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読みごたえのある1冊でした。
ページ数が246。多いからと言って満足度が高くなる事はないのですが、これは、、傑作だと思います。内容の読みごたえもあるんです。
丸々一冊、表題の話で。主人公が2人いる感じです。
受攻の行動や気持ちが丁寧に描かれている事に感動しました。特に攻がワゴン車に買い替えて、受を病院に置いておかなかった所がグッときます。
それも最後にハッピーエンドが待っていたからこそ、なのかも知れませんが。
ちゃんと内容のある、素晴らしい作品だと思います。
時間の取れる時にじっくりと
壮絶な話で紆余曲折あるけど、全体を通して不思議と嫌な感じはしません。
絵のタッチが表紙と最初の方がまるで違う印象を受けますが、それで合っているんだと読み終わって感じました。
前半は攻めが無機質、冷徹冷酷残酷ってイメージですがどんどん変わります。
受けは終始美しいですが、やはり前半は作り物っぽい。
後半に行くに連れて色気が増します。
とにかく静かな所で集中して、一気に誰にも邪魔されずに読み切ってほしい!
脱け殻のようになります。2度めは少し時間を置かないと読めないかも。
とにかく痛い。
とにかく痛すぎて読むのがしんどかったです。毎ページめくる度にドキドキしました。
最初は受けに感情移入して、受けの矛盾する感情に本当に心が痛かったです。後半は攻めのクズさが消えて無償の愛を受けへ向ける姿がとても痛々しくて。早く救われてほしいと思ってやまなかったです。私的には特にどこにも受け入れてもらえなくて車内で受けの体を拭く攻めの精神的にしんどそうなシーンはもうバットエンド臭がすごくてすごくて、、もうやめたげて、、、って感じでした。死亡エンドまっしぐらが頭をよぎってもう読み進めるのやめようかなと思うレベルでした笑
時代が昭和50年ごろのものだったようで、ムラ社会がまだ根強い北陸の小さな町が舞台ですが、そうした社会的な背景というのも物語をより暗くする効果があったように感じます。後半に登場した診療所の医師の方が同性愛を理解する方で良かったと思います。叔父さんも理解のある方で良かった……。
最後は意識を取り戻したけど後遺症で声が(おそらく)出なくなってしまった受けが攻めを救おうと懸命に110番をかける姿が切なくて、、、
番外編でのふたりの幸せそうな姿を見ると涙が出そうになります。ぐっと胸にくるものがありました。
寓話
美醜、貧富、外見と内面、血縁、世間…。
童話というよりは寓話、でもそこに救いが用意されるのはBLだから、なのか、ARUKU先生のものの捉え方ゆえなのか。
非道い。でもひきこまれる。
愛を知らない攻めが、卑怯なやり方で受けの体を手に入れる。
最初は人でなしの顔をしていた攻めが、受けとかかわっていくうちに、どんどんやさしい表情をするようになるけれども……受けの受けた傷は深かった。(そりゃそうだ。だって最初はほぼレイプ)
それでも、二人の距離が少しずつ近づいていき、やがて……。
たぶん、今と過去を織り交ぜた描き方が、ここまでわたしを引き込んだ。
いい作品です。
痛くて苦しい。苦手な方は注意。
前半は攻めがクズすぎて、というか、クズなんて甘いぐらいのサイコパスじみたただの犯罪で受けがかわいそうで仕方ありませんでした。身体も心も壊すぐらいの事をしでかしています。それこそ追い詰められるぐらいの。。
そういったものが苦手な方は読むのは辛すぎると思います。
なので、私は全員に読んで欲しいとは思えません。
私も得意ではありません。特にBLでありがちなレ○プからの絆されハピエンには疑問を感じます。
けれどこの作品は、それがあったからこそ活きる後半へと繋がっていきます。
決して「犯罪はなかった事にして今はラブラブです~」という感じではない。(まぁ、本人が納得してるならいいんですけどね。。あくまでも読んでいて違和感を感じてしまうだけで。)
作中、攻/受どちらの感情も大きく変化していきます。
その流れは劇的ですが納得のいくもので、本当に痛いぐらいリアルに伝わってくる。
純粋だった受けをあそこまで変えた悪魔は攻めだけど、読み終えて本当に苦しんでいたのは攻めだったのかも。と思いました。
愛も愛し方も知らなかった攻めが嘘の愛情を受けた時、少し戸惑ったような高揚した様子が印象的でした。
色んな意味で最後までずっと辛いです。
絆され愛にはかわりないかもしれませんが、攻めも充分に苦しんでいます。自業自得だけど。自業自得だからこそ。
内容は全然違うけど、鉄○さんの「振り子」を思い出しました。
ラストは私は素直にハピエンだと思います。
場所はどこであれ、2人幸せに暮らして欲しい。
号泣とともに個人的には☆5をつけるしかない作品でした。
匿名
BL読まれる方全員に勧めたい
脅迫からラブコメを経てシリアスを越えてハッピーエンドでした。攻めがクズ男だったのにラブコメターンから可愛くみえて仕方なかったです。
表紙に騙される
表紙は幸せそうな雰囲気がありますが、よく見るとカッター持ってる……というところを察してもらえれば、内容は想像できるのではないかなと思います。
最後はどのように解釈すればいいのか悩みますがハッピーエンドだと信じています。
すごくストーリーが深い設定ではじめはドロドロというか心がヒリヒリするような展開なんですがラストで拍子抜けというかいちど読んだだけではわからない感じのラストになっていて少し拍子抜けしてしまうけどああゆう終わり方の方が美しいのかなと思った
問題作!
愛憎と許しの凄絶な物語です。欲しいものは策略を巡らし、簡単にお金で手に入れようとする利己的な俺様クズな凍月が、外見だけでなく心も美しい奏に吸い寄せられていき。そして凍月と関係する中で、純真だった奏に闇が現れる心理描写がリアルで。最初は嫌悪感しかなかったはずなのに、凍月の見え隠れする自分への好意に反応して別の感情が芽生え始め…。奏が意識を失ってからの凍月の変貌ぶりが秀逸。交錯する二人の想いが、最後は重なって…。ラスト多くを描かず、読者に想像の余地を与える余韻のある終わり方が良かったと思います。
これは、ほんとに辛い
レビューの書き込みの熱量が熱い作品は、総じて良作の事が多い。例に漏れず、この作品も同じ事が言えると思う。好き嫌いはあるが。
前半は、鬼畜なクズの攻めが受けの弱みに漬け込む残酷な話。後半は、意識の無い受けと自身の命を削って看病する攻めの逃避行。
前半は受け親子以外ほぼクズばかりであまりに辛かったが、後半になると善人が何人も出てきて、逃避行を支えてくれた。特に攻めの献身は尋常ではなく、前半の罪の対価として、苛烈を極めていた。遅きに失したが、幸あれと思わずにいられなかった。結末には様々考察があるようだが、ハピエンを信じたい。
始まりと終わりの絵の美醜が少し気になったが、続きが気になり、あっという間に読み上げた。
泣く、ただ、泣く
最初はこの人本当に救いようのないクズだな!と
思い読み進めていましたが、後半はもう本当に愛。
ここまで人って変わるんだ…と思うくらいに愛でした。
最初は仕返ししてやれ!という気持ちでいっぱいでしたが
後半からは2人の幸せを願っている自分がいました、
Posted by ブクログ
作家さん見て、後味悪い系だろうと覚悟はしてましたけどね、やはり不幸で不憫が染みる。クズ男が愛を知って救われる…のだけど代償が大きすぎる。描き下ろしはわざわざ結末は読者に委ねるっぽくなってるけど明らかに死ぬ間際の都合のいい夢にしか見えない。泣けてくる。
BLとはいえ奥さんの顔と、地元の女の子の顔など女子のレベルが酷すぎて衝撃。
気分が堕ちたい時にオススメ
壮絶
表紙の綺麗で柔らかな雰囲気に惹かれてジャケ買いしました。
あらすじを読んだかどうか、、、表紙のイメージからぶつかることはあっても穏やかなストーリーなんじゃないかなと勝手に思ってたもので読んでびっくり!!
めちゃくちゃ壮絶、めちゃくちゃ不憫、世知辛い。
私、何読んでたっけ??と思って表紙見に行って気づきました、奏くん穏やかな顔してカッター持ってる!!
色々と衝撃的でした。
最後はメリバかと心配しましたが無事ハピエンでした。
奇跡起きすぎな気も否めませんが、バッドエンドじゃなくて良かった良かった。