感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この人は詩もすごい。
うまくつかみきれないけど、何かの本質はきちんと掴んでいる。
鮮烈な色を浴びせる詩集。これが10代で書いたそうなのでびっくりする。
最後の「過去には、今より未来より、強くて残酷であってほしい」という言葉が突き刺さる。
生きた証を過去を否定しないでというのは著者の自分への戒めのうような言葉だが、私たちだって一緒だ。
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「何を伝えたいのか」というはっきりとしたものは私にはわかりませんでした。
しかし、一文一文に意味を持ちハッとさせられるようなことが多々書いてありました。
本を読んでいるというより、写真を見ている感覚に近かったです。
あとがきまでもが作品の1部のようでありました。
文庫本版あとがきの最後の3行の部分がとても好きです。
Posted by ブクログ
最近詩がわからない、悪いではなく良いがわからない。受賞すれば良い詩なのかそうとは思わない。
「わたしは散っていく自分の可能性、細胞、筋肉が/向こうの海でどうなったかをしりました/いつか/大海の真ん中朝を迎えて、そうね、もう一度/わたしと再会しましょう」
作品において過去は未来を脅かす存在でいい、そう教えてもらった、いつまでも共感に負けないで。
Posted by ブクログ
解釈を拒むかのように並ぶ言葉はたしかに日本語なんだけどそれは知らない言葉で
意味を捕まえかけたと思ったところで言葉は思わぬ方向に飛んでいく
詩は、言葉で表現できない何かを言葉で表現しようとする試みなのだと改めて
いつも通り、あとがきが最高です
Posted by ブクログ
何も考えずに書かれたであろう最果タヒさんの処女作
ことばのひとつひとつが綺麗 色に例えたらカラフル
子宮外の酸素は攻撃的で美味しくないけど綺麗だよねって感じました
473円です みんなお菓子我慢して読んでみてください
Posted by ブクログ
言葉を噛み締めたくて、言葉を握りしめたくて、手に取る。
言葉の舌触り、言葉の手触り。なんとなく感じるそれらを味わいたくて。
装飾過多に思えたり、するりと逃げてしまったり。詩を読むとは何か。感じていたい味わいたい。そんな気持ちが静かに昂ぶった。
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死ぬという言葉を惜しげもなく使うからすごい。表現者としてこれだけは最後まで使わんとこう、と思う言葉をひょいひょい使って、それでもまだ言葉が尽きない。震撼。
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決められた型に嵌まらない表現は、さすがとしか言いようがない。
夜から朝にかけての不明瞭な時間は、だけど多くの大きかったり小さかったりする感情や記憶や価値観のかけらでできていて、朝焼けの眩しさとともに、夜明け前の自分が瓦解する。本当にそんな感じの一冊。
Posted by ブクログ
最果さんの紡ぐ言葉が大好きです。十代の頃に書かれた第一詩集ということで、今まで読んできた詩集よりも、ひとつひとつが傷のような気がしました。言葉の渦に圧倒されました。夜、眠る時に一旦死に、朝、蘇る、日々はその繰り返し。生きるはきたない。最果さんのように的確に言葉に出来ないですが、この衝動は私の中にもあります。改めて最果さんすごい。
Posted by ブクログ
とにかく一言で言えば斬新だった。
種とか次元とか有機無機の壁をも取っ払って、感情や言葉を持ったらどうなるんだろう
どんな形態でも種の存続をかけて生存戦略は本能的に存在するとして、その上で何が残せるのだろうかと考えてみる
時間をかけて考えるものではない。
経験値を積めば答えが出るものではない。
もう刹那の感性としか言いようがないのか、才能とはこういうものなのか
Posted by ブクログ
分かるような分からんようなライン。
年上とか年配の人から勧められて読んだらとりあえず絶賛しときそうで、中高生から勧められて読んだらケチをつけたくなる、そういう感じ。