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Posted by ブクログ
街歩きが好き。
しかし、テーマを決めて歩きたい。
本書はちょっと毛色の違う街歩き本だ。
街歩きをすると、何か雰囲気の違うエリアがあったりする。
何か土地相と言うか・・・。
本書は、東京の色街あるいは色街跡を紹介した本で、目次には神奈川県は含まれていない。
でも本文では、出てくる。
古典落語やシュールな柳家喬太郎の新作落語、更に東京を舞台にした作品を理解する上で、本書の世界を知っているとよりその世界に入り込める。
昨年の大河ドラマ、いだてんにも本書で紹介されている凌雲閣が出ていた。
橋本愛演ずる小梅は、その凌雲閣の十二階下の女の役柄だった。
そう言うことを理解していると、作品の意図が深まる。
もっとも、関西人なので本書を片手の街歩きの実現は、なかなか難しい。
コロナ禍の最中、結婚式に出席のため、東京に行った。
すずめのお宿緑地公園界隈から、勝海舟のお墓がある洗足池界隈まで歩く機会を得た。
せいぜいそのくらいだ。
江戸・東京は奥深く興味深い。
Posted by ブクログ
東京に残る色街の実態を調べた本。
著者の考察と取材方法が好きです。
個人的には皇居前広場で青姦が盛んだったことに驚きを隠せない。
そして娼婦の労働環境がとても劣悪で切ない。
Posted by ブクログ
知っていたこと、知らなかったこと。色街について重すぎず、軽すぎず読める本。歴史が絡む「色街の成り立ち」、そこから生まれた「街の空気」。今はまだそこかしこの街角に微かに残っているその空気を集めながら書かれた本。本を片手に、街を歩きたくなる。手軽に持ち運べるサイズも相まって。