【感想・ネタバレ】発達障害グレーゾーンのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

◾️発達障害、と自己認識したら、得意/不得意を整理。
◾️会社やサポート機関には、どう理解して欲しいかやどのような合理的配慮を希望するのか、を伝える。ただ困っています、だけではどうもできない。

0
2023年11月15日

Posted by ブクログ

内容は装丁とは裏腹に堅苦しさは一切ない。学術的な話もなく、紙面のほとんどは、著者が取材した発達障害の当事者や医師、支援団体のインタビューに割かれており読みやすいだろう。

その構成も作用してか、この本は、発達障害に思い当たる人が読めば心が軽くなれる、そんな本だと私は思う。

この本には悩みと真剣に向き合う人が多数出てくる。そんな人々の言葉は重い。表面的な自己解決ではなく、克服のための工夫の跡が見られる言葉ばかりだ。他人と違うことに悩み疲れてしまった当事者からすれば、自分以外にも自分と似た境遇のものが見つけられ感覚的には少し救われるはずだ。

問題は、そういった当事者に手にとって欲しいと思う反面、彼らは追い詰められていて、ストレスを極限まで溜め込んでいたり、視野が狭くなっている人も多いことだ。そのせいか、こういった情報に触れられず、一人で必死に仕事をしているケースも多いだろうと思う。

そういう人にオススメしてあげて欲しい。そうすることで、ひいては周りの健常者にとっても少しプラスになるはずだと思うから。

0
2022年12月18日

Posted by ブクログ

ASD,ADHDD,ADHDなどの診断がつかないけど傾向があるというグレーゾーンのグレさんたちのケース紹介や、その人たち向けの支援などについて。登場人物ほとんど当事者。
ま、私も傾向あるだろうな。
こういうのは傾向の度合いが強いか弱いかであって、診断がつくかどうかも線引きをどこにするかなのではないか

けっこう、受診しても「傾向がある」とのみいわれて様子見されてしまうことも多いみたいだね。

でも、手帳や薬が欲しいだけじゃなく、自分が納得したいから診断が欲しい、という人が多いように感じた。

自分が抱える生きづらさは、なんでなのか知りたい。理由を求めたいのか。診断がつかなくても、傾向があるんだなとわかるだけでも自分の分析がしやすくなるかも。
あとは、当時者会があるから、いろんな人の話を聞けて対策を共有したり、安心したり、するかも。

0
2019年08月18日

Posted by ブクログ

発達障害であると診断されず、かといって定型発達者でもない、いわゆるグレーゾーンの方に焦点を当てた本。

こういう本は今までなかったように思われる。

私自身、ASD 傾向が平均値よりも高いこともあり、飲み会の雑談が苦手だったり、人と仲良くできなかったりと生活を営む上で支障があった。だからといって、本当にASD なのかというとそういうわけでもない。

そのような人が自分だけでもないことを知り、少し救われた気分になった。

0
2019年07月06日

Posted by ブクログ

「グレーゾーン」という言葉に思う。
人はブラックのみ、逆にホワイトのみという人はあり得ない、つまり100パーセントの存在としては。だから全ての人はグレーゾーンにいる。あるのはその「濃淡」だけ。人は不完全な存在だけれど、限りない能力が内在していると思う。それを自分に信じて、人にも信じて、それを引き出すことを楽しみを持ってやっていけば、生きていくことの楽しさや喜びが深くなるんだよね。

1
2019年01月30日

Posted by ブクログ

片付けができない、遅刻や忘れ物が多い、雑談ができない、時間通りにタスクが終わらない…など、生きづらさを感じる人がいる。それまではずっと、怠けだとか努力不足かと思われてきたのだけど、もしかしてそれは発達障害かもしれないよ?

ただし、生きづらさを感じるのは発達障害だと考えて、病院で検査を受けるも、発達障害でないと言われたり、「その傾向がある」と曖昧な言い方をされた人もいる。そんなクロでもシロ(定型発達)でもない、グレーゾーンな人(グレさん)たちがこの本の主軸である。

発達障害は知的障害や身体障害のように、容易に分かるものでもない。ここからが発達障害、という明確な定義はないので、その傾向が大きい人もいれば小さい人もいるというグラテーションになる。だから、医師によって診断結果はまちまちである。

自分がダメなのは発達障害だからかもしれない。そう思って病院で検査を受けたものの、「その傾向がある」程度の曖昧な結果で終わってしまう。発達障害の診断がもらえない。自分は発達障害ではない。発達障害でないならば、ダメな自分はただの怠慢で努力が足りないだけだと落ち込んだり、自分を追い込んだりしてしまう。

本書では、グレーゾーン限定のぐれ会!の様子の他、インタビューとしてグレ会の主催者、精神科医、発達障害の人を支援する団体の人などが掲載されている。また、箸休め的にグレーゾーン当事者の話なども載っている。

そんな中で印象的だったのが、発達障害をカミングアウトした後の話だ。自分が発達障害であることを職場の上司に告白するのはいい。しかし、そのあとで、自分が会社にどうしてもらいたいのか話す必要がある。分かって欲しいで終わってしまっては、ただの独りよがりの告白だ。

この本では発達障害のこと、グレーゾーンの人たちのこと、発達障害の診断や支援のことなどを理解することができる。

俺も「発達障害かも?」と考えているグレさんである。この本に登場する人たちのこれまでの人生が書かれていて、大いに共感した。そして、自分だけじゃないんだと安心できた。

ただし、それで終わってはいけなくて、どうやって自分の苦手なことと向き合っていくのかを考える必要がある。

とても分かりやすくて、自分もグレさんかも?と思っていた俺はこの本を読んでいろんなことがスッキリした。

欲を言えば、どうやって足りない部分を補ったらいいのかが書いてあって欲しかった。それは著者の次回作、ということで…?

1
2019年01月30日

Posted by ブクログ

発達障害の傾向はあるけど診断はおりない人たち。生きづらさを感じながらも、程度問題で定型発達の人に含まれている人たち。そんな人たちを本書ではグレーゾーンと呼んでいる。
発達障害は内面の問題なので、外部からは判断できない。身体障碍とは異なる問題がある。
何とか通常の生活を送れているはいるが、周囲からは変わった人扱いをされているグレーゾーンの人々の苦しさや状況を理解できる一冊。

漫画や小説の登場人物に発達障害が多く見られる、という知見は面白かった。確かに少年漫画の主人公はADHDが多い気がする。

0
2022年07月14日

Posted by ブクログ

発達障害について当事者とその活動について書いた一冊。

実際の医師から発達障害と診断された人ではなく、いわゆるグレーゾーンに属する生きづらい人に焦点に充てており、その活動内容を含めて勉強になった。

0
2022年06月20日

Posted by ブクログ

仕事に関しては、本人も周りもやりやすくなる方法やノウハウが共有されたらいいな、と思う。
診断名がない病気は治療法がない、という言葉を聞いたことがある。発達障害に限らず、シロかクロかで片付けられない状態がいっぱいあるんだろうなと感じた。

0
2022年04月30日

Posted by ブクログ

グレーゾーン=グレさん、達が集まる茶話会で印象的な一文。

「運動音痴が無理矢理サッカー部に入る感じ。そして周りから『いい加減パスくらい覚えろよ』と云われてしまう。」

0
2021年10月27日

Posted by ブクログ

発達障害グレーゾーン当事者(グレさん)へのインタビューも交えながら、グレさんを支える団体や医師にも話をうかがったり、グレさん特有の困りごとをまとめた章もあったりした。私自身は発達障害でもグレーゾーンでもないが興味深く読めた。当事者たちの職場での困りごとが少しでも減るといいと思うが、ある程度は「自分を社会に適応させなければいけない努力」が定型の人よりも必要なのは生きづらいだろうなと思った。

0
2021年05月22日

Posted by ブクログ

逆に、完全な健常者って、いるのだろうか?
周りにいる人も、自分自身も、健常者だと思っていたけれど、グレーゾーンかもしれないなと思えた。
障害者だとか健常者だとか関係なく、自分が生きやすいように工夫していくのが大切。

0
2021年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「発達障害の傾向がある」と診断されながら、健常者と発達障害者の中間で生きづらさを感じる当事者や専門医へのインタビューについてまとめた本。
グレーゾーン当事者同士のトーク会やインタビューでは、当事者が生きづらさを感じる場面について「あるある」と頷くことが多々あった。特に、発達障害傾向を会社や家族、知人に打ち明けることが出来ず、抱えこんでいる方が多く登場し、周囲の理解を得ることの難しさを感じた。
本書の特徴は、登場する医師や就労支援スタッフといった支援のスペシャリストまでもグレーゾーン当事者であることだ。生きづらさを感じている人に寄り添ってくれている。
結局のところ、発達障害の診断の有無は重要なことではなく、今生きづらさを感じていることへの認知と、その人なりの対処を工夫していくしかないというのが読み終えての結論だった。最後の章にまとめている当事者の対処法は些細なことだけど、だからこそ気軽に取り組める貴重な知見だった。

0
2020年03月08日

Posted by ブクログ

うちの小学6年の息子も発達障害の診断を希望してるのだけれど、診察を受けるのに数ヶ月は待たないといけないぐらい希望者が多いそうだ。幸い、診断がなくても支援を始めてもらえる環境があったので助かるけれど、それでも周囲に理解してもらうのは大変である。実は今まで周りから発達障害の疑いを指摘されたことはなく(ママ友に聞いたところ、うちの学校は発達については学校側から指摘することはないという噂)私一人が息子の発達に疑問を持ち、あれこれ調べてヤキモキしている状態だった。なのでこの本に出てくるグレーゾーンの人たちの気持ちはよくわかる。息子が「俺はわがままだ」と落ち込んで不登校気味になってやっと行政に相談。「診断がなくてもこれなら支援できますよ」と言ってもらえてホッとしたのと同時に「もっと早く相談すればよかった」と後悔した。子どもなので社会人よりはいくぶんスムーズに支援に結びついたような気はする。この本でも大人になってから発達障害の診断をもらうために病院をいくつも受診したり、発達障害の傾向があることを隠して苦しんでいたりと読んでいてこちらも苦しくなるような例が載っているが、この人たちのような場合もどこかで救われる機関や支援があればいいなと思う。

0
2019年12月04日

Posted by ブクログ

わかりやすく、学びも多かった。「発達障害はグラデーション状」という部分は非常に腑に落ちた。確かに、そう簡単に、人間を線引きする事なんてできないよね。

0
2019年09月01日

Posted by ブクログ

発達障害を巡るモヤモヤがよく描き出されていて良かった。

診断を受けて発達障害と認定されかったらという不安―「自己責任」「努力不足」と言われた気がする不安について、よく解きほぐしてくれる。

個人的には医師とのインタビュー記事が秀逸で、特に下記2点は心に残った(超訳)
・診断されたからと言って(自分の困り事に処していかねばならない状況は)何も変わらない
・現に今困っているのだから、何らかの障害を抱えていると言ってよい

皆それぞれに困難を抱えながら何とかやっている姿に、自分も何とかやっていこうと勇気づけられる。

0
2019年06月01日

Posted by ブクログ

この書籍で言うところの「グレ」さんの生きづらさが当事者の声として複数取り上げられていて、参考になりました。
もしかしたら自分が、家族が、職場の人が…と悩んでる方、また最近の「発達障害」ブームで自分と反りが合わないからあの人はと決めつけてる人もいるようなので、先ずはきちんと理解するところから始めるのをお勧めすると共に、こちらを一読されると良いかと思います。

0
2019年05月11日

Posted by ブクログ

傾向がある人は思ったより周りにも多くいるものだなっと。
そこで、対処の方法を考えるかどうかはまた別の話なんだよな。

0
2019年03月30日

Posted by ブクログ

発達障害そのものも理解が
進まない中、クロでもシロでもない、曖昧な
位置にいるグレーゾーンの人々の悩みが
具体的に綴られている。

そもそも、正常ってなに?という根本的な
疑問が突きつけられている気がする。

1
2019年09月28日

Posted by ブクログ

「発達障害グレーゾーン」腑に落ちました。
これを知り、子どもたちにも落ち着いて接する事が出来そうです。

1
2019年07月30日

Posted by ブクログ

発達障害に対してたくさんの思い込みごあった。障害そのものより、自己肯定感の低さ、うまくいかないことから来るストレスなどで、うつなどの二次障害が深刻とのことは、初めて知った。

1
2019年03月24日

Posted by ブクログ

発達障害の傾向はあっても診断がおりないグレーゾーンの人々、「グレさん」たちへのインタビュー集。
自らも発達障害であるフリーライターが著者なので、学者からの目線ではなく、当事者たちに寄り添った生の声が聞けた気がした。
ヒントはあっても答えはない、そんなルポタージュ。

0
2022年11月18日

Posted by ブクログ

グレーゾーンの人が社会適応する為に努力している姿が素晴らしかった。発達障害者よりグレーゾーンの人の方が社会で声を上げられず苦しんでいるようだ。
日常生活や仕事で様々な工夫のもと懸命に生きている姿を見てこう思った。
発達障害を個性として受け止められる人が人生を切り開いていくのだろう。

0
2022年03月30日

Posted by ブクログ

「一生懸命(仕事を)やったうえでないと、自分の自尊心が低すぎて助けを求められないです。」

…別の能力がないと認めてもらえないので。不安の裏返しですよね。

福祉に携わる人間は知識と技術と善意と情熱が大事です。

ストレングス フィルター

0
2022年01月12日

Posted by ブクログ

はっきりした診断があればそうだったんだって時間がかかるかもしれないけど受け止めて、諦めがついて対策を考えようって切り替えていけそうな気もするけど、診断がないとなんでどうしての繰り返し… もやもやの中ですごすと心のコントロールが難しい… はっきりしたほうが楽なのかな?… 自分がわからないってもどかしい

0
2021年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■著者
姫野 桂
 フリーライター
 発達障害当事者
 LD強、ADHD,ASD傾向あり

 この本はグレさん(グレーゾーン)の存在の可視化を目指している

■読者対象
 自分は発達障害なのかな
 とか、生きづらさを感じている人向け
 
 グレーゾーンの集会の存在や、
 グレーゾーンの方のライフハックをしることができる。
 
■メモ
本書は愛着障害に関しては触れられていない。
ADHDと愛着障害は症状が似ているので、ADHDの方は愛着障害について知ることもおすすめだと思う。

グレーゾーンの集会やライフハックを思い出したい場合本書を参照しなおしたい。

0
2021年02月08日

Posted by ブクログ

「健常者以上、発達障害未満」という「発達障害」の診断が下されない「グレーゾーン」=グレさんたちの体験記や彼らの生きづらさの症状とその対策についての著作

0
2020年12月09日

Posted by ブクログ

まずはたくさんの人が、発達障害かもしれないと思いながら、苦しんで生活している現状があることを知った。
俺自身もうつ状態になっていたし、これからも危険はあると思っているけど、心も体が整わらければ、悶々と過ごすことになる。
色々な悩みを抱えている人がいるということを大前提に置いた上で、優しい人になりたいと思った。
特に「自分は努力が足りないだけなんだ。」発達障害の診断を受けたらと思わなくていいという声が多いことが俺の身体がしんどいときと同じですごく共感できた。
苦しい人に寄り添える人になりたい。その人のために行動できる人になりたい。

0
2020年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分に期待しない、他人に期待しない(がっかりを減らす、感情が動くと疲れるから感情の動きを減らす)自分は努力する。ことあるごとに思い出す。他人の自己重要感を高める。人によって満たされ方は違うからそこを一生懸命考える。
優先順位をつける、それを守る練習。(練習だからうまくいかないのが当然)。
作業を終えたらウインドウを閉じる。巻末の数節はとてもありがたい。

0
2019年10月30日

Posted by ブクログ

発達障害でもグレーゾーンの人は見た目でパッとわかりにくいこと。ADHDの多動傾向が強いひとは分かりやすいが、ASDのように自閉傾向の人は第3者からの見た目ではわかりにくいこと。
ハッとしたのは、医師でもある発達障害の西脇さんが、ハイビスカス柄の派手なネクタイを好んで着けていたのを上司がみて「ネクタイが趣味ですか?」と問われて、真面目に「いいえ、違います」と答えたというエピソード。これは「嫌み」をいっていたらしいのだが、私も西脇さんの解説をみるまで、このやりとりや発言が「嫌み」だとは気がつかなかった。こういうところから、発達障害者と多数派である定型発達の人とのコミュニケーションの齟齬がはじまり、しかも、両者がコミュニケーションが取れていないということに気がつかないのだろうなと感じた。

0
2019年05月28日

「学術・語学」ランキング