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Posted by ブクログ
セレクト系本屋さんで手に取った1冊
仕事
ではなく
仕事。
毎日を肯定し
わくわくするような仕事。をする
川村元気さんによる12人の巨匠たちへのインタビュー
何を沸点に、何がターニングポイントで、何を描いて生きてきて生きていくか
私も仕事。がしたいです
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20200507_仕事。
山田 「これだけあいつがやりたいと言うなら、ひょっとして、ひょっとするのかも」というか、みんなが反対したけどものすごくやりたい人が一人いた案件のほうが、成功する確率があるんじゃないかな。
沢木 僕が書いた『凍』という本のモデルでもあるソロクライマーの山野井泰史さんってすごい人がいて、“アルパインスタイル”といって、集団ではなく一人で登れる山を最小限の荷物で数日で登頂して下りてくる。だけど、一人で登れない山もあり得るわけで、そういうときにソロで生きられる力のある人が緩やかなパーティを組むのが、何かを達成するときにはいちばん強い。だから、大切なのは「どこにいてもソロで生きられる力をつけろ」ってことなんですね。新たなパーティに誘ってくれる人がいるとき、参加できる準備をしておくことが生き方の理想型だと思う。場合によってはみんな個性が強いから、喧嘩になっちゃうかもしれないけどね。
秋元 僕が55年生きてきて思うのは、二つの道があったとして、慎重に、間違っちゃいけないと思って選んだ道でも、人間は間違えてしまうもの。常に正解のほうになんか進めないんだよ。だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。間違いとか失敗とか全然関係ないって感じで、何度でも甦ってきて、たまに「やっぱりアイツの右ストレートはすごい」っていう仕事をするやつが、最もクリエイティブだよね。
坂本 時間をかけてやったところで、いいものなんてできないですよ。半年でも1週間でもやることはさほど変わらないし、締め切りが目の前にこないと動かないでしょ。
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山田洋次 真似ぶ
沢木耕太郎 どこにいてもソロで生きられる力をつけろ
杉本博司 アートの理解にヒストリーやセオリーの勉強が必要
30代前半までにやることが見つからなければ人生やることない
自分で売る込め
独学の姿勢があらゆるやりたいことを可能にする
秋元康 これがやりたいがためにつくったというキービジュアルがないとだめ
エンターテイメントにも知性や深さが必要
宮崎駿 作品を見るのと物を見るのは違う
糸井重里 作品で満足せず商品にして満足する
ショートケーキにイチゴを乗せる仕事
横尾忠則 自分を変えたいなら環境を変える
ダヴィンチ 絵に勝るものはない
ゴッホとゴーギャンの区別がつかなくてもいい 無頓着性があってもいい
坂本龍一 オリジナリティのある仕事をするために過去を勉強する
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川村元気さんの名前は「君の名は。」をきっかけに知って、すげえ人がいるもんだとは思ってた。それが書店でこの本を見かけて、手に取った動機の一つでもある。
物書きとして生きている自分にとっては、その辺のビジネス書よりもよっぽど胸に迫るものがあった。恥ずかしながら名前を見てその人がどんな活動をしてるのかってのが半分くらいしか分からなかったんだけど、こんな人生の先輩達に話を聞ける川村さんが羨ましすぎる。
じっくり時間をかけて読み終わったけれども、一度読んだくらいで12人の先輩方が授けてくれた言葉を完全に受け止めきれるはずもなく。これからもふとしたときに読んでいきたい。バイブル的に手元に置いておきたくなるような、そんな一冊。
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インタビュー集
登場する対談相手は有名どころばっかりでした。
しかも、自分好みで直ぐに読めてしまいました。
皆さんなんだかんだで仕事。が好きなのかなと思いました。
そして、まだまだ現役!
10年前のインタビューなのでもっと早めに手に取ればよかったと思いました。
読むかどうか迷っている方がいれば、できれば早く読んで欲しいです。
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以前の上司からもらった本。
杉本博司が乗っていたからか。
序文及びあとがきの「仕事。」論は蛇足極まるが、巨匠たちの言葉の中には参考になるものが多かったので抜粋する。それぞれ振り切ったところがありさすが。
■山田洋次
・人間をどう描くかって中で、雑駁な作品というのはたくさんのことを見落として
しまっている
・みんなが反対したけどものすごくやりたい人が一人いた案件の方が成功する
※よく言われることではあるが、改めて重要
■杉本博司
・アートとして社会に発表するっていうことは理路整然とした説明責任を果たさないと
できないし、脈々と培われてきたその分野の文脈の中で出していかないと意味がない
・二十代後半で人生を通して表現するコンセプトを発想して、そのことを今でもずっと
やり続けている
・(試しにやってみたけれどもボツにしたアイディアを)頭の中でぐにゅぐにゅ
反芻しては「いつか見ておれ」と思ってる
・いけるときは、ある程度確信が持てたときに手を動かし始めて、動かしながら
再発見があって、とどめを刺すみたいな感じ
・「これならいける」って最後のところで跳躍できるかどうかが問題
・観念的にすごいものであっても、表現する技術がないと伝わらない
・職人的なクオリティはいちばん重要視した
・ひと目見て「買いたい」と感じてもらう質を出さないとだめ
■倉本聡
・シナリオを書くというのは、本当に書きたいことをどうごまかして書いていくか
というゲリラ活動
・見終わって一か月以上たってから、薬がじわじわきいてくるくらいでもいい
・化学薬品の即効薬より、漢方が理想
・「このシナリオにはドラマはあるけどチックがない」(マキノ省三)
・(チックとは)突発的に出てしまう人間の癖、つまり人間のこだわりみたいなもの
・テレビではチックでうねらせることを必死に考えていた
・チックに人は感動する
■秋元康
・そのために映画を作ったっていうワンシーンがないといけない(キービジュアル)
■宮崎駿
・20世紀は終末とかいっても、どこかで甘美なものがあった。横で浮かれてるやつが
いっぱいいるから、「ざまあみろ」という感じで終末を語ることができた
※今はむしろ終末観というか悲壮感があり冗談ではなくなっているというニュアンス
・家と仕事場を行き来する間に見える風景の変化が、僕にとっては大事
・この人はスカートをはき忘れたのか、それともこれがファッションなのかな
(中略)ことごとくわからない
■糸井重里
・頭の中に広場があって、そこの壁に言葉を書いておいて、頭の中の登場人物に
チェックしてもらっている時間が長い
・見ず知らずの人、自分と考えの違う人、よく似た人、いろんな人が前を通りかかる
・僕の仕事はショートケーキにイチゴをのせること
・イチゴをのせなくてもおいしいショートケーキを作るのは大前提
・でも、「イチゴがなくてもおいしい」と、特にプロ同士は結構そこで喜んじゃう
(しかしそれでは物足りない)
・「作品です」って満足するんじゃなくて、「商品」にして満足する
■篠山紀信
・やっぱり時代と合わないとだめ
■谷川俊太郎
・今は詩そのものが音楽や広告以外にも、ファッションや漫画とかアニメの世界に
拡散してしまっていて、みんなそこで詩的な欲求は満足できている
・現代詩はもっと溶け込んでいってしまうだろう
■横尾忠則
・社会性が出てくると、そこから保守的になっていく
・他人から見たときに幼稚に思われたくないという気持ちがあると、ものを
つくる人間には邪魔になる
・芸術的創造の核はアンファンテリズム、幼児性
・幼児性を率直に表現すれば、そこに自ずと多様性というアイデンティティは出てくる
・だけど、幼児性を思想化したらその時点でその人は終わり
・立派な思想で絵を描いたって面白くない
■川村元気
・全然期待していないところでぽっと出会った景色に感動する
・作品化されたものを見すぎているのかもしれない
・人が切り取った風景で、見たような気持になってしまっている
Posted by ブクログ
豪華な対談ばかり。
どの方も謙虚で新しいことへのチャレンジ精神が旺盛。
そして、大御所になることで周りから苦言を呈されなくなってしまうことへの危機感を常に持っている。
山田洋次、沢木耕太郎、倉本聰、秋元康、谷川俊太郎、坂本龍一の回が特に良かった。
谷川俊太郎に、3回結婚したことについて聞ける、川村元気の質問力もさすが。
Posted by ブクログ
2020/12/13 21:30
あとがきのあとがきで著者が、
ただ一つだけはっきりしていることがある。この12人のおかげで、僕は今仕事がとても楽しい。理不尽な状況も、予期せぬトラブルも、失敗に対する恐怖も全て飲み込んで、「仕事。」に対する力が生まれた気がしている
と言っているのだが、読み終えた今、正直言えばそこまでの気持ちにはなっていない。これからなんだし、明日からの仕事が「仕事。」になるのか、いやできるのか?わからないんだけど、
数ヶ月前からずっと思っている、明日からの仕事に対して、早く事務所に行きたい!というようなワクワクした気持ちが持てる毎日を送れたらどんなに幸せかという気持ちを叶えることはできるのか、読み終えても答えはわからない。
でも新卒で入った会社からいろいろ転職を繰り返したけれど、過去に確かにあったそんな「日」、「月」でも「年」でもないんだけれど、を今一度迎えたいと痛切に思う。そのためには何もせず待っていたんでは絶対にダメなんだよな。それだけは腑に落ちた。
Posted by ブクログ
仕事への向き合い方がやはりどの人をとっても素晴らしい。過去の仕事を聞いても、皆が必ず「未来」を見据えているからと、自分自身を戒める。
自分のできる仕事を見つけ極みに近づく熱意を持ち続けたい。
Posted by ブクログ
これからの人生を楽しくする為の「仕事の教え」が詰まった本。
世界を面白くしてきた12人の巨匠たちの生の声が聞こえてきて、憧れと焦りを感じた。
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★概要
「私と同じ年の頃、何をしていましたか?」 「悩んだとき、どう乗り越えましたか?」 大人になってからのほとんどの時間、僕らは仕事をしている。 だとしたら僕は人生を楽しくするための仕事がしたい――。 映画プロデューサー、作家として躍進を続ける川村元気が、 12人の巨匠に学んだ、仕事で人生を面白くする力「壁を乗り越え、一歩抜け出す」唯一無二の仕事術!
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山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一
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12人の名前を見て、初めから知ってたのは10人。知らなかった2人は、話を聞いたり、作品を調べたりする中で、おぉ!この人が!ってなってた。
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けど、読み進めるほどに、実際はどんなことを考えて、何を成してきた人なのか、初めから答えられた人は、1人もいなかった。
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知ってるつもりだった。
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どの人からも共通して感じたことは、自分がやってきたことと合わせて、その時の世の中がどんな時代だったかを感じて、それを一つ一つ自分なりの言葉や表現で語る姿。
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同じ時代を生きてきた人たちでも、感じ方や捉え方が違っていて面白い。
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過去、現在とあって、最後には必ず未来について語る姿には、時代の流れをつかみながらも、まだ更に先をいこうとする背中を見せられた感じがした。
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それを憧れの様に見ている自分に気が付いて、憧れてる間は絶対に追いつかないなと思った。
#仕事。
#読書記録
#お金のための仕事
#人生を楽しくするための仕事
#自分次第
Posted by ブクログ
川村元気ってうまいこと時流にのってるだけの人だと思っていたんだけど、先日『百花』を読んでちょっと印象が変わりつつある、「本物」かもと。そんな彼が山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一というそうそうたる人たちと仕事(よくわかんないけど、金のためでなく人生を楽しくするために仕事をしたいと思っていて、そういう仕事を「仕事」でなく「仕事。」と呼びたいのだそう)について対談している。対談というよりは教えてを乞うているというスタンスかな。
秋元康が一番若い相手で、それ以外は昭和30年以前のお生まれの方々。いまノリにノッているというよりはすでに達観の域にあるような人たちで、その人たちの仕事観を知るのはなかなか面白かった。共通するのは専門にこだわらず何にでも手を出すところだろうか。あと、やっぱり30代くらいまでの経験がその後をつくると言っている人が多かった気がする。そう言われてしまうと希望を失ってしまいそうだけど、そこは川村元気がいい解釈をしてくれていた。30代までにやってきたことのなかに、生かせることがあると考えればいいんだな。
対談相手がみんな男性だったけど、女性も少し混ざっているとよかったのに。ただ、偏見だけどやっぱり男性の働き方と女性の働き方、仕事に対するスタンスや人生のなかの位置づけは違うかもなあ。
だいぶ年下の川村元気に対する各お相手の口調にも注目してみた。倉本、宮崎、糸井、谷川、鈴木、横尾、坂本の各氏は基本的に敬語で話していた。篠山紀信は自身が語っているんだけど、同じ目線という意味でのタメ口なんだろう。
Posted by ブクログ
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「やっぱり見くびられているじゃないですか。未来っていつも。」糸井重里
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という対談内の会話に、
きえぇぇぇぇぇ。やっぱかっこいい!と
シビれえました。
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これが読めただけで、読んだ価値あったな。
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聞く相手が、みんな男性だから
第2弾も出るんだろうなと勘ぐるわたし。
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インタビュアーが糸井さんなら
どんな中身になっていたかなとも思う。
(どんだけファンなのー!笑)
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Posted by ブクログ
日本を代表する芸術家たちと川村元気の対談集。
有名な方々ばかりだったので、もやもや迷っている若者(私)としてなにか得られるものがあれば、、と思って読んだが、そもそも芸術系のことに全く興味が無かったのでいまいち入り込めなかった。
映画、写真、美術等に関係のある人は面白く読めそう。
Posted by ブクログ
クリエイティブな仕事をしている人たちの話だから、自分とは全く違う世界を見ているんだろうなと思いつつ、仕事が完全にプラスの要素として人生の一部になっている感じが素敵だなと
読み返そう〜
Posted by ブクログ
何年も前に買った本をいま読んだ。買った当時といまとの仕事の考え方や向き合い方が違っているので、いま読んだからこそ感じることが沢山あったので、結果的に良かった。凄い功績を残している方たちが、それを説教がましくなく話しているのがとても良い。坂本龍一さんとジブリの鈴木敏夫プロデューサーの話がとくに好きだった。