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悲観とは「物事は予測や予定どおりには運ばない」と考えることである。本書で伝えたいのは、この「思わぬこと」に対する考察の重要性だ。重大な過ちを繰り返すことへの歯止めは悲観することしかない。「機械は必ず壊れる」「誤操作は必ず起こる」という工学の設計には当たり前のフェールセーフの思想が、人間の心理や感情には決定的に不足している。エラーの想定が不充分なのだ。もちろん単なる心配そして諦めは悲観ではない。「これでは駄目かもしれない」と思ったら次にどう対策するのか。豊かな社会ゆえの楽観を排し、有効な悲観の技術を伝授する。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年06月16日
悲観する力。森博嗣先生の著書。私は普段は自他共に認める楽観主義者で、いつも物事は楽観的、前向きに自信を持って考えることが多い。でもたまに物事がうまくいかないときも当然あって、そんな時には誰よりも悲観的、後ろ向きになって、悩んでしまう。自分にも他人にも苛立ってしまって、立ち直るのにも時間がかかる。もし...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月07日
ポジティブ思考が流行っている世の中に対して、逆のネガティブ思考も大切である、と説いた本書。
本書で述べている「悲観する力」とは、致命的な事態に対して予防するというもの。致命的な事態の発生率は高くないかもしれないが、発生してしまったが最後、取り返しのつかないことになる。それを防ぐために想像力を持...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月17日
面白い人だなと思った。
『作家の仕事にやる気なんか出たことは一度もない。
デビュー以来ずっと嫌々書いている。
小説を書く仕事が楽しいなんてまったく感じていない。』
というのはなんか気が抜けてほっこりしてしまった。
『好きを仕事に』とか煽る最近の風潮が嫌だなと思っていたから、作者の主張を読んで嬉し...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月12日
感情的には楽観的が良いが理性的には悲観的である方が生きやすい。
感情と理性を分けて考えることが今までになかったので学びが大きかった。このバランスが取れていると社会性が高いのだろう。
自殺する人は楽観的である。死ねばすべて解決すると思っている。そんな状態になるまでに悲観的であれば手は打てた、対策を取れ...続きを読む
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