【感想・ネタバレ】連続殺人犯のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ 購入済み

小野さんってすごい

一番印象に残ったのは筧千佐子の章。
筧千佐子には3つの顔があるってところで、説明や描写、印象の表現が目に浮かぶようで、作者の小野さん=すごいと思いました。爪が変形するほどストレスがかかる殺人事件の取材と掘り下げには頭が下がります。
その成果を読ませて頂けてありがとうございます、言いたいです。

#深い #怖い

0
2023年01月06日

Posted by ブクログ

小野さんの必死の取材が良くわかる1冊でした。小野さんをここまでかき立てる物は何なのでしょう。
ほとんどの事件のWikipediaは読んでいましたが、全く知らない話ばかりで、やはり本を読む醍醐味はここにあると思わざるを得ませんでした。
軽犯罪とは違って数も少ないものをどう防げるのか考えるのに読み始めましたが、とても深く、時に触れて読み返したいと思う1冊です。

0
2022年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10人の連続殺人犯の実態に迫るルポ。

記憶にある事件も多く、その事件を犯した犯人像が著者の取材によって明らかにされていきます。

全てにおいて辛い事件ではあるが、個人的には特にCASE 2北九州監禁連続殺人事件に心が壊れそうになりました。

人間である以上、ある意味では誰もが殺人犯になり得る可能性はあるのかもしれません。

しかし、連続殺人を犯せる人間はやはり普通の人間ではない。

しかも短期間にそれを繰り返す為には、殺人を行うことに付け加えて、捕まらないことも必要。

連続殺人犯...

読み終えても全くスッキリしないし、理解も出来ない。

だからこそ自分はそちら側の人間ではないのだとホッとしている自分がいます。


説明
内容紹介
残酷にもほどがある!
凶悪殺人犯を取材し続けた男が、もっとも戦慄した10人の肉声とは?

新章 筧千佐子(近畿連続青酸死事件)を増補!『殺人犯との対話』を改題。

誰でも一瞬の激情にかられて人を殺してしまう可能性はある。だが何度も、何人も殺害してきた連続殺人犯は、「悪に選り分けられた者たち」ではないか――?
数多の殺人事件を取材してきた著者が、拘置所の面会室で、現場で、ゾクリと震撼させられた10人の連続殺人犯の声を綴る。

「蚊も人も俺にとっては変わりないと」(北村孝紘・4人殺人)
「私の裁判はね、司法の暴走ですよ。魔女裁判です」(松永太・7人監禁殺人)
「ふざけんなっ。おら、フイルム出せって言ってんだろが」(畠山鈴香・2児殺人)
「頭のなかが真っ白になって、逃げ出したかった」(下村早苗・2児虐待死)
「私の『生』そのものがあるべきではなかった」(山地悠紀夫・姉妹強姦殺人)
「血が汚れている」(角田美代子・8人殺人)
「どこでくらしても、女ですもの。女ですもの……」(筧千佐子・4人殺人)

解説・重松清

CASE 1 北村孝紘 【大牟田連続4人殺人事件】
「きさんか?(貴様か?)つまらん記事ば書いとうとは」。面会室で罵倒してきたのは、金目当てで4人を殺した「史上最凶一家」の次男。だが面会を重ねるうち、暴力団一家に育った男は意外な表情を見せ、ある頼み事をしてきた。

CASE 2 松永太 【北九州監禁連続殺人事件】
「先生、私の裁判はね、司法の暴走ですよ。魔女裁判です」。饒舌に、にこやかに語る男は、自らは手を下さずマインドコントロールで一族7人を監禁し、殺し合わせた。悪魔とは、意外とこんな屈託のない存在なのかもしれない――。

CASE 3 畠山鈴香 【秋田児童連続殺人事件】実の娘と近隣の男児との連続殺害容疑がかかる“被害者の母”は、つめかける警察と報道陣に、「ふざけんなっ」と取り乱した。憑依されたかの如き爆発、沸騰した体温を至近距離で感じて、私はなぜか確信した。これは殺っている――。

CASE 4 鈴木泰徳 【福岡3女性連続強盗殺人事件】
愚かなのか、恐るべき無自覚なのか。男が3人の女性を強姦・強盗目的で殺害したのはトラック配送業務中。しかも被害者の携帯電話を奪い、アダルトサイトに利用したことで犯行が発覚した。尋常でなくキレやすい男の足跡を追う。

CASE 5 下村早苗 【大阪2児虐待死事件】
真夏のマンションに閉じ込められ、脱水と飢餓で2児が死亡。だが風俗嬢の母はその間も遊び歩き、SNSに投稿していた。世間を震撼させた犯人の実父が今ようやく語りはじめる。彼女もネグレクト(育児放棄)を受けていたことを。

CASE 6 山地悠紀夫【大阪姉妹殺人事件】
「母親を殺したときのことが楽しくて、忘れられなかった」「死刑でいいです」。無辜の姉妹を強姦殺人した22歳の男が主張したのは「快楽殺人」だった。それは本心なのか。少年審判時の弁護士と精神科医が無念とともに語る、その実像。

CASE 7 魏巍 【福岡一家4人殺人事件】
面会室に現れたのは、小柄で色白な青年だった。わずかな金銭のために一家4人を惨殺し、海に遺棄した中国人留学生グループの一人だ。両親に「悔」一字を大書した手紙を送った彼と対話を重ね、中国へも取材し、心のうちを追う。

CASE 8 高橋裕子 【中州スナックママ連続保険金殺人事件】
かつて「白雪姫」と呼ばれたお嬢様音大生は、美貌のスナックママになり、いつしか、交際した男を恐喝し、保険金目当てで二人の夫を連続で殺害する「魔女」へと変わっていた。なにが彼女をそうさせたのか。その“魔性”の証言。

CASE 9 角田美代子【尼崎連続変死事件】
小さなトラブルから家庭に入り込み、財を吸いとり、犠牲者ファミリーを拡大する――死者は事件化されただけで8名、「鬼女」「モンスター」と言われたその手口を、家族を「被害者」と「加害者」に分断された父が苦渋とともに語る。

CASE 10 筧千佐子【近畿連続青酸死事件】
〈どこでくらしても、女ですもの、女ですもの……〉拘置所からの手紙で、面会室で、筆者に秋波を送ってきた〝後妻業の女〟。彼女の周囲では20年間に10人以上の高齢男性が死去していた。「あの人は殺めました」と告白する虚無に迫る。
内容(「BOOK」データベースより)
誰でも一瞬の激情にかられて人を殺してしまう可能性はある。だが何度も、何人も殺害してきた連続殺人犯は、「悪に選り分けられた者たち」ではないか―?数多の殺人事件を取材してきた著者が、拘置所の面会室で、現場で、ゾクリと震撼させられた十人の連続殺人犯の声を綴る。文庫化にあたり新章を大幅増補。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小野/一光
1966年生まれ。福岡県北九州市出身。雑誌編集者、雑誌記者を経てフリーライターに。「戦場から風俗まで」をテーマに数々の殺人事件のほか、アフガニスタン内戦、東日本大震災などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

0
2022年08月22日

Posted by ブクログ

10人の連続殺人犯に、本人、被害者遺族、関係者家族なとに丹念に取材し、事件を追った書。筆者も後書きに書いてあるが、殺人犯の心の機微のようなものに迫ろうとしている所が興味深い。私は、松永太が非常に怖ろしく感じた。。

0
2021年12月26日

Posted by ブクログ

連続殺人犯への面会や周囲の人への取材などにより、事件を追いかけるルポ。
後書きに「殺人犯の共通項を探していたがなかった」とあるが、いくつかのパターンはあると思う。
先天的に障害がありそうな者、生い立ちにより心を病んだ者、自己愛が強すぎて周囲を取り込んでいく者など。
そして加害者に子どもがいる場合も多い。被害者だけでなく、自分の子どもたちの未来も奪っている。

軽度の知的・発達障害などがある場合、認知の歪みなどにより当たり前が通じないことがあるそうだ。
殺人の動機が自分でもよくわかっていない、自分が何をしたかあまり理解していない者はこういった要因もあるのではないだろうか。

大阪姉妹殺人の犯人はその前に未成年で母親を殺している。罪は認めるが後悔はしていない。しかし周りは反省させようとする。だから余計に頑なになってしまったのかもしれない。
母を憎む気持ちに寄り添う人がいれば、その後の事件は起きなかったかもしれない。

家を乗っ取っていくタイプは、恫喝して支配し洗脳していく様が恐ろしい。目を付けられたら逃れられないではないか。
何とか逃げ出しても連れ戻され、警察に駆け込んでも民事不介入で相手にしてもらえない。その絶望を思うと恐怖でしかない。

いずれにしても、恐怖の上理不尽に命を奪われた被害者たちの無念と、遺族の悲しみが晴れることはない。

0
2021年10月17日

Posted by ブクログ

私のような茫洋と生きている人間でさえ、一回はその名前を聞いた事がある殺人犯が多数並ぶ。
私や世間が想像している犯人像とはちょっと違うので、一度触れてみても興味深い一冊です。

0
2021年02月20日

Posted by ブクログ

10人の連続殺人犯。殺人鬼、ではないところが、実際に犯人やその関係者と相対しての印象なのでしょうか。
犯人たちの普段の姿は、本当に身近にいそうで、だからこそじわじわと怖くなります。隣にいるかもしれない、という恐怖。同情できるようなものはなくて、どれも身勝手なものばかりでしたが、親から暴力を振るわれたり売春させられたり、辛い過去を持っている人がいるのも事実。環境が少しでも違っていたら、もしかしたらこういう事件はなかったのかもと思うと、複雑な気持ちです。
それにしても、洗脳は怖いですね…。

0
2019年06月24日

Posted by ブクログ

★★★
今月20冊目
こんなんばっか読んでて頭おかしいでしょう。
色々な人がいるんだという勉強です。
しかし胸くそ悪いね。かなり凶悪、こいつらは

0
2023年03月31日

Posted by ブクログ

 気分が重くなる1冊。著者のように犯罪者の心理を垣間見えるかと思い半ば好奇心で覗いてみたが、想像以上に理解できなかった。中国人留学生のように深く反省している殺人犯はいたものの、ほとんどの殺人犯は反省していないし、中国人留学生の事件も真相(指示役)は闇の中のようだ。幼少期の家庭環境の歪みが大きく影響しているらしいのは共通項だろうか。ともかく自分と彼らを分け隔てている何かはさっぱりわからない。北九州監禁事件はやはり恐ろしすぎる。尼崎変死事件も概要を初めて知ったが戦慄を覚えた。
 九州や関西方面に凶悪事件が多い気がするのは気のせいなのか。

0
2023年03月22日

Posted by ブクログ

面白かったけど、いまいちコンセプトが不明。
面会できた人・できなかった人もいるし、どういう括りでこのラインナップにしたのだろうか。

0
2021年09月17日

「ノンフィクション」ランキング