【感想・ネタバレ】音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人までのレビュー

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Posted by ブクログ 2016年07月16日

音声学の、特に調音と知覚について、日常にある疑問を解説してくれる本。豊富な図やグラフ、サイト上の音声や動画により具体的にイメージしやすいように工夫されている。

ことばは脳で聴いている、という事が改めてイメージできた。母語に無い音も、ブレンドされた中間の音も、“いつも”のことばに違いないと脳が判断す...続きを読むるから、聞き取りにくくても聞けるすばらしさがあるんだろう。

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Posted by ブクログ 2021年11月18日

表紙はとっつきにくそうに見えるけれど、そんなことはなく、身近な例をあげて音声学について解説されていてとても読みやすかった。発音と意味に相関はあるのか?外国語の発音はなぜ聞き取れないか?など、どれも興味深かった。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

学生時代音声学に触れて、その頃はあまり面白さを感じなかったのですが、この本を読んで音声学に学生時代に気がつかなかった面白さを教えてもらえました。

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Posted by ブクログ 2019年04月22日

人の話すことばを、分析し、記述し、実際の現場に活かす学問、音声学。
舌の位置による調音点や、どのように音を出すかという調音法を分析すると、あら不思議、世界中のどのような言語も記述できてしまうのだから驚きだ。
このような分析は外国語習得の助けにもなる。

声紋分析など、音声学には三角関数や対数関数も必...続きを読む須。
様々な分野ともつながる、興味深い学問だ。

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Posted by ブクログ 2022年09月06日

分かりやすい入門書

マルとミル、どっちが大きい?
架空の2つの単語に、大小の机どっちがどっちを表すか聞いたところ、
多くが「マル」が大きい机で、「ミル」が小さい机と答えた
これはあらゆる言語話者でも共通の結果になった
つまりある音に対して、母語が何語でも、共通した特定のイメージを想起させる要素が音...続きを読む声にはある
人間の発音機構自体(舌や口の構造)は共通しているので
口を広げる音→大きなイメージ
口を狭める音→小さいイメージ
というように、発声時の物理的な違いがイメージの違いを生じさせるのでは?
→"音象徴"という考え方

……等々、音声学というとっつきにくい学問のハードルを可能な限り下げ、面白いとこだけ上手く抽出していると思った。
(それでもやはりグラフや画像分析の話は難しく感じるけど……)

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

言語学者による本。各国の音と言葉を「文字で見える化」し、分析している。普段何気なく話している言葉や外国語との違いなど、あらためて解説されるとなるほど、と思えることがあった。

例えば「ん」という発音は、その後に来る言葉によって日本語でも何通りか違いがあること、日本語には必ず母音がついてくるが、英語で...続きを読むは子音が続いたり母音がない言葉が多く存在すること、日本語の「ふ」は英語圏の人からは「う」と聞き分けがつきづらいなど。

このように、各国や地域による言語の特徴がそれぞれ違うので、その言語習慣の相性によって他国語の習得に得手不得手が出てくるという。残念ながら日本語と英語は相性があまり良くないようで、それも日本人が多く持つであろう英語アレルギーに繋がってしまう。

しかし本書ではこうした言語による違いはあれど、「完璧に」習得する必要はなく、慣れによってコミュニケーションは可能であるとまとめている。

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Posted by ブクログ 2016年03月10日

声に出して読みたい科学啓蒙書。音声学。

マイボイスの試み。
将来自分の声が失われると分かっている難病(特にALS)の患者さんの声をあらかじめ録音し、声が失われた後もパソコンを通して再生することを可能にするソフト。

赤ちゃんはテレビを視聴するだけでは音を学ぶことが出来ない。実際に話しかける、人と接...続きを読むしながらでないと音(言語)を学べないという。コミュニケーションの現場で発せられる音のみを重要な情報として捉えている、と。

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