【感想・ネタバレ】外国人記者が見た平成日本のレビュー

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Posted by ブクログ

日本に駐在している外国人記者が、日本の政治、経済、歴史、風俗、慣習など様々な視点で日本文化を語る。雑誌記事をまとめたもの。
著者は、長年日本にいるベテラン記者ということになっているが、おそらく共同執筆のペンネーム。 記者仲間は、日本への愛着とともに現在の日本が抱える問題点を指摘する。飲み会の雑談形式で、それぞれのエピソードは一言オチがついている。 日本人にとっては普通のこと、当たり前のことでも、外国人には奇異に見えることが多いらしい。記者仲間で議論すると、必ず欧米との比較文化論に発展する。
仕事では言えないこと、やれないことのウラネタが披露されていて、いろいろ勉強になった。(本当に記者たちは、日本のことを勉強している)話も面白かった。話題は、2010年代から2018年頃までの時事ネタ。今となっては古い話も多く、この本の賞味期限切れは近い。特に高校野球、教育、本、ジャーナリズムなどの話が面白かった。 著者の話に共感することが多かったので、自分も考え方は外国人記者に似ているように思う。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

欧米では成人すれば完全に独立することになる。個人主義が徹底されているので、たとえ親子でも金銭のやり取りは非常にシビアになる
高校野球は宗教なんだ。スポーツの目的は勝つことだが、高校野球では敬遠などの駆け引きは毛嫌いされる。勝負とはは関係ない汗や涙、死力を振り絞ることが賞賛される
小説家の山田風太郎は手話サイアンの人にとって挫折である。しかし、奇妙なことに、それが挫折後であればあるほどその人生は完全型をなして見えるといった
講談だけでは歴史は学べないが、講談には歴史の魅力を伝える力があるのだ
舞台映えをさせるために、わざと顔が大きい遺伝子を残してきたからです。だから歌舞伎は血筋が重要になるのです

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2019年11月22日

Posted by ブクログ

週刊新潮の、そういえば最近見なくなったと思ったら終わってたのね。
外国人とか抜きに、いろんな観点必要だなー
と思った。

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2019年11月15日

Posted by ブクログ

【感想】
多くのエッセイがまとめられたエッセイ集であるため、要約は割愛します。

400ページ以上ありますが、内容はユーモアに富み、スイスイと読み進められる。

著者のヤン・デンマンは実在するのか、しないのか。
著述内容から推測すると70代〜90代??のオランダ人特派員記者だと思われますが、その行動力や、物事に対する思考、時事への捉え方を考えると、おそらく実在はせず、ヤン・デンマンを演出する集団がヤン・デンマンを演じつつ、様々な意見を著述しているのではないか、と推察します。

書かれている内容は日本の経済、政治、文化(アングラも含め)、国際関係、教育などなど多岐にわたり、一概にこういう本、と書くのは困難。
ただ1つ1つのことに気付きが多く、外国記者や関係者との軽妙なやりとりに、今の日本のイメージ像がぼんやりと捉えられます。

この本を読んで、外国人から見た日本像と捉えるのは危険です。
なぜなら本当に著者が外国人なのかが分からないため。
ただ、著者含めて登場する記者たちや部下など(本当にいるのならば)の発言から得られる圧倒的な情報量とそれへの解釈は、今まで考えたことのない視点を与えてくれ、大きな刺激となります。

皮肉とユーモアに満ちた知識本(ただし全てが正しいものとは限りません)として、一読をお勧めします。

難点としては、あまりにも情報量が多いため、他の本と読み比べして検証し、自分の考えの糧とするには時間と体力を大きく割く必要があること。エッセイだから仕方ありませんが、1つ1つの事柄について出典元などを細かく記載してもらえると嬉しかった。ただし、出典の記載も膨大になるでしょうし、出典ではない個人の考えがほとんどであるため、出典元の記載があったとしても役立つかどうかは不明ですが。

物の見方が一辺倒になっているな、と感じたら読み返したい一冊です。

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2019年05月04日

Posted by ブクログ

辛口日本批評として定評があった、週刊新潮連載の「東京情報」から2018.4の終了前5年分からセレクト。リアルタイムなニュース・出来事・関係者言動に対して、イギリス・フランス・アメリカ・ベルキー・スウェーデン人他の記者たちの自国感覚をベースとしたコメント。

日本人と日本的感覚だけが全てじゃないってことを、相対化してくれます。各国のお国柄というのも、なんとなくみえてきます。

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2019年04月14日

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