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本作は<ラストライン>と銘打ったシリーズで、加えて他シリーズにも入り込んで活躍をしている「ガンさん」こと岩倉刑事が主人公である。<ラストライン>と銘打ったシリーズ等では、「50歳代に差し掛かっているベテラン刑事」として登場する。が、本作はそうではない。「50歳代に差し掛かっているベテラン刑事」という劇中人物造形が出来上がって行く過程というような、交番勤務から刑事になったような頃、若い刑事として結婚の話しが在ったような頃、子どもが未だ幼かったような頃というような「“ガンさん”の過去…」という物語が綴られ、そういう篇を集めているのだ。少し夢中になった。
「ガンさん」こと岩倉刑事は、古い事件の事となれば異様なまでに憶えているという少し不思議な人物だ。また、事件には目配せして憶えておくようにすべきだというような考え方をしているのかもしれない。ベテラン捜査員として押す、引くと大胆に行動する。そして捜査会議では、“流れ”や“勢い”に対して「待った!」と思い切って発言をする場合が在る。それが「最後の一線」ということで「ラストライン」というシリーズの呼称の由来になっているようだ。
「50歳代に差し掛かったベテラン刑事」ということで、或いは初登場の以前の段階で、その来し方というようなモノが漠然と構想されていたのかもしれない。本作は、そうした構想に確かな形を与えたモノということになるであろう。本作に収められた各篇は、何れも一寸愉しい。
「ガンさん」こと岩倉刑事が活躍する作品は一通り読んでいると思うが、これからも愉しみたいシリーズである。
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シリーズの前のガンさんを知れる短編集
短編でもガンさんの記憶力や待ったが活きるお話が多く、短編でもストーリーがしっかりあって楽しい
このシリーズを読んでいて
ガンさん自身の時間が多く描かれているのが人間味があると感じていて、
1冊の中でも時間が流れているのが感じられる作品だと思っている
本作を読む事で、より人間味が増して生きている人に思えた
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堂場瞬一のラストラインシリーズ最新作は、シリーズ0というだけあって、主人公の記憶力抜群の岩倉刑事の刑事のルーツというか若手時代を含めて、現在の岩倉刑事の基礎を作った刑事生活を描いた短編6編という内容でしたが、どの話も読みごたえがある内容で面白かったですね!
また続編も期待しております!
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短編集で各話に然程の驚きはないのだが、岩倉なる人物がどうやって形成されていったかよくわかる。後書きで作者が書いている通りこの手の話はスピンオフでやってもらえると嬉しい。
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2023.04.15
岩倉シリーズ、ラストラインのそれぞれをまだ読んでいない人には、私ならこちらを先に読むことをお勧めしたい。
論理的に説明はできず、私のフィーリングに過ぎないけどそんな気がする。
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岩倉刑事はは記憶力が人一倍優れている事.大学教授の娘と結婚し、その子供の受験が終わるまで離婚はしないと言うことになり、その後の火災放火事件で1人の男性を見つけるが、岩倉はベテラン刑事らしく犯人としては見なかった。転勤が決まっている岩倉はこの事件を最後まで見届ける事はできない。それが刑事と言う仕事の定めなのか、岩倉の人生はわからないまま。
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事件関係の記憶力抜群の岩倉剛シリーズ。
岩倉の若かりし頃から今になるまでの様子の短編集です。
記憶力が優れているとこんな風に閃くのかなとうらやましいかぎりです。
あとがきに堂場氏自身とはかけ離れた設定の主人公と書かれておりますが、私個人的には勝手なイメージで堂場氏に近いキャラクターなのでは?と想像しながら読んでおります。
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岩倉の刑事人生を描いたシリーズ外伝。一編一編上手くまとまっていて刑事岩倉の成り立ちがわかって面白かった。
暴走したり一歩引いたりと、良くも悪くも切り替えが早いなという印象だけど内面描写を読むとよくいる普通の人だなっていう印象を持った。
珍しく作者のあとがきあってシンプルだけど興味深く読ませてもらいました。
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シリーズ続編でなく、1作目以前のスピンアウトストーリーの連作。初めての事件やら火災犯の頃、実里との出会いなど。読み易くていいが、まあ特筆するほどのものではなし
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これは記憶力抜群すぎる刑事・岩倉剛の過去の物語集。若手の頃から結婚、そして、実里との出会いまでが、様々な事件との絡みで語られ、番外編な感じで面白かった。なるほどラストライン0ですね。