...続きを読むー 熱海の芸者さんが殺された。いろいろややこしい!! ジョン・ドゥ 殺人を目撃したら、今度は自分が狙われる。 シップ・オブ・テセウス 落選した小説。人間は進歩しているようで苦しんでいる。 はしがきや、あとがきを読んで、真梨幸子さんに 売れない時代があったことに驚いたよ。 電話が何度も止められたことがあるみたいで、 ちょっと意外だったー!! パワースポットでパワーをもらいすぎても、自分の器に あっていなかったら、逆にパワーを持っていかれる、 なんて考えたことなかったよ。 パワースポット行って、パワーもらうもん、って思ってた。 この発想は、目から鱗ー( ゚ε゚;)
真梨先生特有の残忍さやエグい描写は無いのでそれらを嫌う人でもイヤミスの点でパワースポットを軸に幸せと不幸を余す事なく披露する所はさすがと言わざるを得ない。真梨先生の本を初めて読む人には、うってつけかもですネ。まず読んで見て下さい
パワースポットをテーマに ゆるく繋がる連作短編集 ごく普通の日常のすぐ隣にある殺意や死 イヤミス度はそこまで高くないかも。 あーあーあー そっちか!!という ジトーーっとした読後感はさすが(笑)
2018年、4冊目は真梨幸子。通常と隙間読書を併用して読んでいたモノ。 5つのパワースポットにまつわる、5編の連作(❔)短編。今回はタイトルとパワースポットだけ紹介。 グリーンスリーブス-首かけイチョウ- カンタベリー・テイルズ-カンタベリー大聖堂- ドッペルゲンガー-来宮神社- ジョン・ドゥ-...続きを読む井の頭恩賜公園- シップ・オブ・テセウス-西新宿高層ビル群- グリーンスリーブス→カンタベリー・テイルズ、そこから派生した3つの物語といった印象。しかし、どうにも、尻すぼみ感が……。後半も悪くはないが、個人的に、真梨幸子に期待してるのソコじゃないって感じなのよ。
ぞくぞく。相変わらず気持ちの悪い様で心のどこかでほくそ笑んでしまう様なぞくぞく感。 この人の作る世界は極力映像化せず、頭の中であれやこれやと想像を巡らせて文章の1つ1つを味わいたいって思わせてくれる。
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