【感想・ネタバレ】花の歳月のレビュー

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Posted by ブクログ

文字は大き目だし、ページ数も少な目で、いったいどんな風に話が進むのかと首をひねっていたのですが、読み始めたら、その手軽な字数からとは思えないほどしっかりと色々な情景・人間関係が伝わってきて、驚きました。あとがきなどの漢字の使い方の話にも感銘を受けざるを得ません。

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2012年10月11日

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非常に文章が綺麗。漢字の使い方が綺麗。
実際の歴史によく語られる人物像や時代背景はこのさい置いておいて、ごくごく素直に読むことをお勧めする。

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2009年10月04日

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初めて読んだ宮城谷作品。言葉の美しさ、描かれた人々の温かさと朴訥さが良い。書き出しから物語の中に引き込まれた感じがするなあ。

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2009年10月04日

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初めて触れた宮城谷作品、
あまりの美しさに衝撃を受けました。
宮城谷作品で今の所一番大好き、
きっとずっと一番。
人に宮城谷作品を薦める時はまずこの作品から薦めます(^^

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2009年10月04日

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 宮城谷昌光は始めて読んだ。「みやぎや」ではなく「みやぎたに」と奥付のふりがなは書いてある。以後注意。
 落ちぶれた名門の娘、竇猗房(とういぼう)が漢の王室に入ることになった。当時宮廷で威を振るっていたのはかの呂太后。
 やがて猗房は呂太后から北方の代国の王:恒に贈られ、代国の竇姫(とうき)となる。
 呂太后の死後、栄華を誇った呂氏一族は滅び、代王恒が皇帝となり、猗房は皇后となった。

 文章がりんとしていていい。他も読んでみよう。

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2022年08月31日

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ネタバレ

前漢の文帝の妻であり,武帝の祖母である竇猗房の話.
リアルおちぶれてすまん人生を過ごしていた猗房の転機は10歳の頃.呂太后が諸国の王の妻を探していたとき.紆余曲折を経て代国王の妻となった猗房は王の寵愛を一身に受ける.代国王はやがて漢の皇帝になる.
猗房が代国へ向かう前日か当日,猗房の弟である広国は人さらいに攫われ,10年以上奴隷として過ごす.ひょんなことから皇后の弟であることを主張し,認められる.
物語の最後の広国と蘭の話が最高.

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2021年09月13日

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中国の漢時代、劉邦の息子文帝の皇后になった女性のお話です。

短編小説なので1日で読み終わりました。貧しいけれど教養を身に付け、心の清らかさを備えた人は魅力的ですね。

今、奴隷制度にナイーブな時期ですが、そのような時代を超えて現代があります。

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2021年09月09日

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竇猗房のけなげな姿が可愛らしく…… いや、萌える! 多くの宮城谷昌光作品の中で傑作と言って良いだろう。

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2020年11月02日

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ネタバレ

前漢の第5代皇帝・文帝の皇后であり、第6代皇帝・景帝の母である竇猗房(とういぼう)を主人公に据えた歴史小説。短い作品で、各登場人物の描写も少ないながら、それぞれに存在感がある。
漢字にまつわる宮城谷昌光のあとがきも面白い。

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2020年03月17日

購入済み

感動

美しい話に感動しました。

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2017年06月16日

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やっぱり宮城谷さんは、日本語がきれい。

でも、もっと長い話が読みたかったなー
自分の長編好きを再認識。

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2013年06月30日

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「重耳」を書いた宮城谷さんの本。
中国版シンデレラ・ストーリーといったところか。
漫画「項羽と劉邦」を読んだあとだったので興味深く読めた。

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2010年10月22日

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分かりやすくすっきりた正統派の物語。優しく温かいです。読みやすい分、普段の宮城谷節が好きな私は物足りなかったですが、宮城谷作品が説教臭いと感じる方も世にはいるらしいので、そういうのが嫌な人はここから入ってみるといいのかも。

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2009年10月04日

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中国史もの。ということで構えたけど詩的な文書と優しい内容であっさり読めた。苦労した人がきっちり報われて大円団で水戸黄門を見たような安心感が。惜しむらくは主人公が政略結婚したけど大事に愛されたとこらへんの描写をもっと入れて欲しかった。それは著者が書きたかった運命とか皇統とかそういうことに比べてちっせえことだったんでしょう。そこはやはり男性作家やねー。

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2009年10月04日

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宮城谷昌光さんはどうも初めてのようです(読んだことがあると思い込んでいたのですが、間違いだったようです)。
全体的に扇情的な大きな盛り上がりは無く、淡々と話が進みます。なんだか伝記のような感じの作品です。
客観的というか、主人公達を冷静に外から見て、物語が綴られているようです。個人的にはもう少し感情移入したほうが好きなのですが、これはこれで一つのスタイルと思います。
それにしても、確かにこの作者の漢字に対するこだわりは大した物です

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2017年11月16日

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宮城谷さんの作品は読みづらい、という先入観があったのですが、この作品は文体も内容も平易で、非常に読みやすいです。
古代中国のお話は血で血を洗う抗争が多く、幸せをつかんだように見えても油断できないのですが、本作は正しいシンデレラストーリーで、安心して読むことが出来ます。
ちょっと『山椒大夫』が入っているかも。

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2013年06月27日

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 物語は前漢王朝前期、呂太后が君臨している時代である。河北の貧しい名家の娘、猗房が宮廷に使えるチャンスにめぐまれる。彼女を含め兄弟たりも紆余曲折ありながら最後には宮廷の主となるのである。このシンデレラストーリーは涙なくして語れない。

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2013年01月30日

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ネタバレ

時代は前漢王朝前期・呂太后の専制下、名家ながら没落した竇(とう)家の娘、猗房(いぼう)が、推されて漢の宮中に出仕することから話は始まる。
貧しいながら助け合って暮らす家族と別れ、宮中に入るわずか十歳の彼女。
彼女を支えていたのは、父が語ってくれた「老子」の教えと、兄の励ましの言葉。

所々にみられる老子の教え。

「上善は水の若し」-最上は水のようなもの。水は万物を潤し、争うことをしない。そして水は上から下へと流れる、即ち謙ることを表す。

「高は下をもって基となす」-高いものは低いものを基本としている。

「禍か福の倚るところ、たれかその極をしらん」-禍は福のもたれかかるところとなり、福は禍の潜むところとなる。誰一人としてその大本は分からない。

なるほど、面白い。

残される家族のことを懸念する、猗房に言った兄の言葉も良いですね。

「こういうことは、たしかに人によって選ばれるのだが、その人を動かした天の神から選ばれたことになる。天の神から選ばれたのに、それを断れば、一生不幸になってしまう。おまえが不幸になって喜ぶ者は、うちには一人もいやしない」

中国三大悪女の一人といわれた呂太后が、夫である劉邦(高祖)の死後、劉邦の専らの寵愛を受け、呂太后の実子を排そうと企んでいた戚姫を捕らえて、手足を切断させ、眼球をくりぬき、耳を焼き、声の出せぬよう薬を飲ませ、厠に据えて「人彘(人ブタ)」と罵っていたというところはグロテスクです。
ここまでする実の母の姿を見て、皇帝になった恵帝はショックを受けて執政を放棄してしまう。
まあ、そんな姿を見たら、トラウマになっちゃうでしょうね。

猗房の幼い弟、広国が誘拐されて、奴隷にされてしまう話も切ない。
同じ奴隷で姉のように可愛がってくれた藺(りん)が、殺されかけた広国を救うために、辱めを受ける場面もやるせない。
奴隷には抗う術などないと思い知らされるシーン。

ラストは綺麗に纏め上げられていて、少し物足りない気もしますが・・。
司馬遷の「史記」をもとに描かれた作品。
史実に基づいているだけに、怖いなと思う場面が印象的。

かなり、簡潔な文章なので想像とかは膨らみにくい感が。

余談ですが、最初に郷父老が猗房に会って、推するに相応しいか見定める場面。
---男女を問わず、人を鑑(み)るには、まず声だ。

声の大小、明暗、澄濁は、生まれつきの品格であると郷父老は考えているというところに、興味を持った私。
良い声はそれだけで、「徳」を備えているということか・・。
羨ましい・・。

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2012年10月05日

Posted by ブクログ

自分にとって初めての宮城谷作品。
短くて読みやすい。宮城谷さんを知らず、作品に触れてみたい人には最適の一冊でしょう。中国史をガッツリ味わいたい人には他の作品の方が良さそう。
正直なところ、あとがきの宮城谷さんの文体についての解説の方が面白かった。
独特の文体の妙を味わえます。(ひらがなが多く、特別な意味を込めたい箇所で漢字を多彩に使い分けて状況・感情の機微を表現する)
本書はすっと読めるので何とかなりましたが、
他の長編では登場人物が多そうで、メモを取らないとついて行けなさそうだと感じました(;^ω^)

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2011年05月02日

Posted by ブクログ

宮城谷先生大好きなんだけど、
これはちょっとハズレでした;
普段歴史物読まない人には丁度良いかもしれないけど、
私には物足りない感じです。

・・・ところでこの本、やけに字大きくないですか?

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2009年10月04日

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