感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった。
久々に面白い小説にめぐり逢えた気がする。
大学生の頃のかわいさ、甘酸っぱさにあわせ、作者自身の、また作者を通しての登場人物の視線や視点にいちいち共感でき、その度にゾクッとするような心地よさを感じることができました。
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大学院に入る友人の引っ越し祝いに集まった男女。それぞれの視点でそれぞれの過ごした24時間ほどが描かれる。
時間はバラバラなので、先の話で出てきた人のことや関係が後の話(時間軸は前の時間になる)で明かされたりして話が続く。
誰が主人公かわかったようでそうでもない。細かな描写で少しずつ過ぎてゆく時間が描かれる。
何にもないけど面白かった。
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幼なじみの中沢とけいと、けいとの友だちで中沢の彼女の真紀ちゃん、中沢の友だちのかわちくん、その彼女のちよ、正道、坂本、西山。正道の下宿に集まった中沢、けいと、真紀、坂本、かわち,西山。下宿での飲み会の風景との、それぞれの1日。私も京都での学生生活を過ごしたので、懐かしい。お風呂やさんやラーメン、鴨川…訳もなく鴨川で、たたずんだよな。あー青春(笑)しょーもないことで、もめたり笑ったり。なんでもないその日1日が、なんでもなくないのかも知れないと今ごろ気づいたり。
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飲み会の夜の空気を書くのがすごい、面白すぎる、しかも退屈とか呆れとかそういう、一見ドラマティックじゃない感情も書いてて、でもその書き方は鮮やかだから大したことが起きてないのに読んでいて引き込まれる。解説読んでなるほど、と思った。視点や語り方の移動。すごいなあ。
Posted by ブクログ
今まで気がつかなかった日常に転がっている些細な出来事の素晴らしさや美しさ。 そういうものを気がつかさせてくれる、そんな作品でした。
日常生活の些細な出来事を描いてるので、読んでいて頭の中でイメージしやすく、するする読むことができました。
Posted by ブクログ
◎あらすじ◎
引っ越し祝いの飲み会に集まった男女7人。
各々の人生を生き、一時混ざり合う「きょうのできごと」を様々な視点から綴った1冊。映画化に伴い作者が映画撮影に立ち会う「きょうのできごとのつづきのできごと」、番外編の「もうひとつの、きょうのできごと」も収録。
◎感想◎
章ごとに語り手も、語られる時間も変わっていく作品。
おおきな出来事は特に何も起こらない。
でも、関西弁でテンポよく繰り広げられる会話と、まざまざと目に浮かぶような情景描写が混じり合って、するすると読めた。
語り手が変わっていくので様々な「きょう」を知ることができる。
彼らが一緒に過ごす「きょう」は、人生のほんの一部であり、毎日はその前にも後にも当たり前のように続いていく。それを想像しながら読むと、7人が交わるこの時間がより輪郭を持つ気がしたし、「きょう」の前に生きていた彼らの人生も知りたくなった。
中沢と真紀が2人で過ごすシーンは心地よかった。
真紀のことがかわいくて仕方のない中沢と、そんな中沢を自然と頼る真紀の様子を想像すると、ほっこりした気持ちになって。
未来はわからないけど、ふたりの「きょう」はとても幸せそうだなぁ、と思った♪
私はいま30代なのでこの一夜の様子を、
こんな風に過ごせる時代が懐かしいな…と思って読んでいたけど、
もし同年代だったら、また違う共感があって楽しそうだなと感じました。