【感想・ネタバレ】「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだことのレビュー

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Posted by ブクログ

「ふつうのおんなの子」のちから 
中村桂子著
 今八十代半ばの生物学者の書いた本です。2018年出版の本ですから、安倍政治絶頂のころ、戦争のできる国になりかげ新自由主義、すべて経済優先、科学信仰が叫ばれてたころの時代を憂慮されて、おんなの子の発想、人間観、社会観、を子供のころ読んだ本を土台にして展開してます。「あしながおじさん」「ハイジ」「モモ」「やかましむらの子どもたち」etc
中村先生は生命誌という分野の学問を確立してそれを基礎に平和、経済を多岐にわたり教えてくれてます。
 コロナ後の、地球沸騰、戦争と経済成長一辺倒のこの時代に半分を占める女性の考え方が主流にならなければと思いました。

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

お会いしたことはないけれど、ちょっとだけ、ある方を通じて存じている中村先生の著書

温厚なお人柄をかねがね聞いてはいた。本業の研究者としても、書き手としても一流であるということも。
この著書の中でご自身も書いていらっしゃるけれど、喧嘩したことない、人の悪口を言わない、聞き上手。
そばにいてくれるときっとすごく安心感を与えてくださるお人柄なのだろうな。
ちょっとしたことで動揺してイラっとしてしまう自分のなんと愚かなことか。

ここに出てくる名作はおそらく小さいころに読んだことのある人の多いことだろう、事実、赤毛のアンの故郷のカナダの島へは毎年多くの日本人が訪れるという。

でもなぜだろう、本が好きなのは昔からのはずなのに私は赤毛のアンも若草物語もちゃんと読んだことがない。

自分は読んでいないのに娘には今しか読めないから、と半ば押し付けるように与えたけれどやっぱり蛙の子は蛙。彼女も赤毛のアンは途中で放り出してしまったようだ。

時代背景が違うと読みづらいものなのだろうか。

唯一ハイジは本ではなくアニメを何度も見て大好きなキャラクターなので
すんなりと入ったけれど。

そんな私でもこの本のハードルは高くない。
むしろ、ああ、今からでも遅くない、ちゃんと読まなければ、と思わせてくれた。

ふつうのおんなの子って、うまく言葉で言えないけど、
先生のおっしゃりたいことはすごく伝わってくる。
素直で勇敢で・・・

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金子みすゞさんの<みんな違って みんないい>が出てきて、嬉しかったです^^ 競争社会は疲れるから、自然を愛でて、幸せに生きよう(*'▽') 男性にも<ふつうのおんなの子のちから>はある(^^♪ あなたにはあなたの意見がある、私には私の意見がある、違っているけど、それでいい(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

読後感のなんと清々しいこと!
元気と勇気をいただきました。
児童文学好きにとって、登場する彼女たちへの愛情あふれるコメントに何度うなずいてたことか。
そして中村桂子さんの生き方の普通でないけどふつうな生き方。声高には主張しないけど芯を持った生き方に励まされました。
今の嫌な雰囲気の風潮には絶対にNOと言わなければ!

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2019年01月23日

Posted by ブクログ

孫引き。
『あしながおじさん』より、主人公ジューディの言葉。
「大事が起これば、ふるいたつことができます。また、心を押しつぶされるような悲しいことにもふるってあたることができます。けれども、毎日のつまらないできごとに、笑いながら当たっていくには・・・それこそ勇気がいると思いますわ」

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2019年03月26日

Posted by ブクログ

科学者中村桂子氏、子どもの頃読んだ「あしながおじさん」や「ハイジ」など、児童文学の古典ともいえる作品から世の中について考えます。子どもの本のガイドなどと思ってはいけない。世界のありよう、現実としての諸問題、本の中のふつうの女の子たちから考えさせてくれます。

中村さんは、本当に素敵だ。

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2020年07月21日

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