【感想・ネタバレ】麦の海に沈む果実のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

季節や風景の描写、人物の感情、友情、全て綺麗な色の文章によってその世界観に深く入りながら心地よい時間をすごせる物語でした。
大切な一冊になりました。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

なんかもしかしたら読んだことあるかも?と思いながら読み進み、結局読んだか読んでないかわからないまま終わった…笑
「三月は深き紅の淵を」と繋がっているからそう思ったのかもしれない。
でももしかしたら読んでたかもしれない。それだとしてもとても面白かったー!何がどうなってるのか最後にわかって、なるほどーってなった。

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2024年05月06日

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陸の孤島に存在する学園が舞台。恐ろしささえ感じるほどの美しさを持つ校長や絵に描いたような美少年、気の触れた美少女など。うっとりとするような世界観に引き込まれ気付けば夢中になっている。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

2024年、読み初めに選んだ本。
不思議でいてどこか懐かしいような、知ってるようで知らないような世界。そして子供のような大人のような登場人物たち。いつのまにか幻想的な世界のトリコになって、のめり込むように読み切ってしまいました。
北見隆さんの絵もこの世界にマッチしていて素敵でした。

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2024年01月05日

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不思議なタイトルと4次元的な表紙に惹かれお取り寄せ。
序盤、なんとも言えない読み辛さに苦戦した。
だが、一章に入った途端かなり面白くなって、500ページ弱を僅か1日で読んでしまった。
内容はホラーともミステリーともとれる学園物。
ものすごく緻密に描かれた世界観だった。
それぞれのキャラクターの光と影が上手に描写されていた。
ラストには驚愕。
あぁ、黎二…。

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネタバレ注意

最初は理瀬のことが好きだったし、著者の恩田陸さんのことも知らなかったので、正統派のファンタジックな学園ものかなぁと思ったら、殺人事件が次々起こり、ミステリなのか!?と思えば、最後は想像も出来なかった結末で終わった。主人公は好感を持たれたまま終わるのが普通の小説だし寧ろその方が良い小説だと思っていたが、こういう最後に主人公にサイコパス感…というか恐怖感を与えて終わる小説もあるんだなと思った。

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2023年07月30日

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ネタバレ

文句なしに面白い!
前作の「三月は深き紅の淵を」から時間をあけずに再読しました。
最初に読んだのは何年も前で記憶は曖昧。でも楽しかったというぼんやりとした印象は残っていました。
そして再読してもしっかり面白かったです。

この作品は「三月は~」の「回転木馬」を読んでいるのといないのでは、特に序盤は全く違う印象になると思います。
「回転木馬」を読んだ後だと、既読感が程よく物語の不思議な雰囲気を盛り上げてくれます。
作品を比べてみるとちょっと表現や書き方が違うのがまた面白いです。

北海道の湿原にある不思議な学園で繰り広げられるミステリー。
理瀨の性格は掴みどころがなく、本人も自分の事をわかっていなさそうだなと思っていたら、記憶をなくしていたんですね・・・。
記憶を取り戻してからは怒涛の展開。
校長から特別視されている理由も、黎二の異母兄弟疑惑も、天使のようなヨハンのマフィアの跡取りという話もどんどん明るみになり、ページをめくる手が止められませんでした。
理瀨は聡明で大人しい美少女という印象からの変貌も衝撃的でした。
2年で去ってしまうには勿体ない。もっとこの不思議な学園での話を読みたいです。
でもその後の理瀨が成長するのかも知りたい!

しばらく余韻に浸れる本でした。

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2023年07月12日

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「私は今でもその丘を知っている。その最初の場面ら思い浮かべることができる。冷たい駅の空気、トランクの革の感触、孤独と不安にうずく私の心臓の鼓動を。なぜなら、それは私の物語だからだ。私がなぜトランクを失い、どうやってそれを取り戻したかという物語だからである。」
ー本文より引用

文句なしに面白かった。
魅惑的で不思議な導入、魅力的なキャラクター、展開、舞台設定、イベント…面白い要素を取り上げ始めたらキリがない。
さらに巻末の解説を読むと、これ単体で読んでも面白いが、これと合わせて作中に出てきた本のタイトルの本を合わせて読むことでさらに複雑な楽しみ方ができるというではないか。すごい。すごいぞ恩田陸ワールド。
まだ作品を読むのは数作品目だが、恩田陸作品をどんどん読んでいきたいと思わされた。

肝心のあらすじ。
理瀬という少女が主人公で、彼女は右も左も分からないまま、北海道の奥地の湿原が広がる閉ざされた学園に入学することになる。
その学園には様々な事情を抱えたお金持ちの子どもたちが通っている。
学園の潤沢な環境を利用して才能を伸ばすために入学する子どもたち、様々な事情からこの監獄のような学園に入ることを余儀なくされた子どもたち…
この学園では互いがあからさまに素性を明かさないよう配慮(?)して、苗字では呼び合わない。ファーストネームしか互いに知らない状態だ。
そしてファミリーという縦割り制のグループに所属する必要がある。
その学園は三月に入学・卒業するのが慣わしなのだが、理瀬は異例の二月の編入生だった。
飛び交う理瀬に対する憶測、噂話。
類稀なる美貌と頭脳を持ち合わせる校長。
校長に気に入られることでやっかみを買うことも。
そして次々と起こる事件、明かされ発生する謎。理瀬は翻弄されていく。その翻弄の先に待ち受ける結末は。

あらすじがうまく書けていないので面白さが伝わるか分からないが、500ページ近くありながらもスルスルと読めてしまう面白さ。ぜひ読んでほしい。
章ごとに挟まれる扉絵も美しい。
読んで良かった。極上のクローズド学園ミステリーだ。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

この本が私を読書好きに導いてくれました。

恩田さんの描く世界観に魅入ってしまう学園ファンタジーミステリー?
なぜか凄く情景が想像しやすく、所々に入る奇妙なモノクロの絵も大好きです。

当時も今も変わらぬワクワクを与えてくれる一冊です。

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2023年06月17日

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理瀬シリーズの二作目なのですが、私はここから読み始めました!
不思議な世界観で物語が進んでいきます。登場人物全員が魅力的で読むのがとても楽しかったです。

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2023年03月23日

購入済み

不思議の国。

恩田先生のおすすめ本としてよく取り上げられている作品だったので、読んでみました。とても面白かったです!
最初から最後まで、不思議の国に迷い込んでしまったような気分で読めます。こんな学校、本当にあったら入りたくないけど見学はしてみたい。そんな気持ちを満たしてくれます。
理瀬シリーズは最新作以外全て読みましたが、この一作目が一番好きです。ファンタジー度も一番な気がします。早く最新作も読まなければ!

#怖い #ドキドキハラハラ

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2022年09月29日

mac

ネタバレ 購入済み

鏡のない宮殿

一部ご紹介します。
・『鏡のない宮殿』:昔々、ある国で、王家に一人の娘が生まれた。娘は生まれた時から非常に抜きんでて美しかった。
王は娘が自分の容姿に傲慢になるのではないかと恐れた。
それ故、娘が自分の顔を見て自惚れることのないように、宮殿の中から鏡を全部取り去り、顔が映りそうな銀の食器も撤去し、池も潰してしまう。
娘は大きくなるにつれ、自分の顔を見たいと周囲にせがむのだが、
みんな『あなたは醜いのだから見なくていい』と言って誰も見せてくれない。
娘もだんだん、自分があまりにも醜いから顔を見せてもらえないのだと考えるようになる。
ところがある日、行商人に化けた魔女がやってきて、宮殿に入り込むと、姫にいろいろなものをプレゼントした。
暖かい火のドレスを作る靴、涼しい噴水に包まれる扇。そして、最後に袖の中に隠していた鏡を姫に見せてしまう。
魔女は姫に対して、王たちは姫を騙して彼女を不幸にしようとしていると唆し、
姫を外に連れ出して、ろくに外に出たことのない彼女を山の奥に置き去りにしてしまう。
日が暮れて辺りは暗く、寒くなってくる。
姫は魔女がくれた靴を履いて、火のドレスを出そうとする。
すると、靴は荒々しい火を吐き出して、周囲の草に火をつけてしまう。
姫は慌てて噴水の扇を出す。
しかし、今度は強い風と大雨が起きて、姫をびしょぬれにしてしまう。
あちこち逃げまどった彼女は、最後に鏡を出して自分の顔をゆっくり見ようとする。
けれど、その時魔女の笑い声がして、鏡は粉々に割れてしまう。
鏡を割られて山の中で絶望に泣いていた彼女の前に、
一人の漁師の青年が現れた。『なんで泣いているの?』。
『鏡が割れてしまったの』。
『じゃあ、僕が君の鏡になってあげよう』。
二人は一緒になって幸せに暮らす。二人が暮らした森の中の小さな家の柱には、小さな鏡が掛けてあった。
けれど、お姫様は子供たちの世話に夢中だったので、めったにその鏡をのぞいてみようとは思わなかったのだ。

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2022年09月30日

購入済み

とても

良い

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2020年04月24日

購入済み

恩田陸の小説で一番好きです。かつて女子だった人、学園に憧れた人は、胸キュンの要素がいっぱいだと思います。不思議で空虚な世界観がさすがです。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

2023.11.2 再読

*°+*°+*°+*°+*°+*°+*°+

『黄昏の百合の骨』の主人公、理瀬が14歳の頃のお話・・・。

理瀬には謎の部分が多かったので、この本ではかなりその謎に迫る事が出来ました。

三月の国と言われる全寮制の学園でのミステリー。
理瀬の謎が少しずつ少しずつ見えてくるので、どんどん入り込んでしまいました。

閉ざされた学園が舞台ですが、登場人物がみな魅力的で、大満足でした。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

最後まで誰が影で動いているのか分からないスリル感が楽しめた。
それにしてもまさかあんなラストだったとは…。

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2023年08月04日

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『夜明けの花園』を読んだので、再読してみた。かなりうろ覚えであったものの、結末が分かった上で楽しめるかどうか不安だったが、全く問題なかった。
理瀬に象徴される美しいが不安定な様や、思春期らしい辛辣さ。特殊な事情が満載の、閉鎖的な学園の不穏さの末に起こる事件。それらが実に蠱惑的に展開する。
そうしてラストに理瀬がほんとうの主人公となった時、鮮烈に心を射抜かれる。
恩田陸の小説は、物語を読んだ充実感に満たされることが多い。ここではないどこかにいざなう術が巧みなのだろう。本書はまさにそんな一冊である。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理瀬が精神を壊しながら記憶を取り戻していく様が精神世界に引き込まれるようで一種の恐怖をも感じた。
冒頭と全体との関連性の正解が知りたい。
恩田ワールド全開だが読みやすく、続作も読みたい、

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2024年04月12日

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最初からこれはなんだろう、何の伏線だろう…という内容ばかり。何度か読み返しつつ。
字は細かくないし、読みやすい。
非現実的な内容だけど、どこかありそうなリアリティを持っており、さらに性別関係ない活躍など今の時代と合っている気がする。
大きなシリーズを知って、人生の幅がさらに広がった気がします。

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2024年03月17日

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不思議な世界観、
校長の強烈なキャラなど
どれも私にピッタリハマり、
あっという間に読み終えました。

恩田さんの作品は他に
【夜のピクニック】【蜂蜜と遠雷】と
読みましたが、これとは全く違う世界で
改めて、凄い作家だと感心します。

次の理瀬シリーズもあり、楽しみは続きます。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

最後が急いでいて…でも恩田ワールドの作品でした。リセシリーズの最初なので、しっかり理解しながら読みました。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

理瀬シリーズ。

恩田陸さんの世界設定が本当に好きで、この作品も例に漏れず心が踊る。
最後の展開はいつも通り急ぎ足かな。

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2024年01月30日

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数ページ読んでこの物語が好きになった。

経験したことはないけどこの学園生活を知っていて、登場人物を知っている気がした。

存在しない記憶になぜか郷愁を感じるそんな物語。

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2023年12月30日

Posted by ブクログ

ミステリーものだが読んでいて不思議な感覚。夢のような現実世界にはない魅力的な世界観が広がり想像しながら読むのがすごく気持ちよかった。

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

学生時代に読んで、恩田陸を好きになるきっかけになった一冊。
恩田陸のミステリーはいつも、霧の中を手探りで歩くような、夢と現実の境目にいるような気持ちになる。
SF要素は一つもないのに(舞台は非現実的だけど)なんだかファンタジーを読んでる気分。
ふわふわとぼんやりとしているからこそ、主人公の理瀬が感じる「そこはことない気味悪さ」「第6感による恐怖・警告」が映えている。
学生時代に読んだ時も面白かったけど、大人になってから読むことで、理瀬が黎ニと過ごす夏の日に感じた絶望感というものを、自分の中により具体的に感じることができた。
まだ知らなかったあの頃には戻れない、不可逆的なものに対するノスタルジーや切なさというものがこの一冊にじわっと滲んでいるような気がしている。
結末を知りたいけど、ぎりぎり均衡を保っている不安定なみんなの物語が終わってほしくない、そんな気持ちで読み進めました。

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2023年07月03日

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中学生の時に初めて出会って、なんだかとっても心に残った本。
世界観が、理瀬と黎二の雰囲気がとてもすきだった。

美しくて、どこか憂いがある雰囲気の人はなぜか惹かれてしまいます。

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2023年04月12日

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舞台は日本なのに異国のような雰囲気。
謎と不思議がいっぱい。魅力だらけ。
終盤に雪崩れのような真実の展開が押し寄せて、鳥肌が立って唖然とする。
理瀬の今後が楽しみです。

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2023年03月29日

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世界観は嫌いじゃないんだけど、なんだかすっきりしない。
冒頭の話が結末に繋がっていなるような、いないような。
これで良かったのだろうか…

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

素敵。この透明感。スノードームの中の世界を覗いているような感じ。ラストの詰め込み感が少し残念。最後までゆったりとした空気を望んでしまった。

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2024年01月21日

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ネタバレ

最初の描写が分かりにくくて読む手が止まった。
頑張って読み進めると、とても面白かった。

日本での話なのに、
どこか外国でファンタジーのような世界観だった。
舞台となる学校も、ハリーポッターのような学校で
その学校のシステムに読んでいくとわくわくさせられた。

登場人物が多いのに、
それぞれの性格や行動の描写がとても上手で
混乱しなかった。

最後の方はあっさりまとめたなあという印象。

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2023年10月23日

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ネタバレ

リセは何も知らないまま北海道にある全寮制の学校に入ることになった。その学校は3月の国と呼ばれ、3月に入学、卒業がある。
3月以外に入学する生徒は、学園を破滅に導くと言われていたがリセは2月の最終日に入学する。

その学園は、とても閉鎖的でお金持ちの子供たちや訳ありの子供たちが英才教育を受けていた。
校長先生は女男の両方の姿を持っていたり、定期的に開かれるお茶会、突然消える。生徒たち、殺人など様々なことが起きる。

学園ミステリー。とても不気味な感じで、重い感じ。
行方不明になった生徒の謎に迫っていく中で、りせは自分が何者なのか分からなくなっていく。

最後はまさかの記憶喪失パターン。
実は昔この学園に通っていて、腹違いの妹?から突き落とされて記憶喪失に。
記憶を取り戻すために再びこの学園に入れられた。

中盤からりせはかなり不安定だったし、ふわふわしていて自分でも自分が分からない、という感じから納得はした。
校長がパパだったとは思わなかった。
れいじがリセを庇い死んでしまったのも本当に悲しい。推しだった。



恩田理玖さんの初めて読んだ作品。
普通に面白かった

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2023年10月21日

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ネタバレ

憂理のこの一言が真理→『男は恋人に裏切られたと思うから恋人を刺すのよ。女は恋人を取られたと思うから新しい女を刺すの。』

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

恩田さんの作品は何作か読んだこともあり、楽しみにしていましたが
私はファンタジー要素のある話がとことん苦手なのだと改めて感じました。
学園の中は確かに魅力的で神秘的だったけど、施設全体がどこまでも終わりがない感じがして、最後まで全体像がイメージできなくてずっと靄がかかっていました。
ですが、どの登場人物もいいキャラクターで、憂理とヨハンが特に好きでした。
終盤にかけて理瀬の過去がわかってスッキリした部分もあるけど、突き詰めてほしいところも多々あり・・
読み終わった後、長い夢を見ていたような感覚がしばらく抜けませんでした。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本は、買ってからずーっとずっと置いてあった本。
何度か手にとって読み始めたけど、どうも導入部分が意味不明なので(序章だから仕方ないのだけど)、すんなり入っていけませんでした。
今回、意を決して読み始めたら、止まらない。
もともと、こういう全寮制の学園のお話って好き。
自分でも一度は体験してみたかったけど、人生は1回だからねぇ…。
魅力的な登場人物のおかげで、ぐいぐいと話に引き込まれていったのですが、ラスト近くの、ハロウィンのところ、真相がわかるところはあれでいいのか………?
なんか、あれ〜、こんな感じで真相がわかっちゃうの?と、ちょっと納得がいきませんでした。
これに出てくる「三月は深き紅の淵を」というのも、恩田さんの作品なのですね。
こっちも読んでみよう。

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2023年09月20日

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