【感想・ネタバレ】中国はここにある――貧しき人々のむれのレビュー

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Posted by ブクログ

中国の農村の現状。若い両親は出稼ぎに出て正月の十数日しか戻らず、祖父母が子供たちをみている。以前は大学に行こうという希望もあったが、近年は大学に行っても良い仕事があるわけでもなく、子供たちは向学心を失いネットやゲームに興じている。十数歳になれば親同様に出稼ぎに行けばいいと思っていると。かつて村人が希望を込めて建設した村の小学校も、費用負担を嫌って廃校になってしまっていた。

邦訳にあたって割愛された部分があると、訳者の後書きにあったが、どういう内容が割愛されたのだろうか。

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2019年10月17日

Posted by ブクログ

「忘れられた日本人」という名著があるが、これはまさに「忘れられた中国人」(そうしたタイトルの小見出しもある)。我々のイメージする中国と重なりながらも全く異なる農村の実相を著者自身の故郷を通して濃厚に描く。風景描写や日本語訳も秀逸。

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2019年01月14日

Posted by ブクログ

とても良い本だ。
中国の農村の近代化におけるジレンマが炙り出される。
作家による定性的調査の基づく論なので、わかりやすく説得力があり、無茶な結び付けもない。
しかし同じアジアだからか、もしくは日本文化は中国の影響を多分に受けているからか、登場人物がインタビューで語る思いは、アメリカの文化や精神を語るものを読むよりも、すんなり理解できた。

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

筆者が故郷である中国農村について描いたノンフィクション。数多くの親戚や同郷の人々にインタビューすることで構成されている。
原典の出版は10年以上前だが、急成長した中国が今なお抱える農村の課題が個々のストーリーを元に丁寧に描き出されている。

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2021年08月13日

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