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Posted by ブクログ
教誨師は知っていたものの、臨床宗教師はこの本で初めて知りました。
研修の話等に関心があって読み始めましたが、作者さんが自身を過去から見つめて向き合い、折り合いをつける過程も描かれていて、そちらの話も興味深かったです。
スーパーバイザーの森田先生の
「『何かをせねばならない』という観念がいかに自分を苦しめているか」
という言葉は何者でもない自分にも刺さったし、終盤の天野さんの
宗教者だから誰かを救えるわけじゃない
でも目の前の誰かの「大切な思い」に全力で寄り添える存在であるために
私は居たいんだ
という言葉には気づきと意志をもった覚悟が感じられて、とても心に残りました。