【感想・ネタバレ】悲観する力のレビュー

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Posted by ブクログ

この本で筆者の言う悲観とは単なるネガティブや後向きな人の事ではなくて、もしこういう良くない事が起きたらああしようと予め考えて準備する考え方の事で、この能力は非常に重要だと思う。悲観力のある人と、単なるネガティブな人との間には雲泥の差があるし、常に前者でありたいと思った。

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2023年02月26日

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ネタバレ

楽観が良くないのではない。楽観ばかりしていないで悲観もしようよという本。

過去を楽観し、未来を悲観する。

悲観とはネガティブになれということではなく、感情抜きで物事を捉え、あらゆるトラブルを想定し、準備するということ。

報道に感情はいらない。事実があれば。

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2021年07月25日

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ネタバレ


読書感想文を溜め込まずに書こう!
と、新年に誓ったのに…
9本も溜め込んでしまい

書き終わるまで、新しい本は読まない!
と、固く心に決めたハズなのに…

絶妙なタイミングで、森先生の新書が

読むよねぇー 笑




本書では、例によって
森先生が、僕はこうしてますよーと
理路整然と、ちょびっとのユーモアを交えて論じている

人類が、地球上で繁栄出来たのは
「悲観する力」があったからだ

あらゆるトラブルを想定し
悪い事態にならないように
考えうる限りの手を打つ
と言う姿勢が大事である、と言うこと

精神論や、運を天に任せるのではなく
「物事はうまくいかない」を前提に
思考するコトが重要だと


「きっと駄目だろう」と
諦めるコトではなく
どうして駄目になるのか
駄目になった場合、どうするのか
駄目でも良いと、初めから心構えをしておくのか
といった、対策を用意しておくコトが重要であると言うコト


故に、人間の賢さは
悪い事態になった時のコトを想定する能力で
そのコトを「悲観力」と表現しとります


工学博士でもある、森先生ならではだなぁーと
印象的だった一節に
「フェールセーフ」という
工学における、設計思想の紹介されている

「機機械は必ず壊れる」「誤操作は必ず起こる」コトを前提とした考え方で
万が一、そうなった場合に
安全側に制御する手法、原則のこと

例えば
自動車で、コントロール系に障害が発生した時に
自動車が暴走するのではなく
停止するように作動させる設計が
フェールセーフ

なるほどなぁー


敗戦のどん底から這い上がり
高度経済成長を遂げ
先進国に追いつき、大国になった日本は
平和な時代が続き
過剰な「楽観」で状況を見誤らないコトが重要で

現状や未来を「悲観」して
数々の対策を早めに構築しておく姿勢が大切だ、と

ごもっともでございます

本文では、所々で
森先生の「悲観」エピソードも紹介されている

大学生の時、家庭教師のアルバイトをしていて
受験を控えた生徒に
「試験日の、少なくとも半年前には
虫歯の治療を済ませておくように」とアドバイスをした

とか

某国立大学の助教をしていた時
実験をさせる授業で
「恐る恐るやりなさい」と必ず言っていた

とか

隅々まで「悲観力」が行き渡ってる 笑




幼い頃から、母親が病弱だったせいか
「自分の事は自分でしなさい!」と
割と強めに教育されてきたため
物事を楽観的に考える事ができなかった

自分で出来ることは、限界があるし
自分の能力とか、可能性を信じるコトが出来なかったので
自然と保守的な仕上がりになった

心ある友人からは
「もっと色々チャレンジすべきだ」的なコトを言われても
全く響かず、上手く説明できなくて
モヤモヤしてた時もあったけど

森先生の著作に出会ってからというもの
満更、間違いでも無かったかなーと
ちょびっとだけ、自分の人生に確信が持てるようになった

コレだから森博嗣はやめられない 笑




#悲観する力
#森博嗣
#森先生は教祖さま
#明らかに誤解を招くタイトル

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2020年08月22日

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悲観する力。森博嗣先生の著書。私は普段は自他共に認める楽観主義者で、いつも物事は楽観的、前向きに自信を持って考えることが多い。でもたまに物事がうまくいかないときも当然あって、そんな時には誰よりも悲観的、後ろ向きになって、悩んでしまう。自分にも他人にも苛立ってしまって、立ち直るのにも時間がかかる。もしかしたら森博嗣先生の指摘している悲観する力が完全に不足しているのかもと思い知らされました。楽観的なのも良いけれど、根拠のない楽観や自信は過信や妄信にもなって、想定外の事故で簡単に壊れてしまうから。

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2019年06月16日

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 ポジティブ思考が流行っている世の中に対して、逆のネガティブ思考も大切である、と説いた本書。

 本書で述べている「悲観する力」とは、致命的な事態に対して予防するというもの。致命的な事態の発生率は高くないかもしれないが、発生してしまったが最後、取り返しのつかないことになる。それを防ぐために想像力を持つ必要があるとの事。
 
 

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2019年05月07日

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面白い人だなと思った。

『作家の仕事にやる気なんか出たことは一度もない。
デビュー以来ずっと嫌々書いている。
小説を書く仕事が楽しいなんてまったく感じていない。』

というのはなんか気が抜けてほっこりしてしまった。
『好きを仕事に』とか煽る最近の風潮が嫌だなと思っていたから、作者の主張を読んで嬉しくなってしまった。

『絶対に失敗しないと言いきれることが、自信ではない。
やれることは全部やったと言いきれることが、自信である。』
うーむ、納得!

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2023年11月17日

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森博嗣さんの本を小説を含めて、初めて読んだ

どうも自分とは違うタイプの方の話だったけれど

押し付けないし、違うタイプだったからこそ、勉強になった

読みやすかった

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2023年04月20日

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悲観によって、対策を考え、対策を取れるようになることで、安心できる。
悲観しすぎることはない。ストレスが溜まるのは、悲観ではなく、絶望しているからだ。どうやっても対策不能だとなると絶望する。悲観があれば、なんとかなると楽観できる。

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2021年12月02日

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過去を楽観し、未来を悲観する。悲観はマイナス思考やネガティブとは違う。淡々として冷たいように感じられる森さんの言い回しがいつもながら私には響きます。。内容は抽象的なので具体策は無し。ただ、読み終えたあとにほんの少し優しさと勇気をもらえる気がする。そんな森博嗣ワールドです。。

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2021年11月19日

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感情的には楽観的が良いが理性的には悲観的である方が生きやすい。
感情と理性を分けて考えることが今までになかったので学びが大きかった。このバランスが取れていると社会性が高いのだろう。
自殺する人は楽観的である。死ねばすべて解決すると思っている。そんな状態になるまでに悲観的であれば手は打てた、対策を取れたはずである。悲観的に物事を捉えていれば最悪の状態にまで行く事はなかっただろう。この感覚は大事にしたいと思った。

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2021年09月12日

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先に悲観することで、悪い結末を迎えないよう周到に準備をする。しっかり準備することで良い結末を迎える可能性を高める。以前まで悲観=ネガティブだと思ってて悲観は意味ないことと思ってた。けど必ずしも悲観は悪いことではないのだな。

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2020年02月15日

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つまりは用心深くあれ。
たしかに。

しかし、ぬいぐるみを新婚旅行に持っていったエピソードはいささか異常。
アスペなのか?疑惑

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2019年10月25日

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生きていく上でのリスクを回避する為の技術としての「悲観」する力、森先生独自の観点から説いた本。だいぶ多いが気になった箇所を引用した/「こうすればああなる」式のハウツー本のような単純化した考え方を真に受けてしまうのは「楽観」である。つまり「こうしてもああならないのでは?」と疑うことをしないからだ。/「楽観」の原動力となるものは、期待であり願望である、この意味でギャンブルの動機が「楽観」にあることは明らかといえよう。一方「悲観」の原動力とは、期待や願望の自制である。これは、期待や願望が、未来予測を鈍らせる結果になるとの強い反省を主導した理性による。/この社会での成功者は、平均的な大勢の中から、どのようにして抜け出したのだろうか。これは、古来まったく変わっていない。未来を見通し、人よりも早く的確に行動すること、そしてそれより多くの他者に認められることだ/「アマチュアは、プロでも失敗するかもしれない難しい手法で作ろうとするが、プロは、誰がやっても絶対に失敗しない確実な方法で作る」/五十パーセントの確率で起こりそうな悪い事態は、七十パーセントの確率で起こる、あらかじめ二十パーセントを加算しておく、これを「安全係数」という。/悲観の手法一.AならばBといった決まりごとが絶対ではない、と疑う。二.こうだと言い切るような発言に対して、例外を探す。三.見込める効果を小さめに評価し、それでも全体が成立するか検討する。四.多数意見を鵜呑みにしない。五.都合の悪い事態ほど優先して考える。六.できるだけ多数の視点に立って考える。七.自分の説明が相手に理解されないことを考慮しておく。八.周囲からの評価を期待しない。/考え続ける人間になろう。人間は、自分が望むとおりになる、これは楽観ではない。明らかにそう観察される客観的な事実だ。考えて行動した人が、考えたとおりの結果を得る。結果を得られない人は、考えていないからそうなった。差は考えたかどうかである。/絶対に失敗しないと言いきれることが、自信ではない。やれることは全部やったと言いきれることが、自信である。したがって、自信を持つことは、自分には届かないものを明らかにするし、プライドを持つことは、すなわち謙虚になることでもある。自分に自信がある人ほど、他者に優しくなるのはこのためだ。「悲観」を向ける第一の対象は、自分だ。しかし、自分を卑下することではない。自信をもって自分を悲観することが、自分の可能性を広げるし、成長する原動力となりうる。自分を悲観する者だけが、自分を信じることができるだろう。久しぶりに出ました僕の文書上のギャグ「示唆に富む〜」です。また別のエッセイも読んでみるよ。

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2019年09月09日

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楽観的に考えがちな世の中で
悲観的に、冷静に考えて
準備しておくことが大切ですね。
常識を疑い、そうじゃなかったらどうすると
自分なりに考えるようにしたいです。

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2019年07月09日

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悲観という観点から、批判的に箴言を与える良書だと思うが、「悲観」という言葉に強引につなげている感じもして、確かにそういう見方もできるが、ちょっと飛躍がないだろうか?と感じるところも散見されたような読後感が残る。

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2019年05月05日

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ネタバレ

ここでの悲観は心配とか想定して備えるとか、未来への思考と洞察と準備のこと。
そこにはモチベーションとか、やる気とか、楽しむとかの要素は無い。
考え抜いて想定しつくして、やるべき事をやり備える。
急がば廻れとか、必要な手順を踏むとかの実例も紹介されている。
その通りと思うし、一つ一つは難しい話ではない
でも実践出来る人は少ないだろう。
自分がやっている競技や仕事や投資や趣味に活かせる話で大変為になった。

具体的には:
1.AならばBといった決りごとが絶対ではない、と疑う。
2.こうだと言い切るような発言に対して、例外を探す。
3.見込める効果を小さめに評価し、それでも全体が成立するか検討する。
4.多数意見を鵜呑みにしない。
5.都合の悪い事態ほど優先して考える。
6.できるだけ多数の視点に立って考える。
7.自分の説明が相手に理解されないことを考慮しておく。
8.周囲からの評価を期待しない。

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2019年05月11日

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ネタバレ

民主主義は不満を分散するための仕組み、か。その通りだな。少しづつ個が我慢をすることで全体を押し上げる、結果的に個が受益する、と。

そもそも、楽観のメリットは「考えない」、という省エネなのだ、なるほど、そういえばいいのか。

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2019年03月09日

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「力」より「技術」というべきか。例えば格闘技や武術は、あらゆる攻撃を想定し身体が勝手に反応するまで繰り返し稽古する。まさに「悲観力」。地味である。カッコいい部分だけを見て力任せに手足を振ったり、誰でも簡単にマスターできるマニュアル的な教え方をねだったり、そういう人がきっと本書の「楽観的」な人なんだろう。全方向への対処を施して初めて力か抜ける。なるほど。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

人気作家によるエッセイ。 悲観することは決して悪いことではない。 先々のことを考え悲観的に見ておく方が、将来起こる様々な出来事に対処しやすくなる。 日本では楽観的に考える風潮が蔓延し、楽観視する人が増えていることを危惧している。
この本はコロナ以前に出版されたものなので、悲観論が蔓延する現在の状況は想定していない。当時、この状況を想像した人はいなかったと思うし、著者も現在の状況まで考えていたかどうかわからない。因みに自分も著者と同じようにやや悲観的に考える方だ。 将来の最悪の状況を想定しながら生きているが、でも心配性ではない。 そこが著者との違いかも。悲観することと心配性は似て非なるものだと思う。

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2021年11月14日

Posted by ブクログ

今の世の中の価値観は楽観的に明るく振る舞うのを良しとするんだろうなと思ってたので、この本には勇気付けられました。
昔から何かやるにしても不安が勝って事前にいろいろ調べてからでないと行動に移せないところがあったので家族からも呆れられてたのですが、その行動にはこのような堂々たる理由があったのだなと自分の気持ちを代弁して貰ってるようで読んでて嬉しく感じました。

ただ自分は森さんのような能力はないので、このような建設的な結論を持っているわけでもなく単なる心配性で終わってるのが残念なところですが。。。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

相手から思った反応が返ってこず苛立つ場面が多い。それは楽観的思考が一つの原因となってるのだろうな、と考えた

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2020年09月08日

Posted by ブクログ

悲観とは
「物事は予測や予定通りには運ばない」と考えること。
本書で伝えたいのは、この「思わぬこと」に対する考察の重要性だ。重大な過ちを繰り返すことへの歯止めは悲観することしかない。「機械はいずれ壊れる」「人間は必ずご操作する」という工学の設計には当たり前のフェールセーフの思想が、人間の心理や感情には決定的に不足している。
エラーの想定が不十分なのだ。
もちろん単なる心配や諦めは悲観ではない。「これでは駄目かもしれない」と思ったら次にどう対策するのか。
豊かな社会ゆえの楽観を排し、有効な悲観の技術を伝授する。
(あらすじより)

今の職場はエネルギッシュで非常に挑戦的だ。

入社して3ヶ月、圧倒的なエネルギーに押し流されていたけど、そろそろ悲観しないと。

ベンチャーなんだから、節約しないとね。

営業さんには挑戦してもらって、僕はブレーキ役。

上手くやれるといいな。

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2019年03月31日

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