発達障害グレーゾーン

発達障害グレーゾーン

902円 (税込)

4pt

徹底した当事者取材! 発達障害の認知が広まるなかで増える「グレーゾーン」に迫る

近年、NHKが特集するなど話題になることが多い「大人の発達障害」。
「学生時代は大丈夫だったのに、社会に出たらミスばかりする」
「雑談が苦手で、周りから“空気が読めない人”と言われてしまう」
「衝動的にカッとなったり、一か所にジッとしていられない」
そういった悩みを抱えた人が今、「自分もそうかも?」と専門外来に殺到し、病院によっては数か月待ちという状況すら生まれています。

しかし、発達障害の“傾向”を指摘されながら、正式な“診断”には至らない「グレーゾーン」と呼ばれる人たちが相当数いるのをご存じでしょうか。彼らの多くは「クローズ就労(=会社には隠した状態)」で働き、「家族や友人にもなかなか理解してもらえない」という困難を抱えたまま暮らしています。そして、「自分もそうかも?」と思う人は、かなりの確率でこのグレーゾーンに当てはまる可能性があるのです。

「結局、どんな医者に診てもらったかで発達障害かどうかが決まっちゃう」(当事者談)

今では発達障害に関してさまざまなコンテンツが生まれていますが、グレーゾーン(成人)にフォーカスしたものは、ほぼありませんでした。そこで著者の姫野桂さんは「グレーゾーンを可視化する」という試みを始めます。当事者インタビューや当事者会への参加、精神科医、就労支援団体などへの取材を通じて、グレーゾーンとは何か?なぜこれほどまでに生きづらさを抱えるのか?を解き明かしていきます。

また、本書ではこれまで著者が見聞きした、発達障害の当事者やグレーゾーンの人が実践する「ライフハック」も収録しています。発達障害について知りたい人や、発達障害らしき症状に悩んでいる人にとって、少しでも生活向上のヒントになってくれたらうれしいです。

=============【著者プロフィール】=============

姫野 桂
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)

特別協力/OMgray(オムグレイ)事務局
軽度の発達障害特性に悩む人の当事者会「ぐれ会! 」や「グレーゾーンのための問題解決シェア会」を運営する。同会が立ち上げたイベントにはこれまで400人以上が参加。代表のオム氏は支援機関などに呼ばれて講演活動も行う

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発達障害グレーゾーン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ◾️発達障害、と自己認識したら、得意/不得意を整理。
    ◾️会社やサポート機関には、どう理解して欲しいかやどのような合理的配慮を希望するのか、を伝える。ただ困っています、だけではどうもできない。

    0
    2023年11月15日

    Posted by ブクログ

    内容は装丁とは裏腹に堅苦しさは一切ない。学術的な話もなく、紙面のほとんどは、著者が取材した発達障害の当事者や医師、支援団体のインタビューに割かれており読みやすいだろう。

    その構成も作用してか、この本は、発達障害に思い当たる人が読めば心が軽くなれる、そんな本だと私は思う。

    この本には悩みと真剣に向

    0
    2022年12月18日

    Posted by ブクログ

    ASD,ADHDD,ADHDなどの診断がつかないけど傾向があるというグレーゾーンのグレさんたちのケース紹介や、その人たち向けの支援などについて。登場人物ほとんど当事者。
    ま、私も傾向あるだろうな。
    こういうのは傾向の度合いが強いか弱いかであって、診断がつくかどうかも線引きをどこにするかなのではないか

    0
    2019年08月18日

    Posted by ブクログ

    発達障害であると診断されず、かといって定型発達者でもない、いわゆるグレーゾーンの方に焦点を当てた本。

    こういう本は今までなかったように思われる。

    私自身、ASD 傾向が平均値よりも高いこともあり、飲み会の雑談が苦手だったり、人と仲良くできなかったりと生活を営む上で支障があった。だからといって、本

    0
    2019年07月06日

    Posted by ブクログ

    「グレーゾーン」という言葉に思う。
    人はブラックのみ、逆にホワイトのみという人はあり得ない、つまり100パーセントの存在としては。だから全ての人はグレーゾーンにいる。あるのはその「濃淡」だけ。人は不完全な存在だけれど、限りない能力が内在していると思う。それを自分に信じて、人にも信じて、それを引き出す

    1
    2019年01月30日

    Posted by ブクログ

    片付けができない、遅刻や忘れ物が多い、雑談ができない、時間通りにタスクが終わらない…など、生きづらさを感じる人がいる。それまではずっと、怠けだとか努力不足かと思われてきたのだけど、もしかしてそれは発達障害かもしれないよ?

    ただし、生きづらさを感じるのは発達障害だと考えて、病院で検査を受けるも、発達

    1
    2019年01月30日

    Posted by ブクログ

    発達障害の傾向はあるけど診断はおりない人たち。生きづらさを感じながらも、程度問題で定型発達の人に含まれている人たち。そんな人たちを本書ではグレーゾーンと呼んでいる。
    発達障害は内面の問題なので、外部からは判断できない。身体障碍とは異なる問題がある。
    何とか通常の生活を送れているはいるが、周囲からは変

    0
    2022年07月14日

    Posted by ブクログ

    発達障害について当事者とその活動について書いた一冊。

    実際の医師から発達障害と診断された人ではなく、いわゆるグレーゾーンに属する生きづらい人に焦点に充てており、その活動内容を含めて勉強になった。

    0
    2022年06月20日

    Posted by ブクログ

    仕事に関しては、本人も周りもやりやすくなる方法やノウハウが共有されたらいいな、と思う。
    診断名がない病気は治療法がない、という言葉を聞いたことがある。発達障害に限らず、シロかクロかで片付けられない状態がいっぱいあるんだろうなと感じた。

    0
    2022年04月30日

    Posted by ブクログ

    グレーゾーン=グレさん、達が集まる茶話会で印象的な一文。

    「運動音痴が無理矢理サッカー部に入る感じ。そして周りから『いい加減パスくらい覚えろよ』と云われてしまう。」

    0
    2021年10月27日

発達障害グレーゾーン の詳細情報

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