【感想・ネタバレ】ギケイキ 千年の流転のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月20日

めちゃくちゃ良い。
古典にありがちな謎な行動を、ちゃんと現代の感覚で教えてくれる超面白い古典の先生の授業みたいな…塾とか高校の先生でたまにあるものすごく面白くて楽しみなエンタメ授業。って、授業ではなく最高なんだけど、とにかく最高。ああ自分の表現力のなさよ。

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Posted by ブクログ 2019年09月25日

【かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。と言う人があるけど、そんなこたあ、ない】(文中より引用)

源義経の一代記として民衆から幅広い支持を得た日本古典の代表作『義経...続きを読む記』。それを現代的に超・超訳することで語り直すことに成功した異色作です。著者は、小説家だけではなくミュージシャンとしての顔も持つ町田康。

これを古典というのか現代小説というのかはよくわかりませんが、ハッキリと言えるのはメチャクチャ面白い一冊だということ。時空を超えて「あ、やっぱり物語の力が強い作品って面白いんだ」ということがよくわかりました。町田氏の言葉のセンスは本当に天下一品です。

続編も必ず読みます☆5つ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月24日

ギケイキとは「義経記」のこと。源義経による語り下ろしというスタイルで、その生涯をファンキーに綴った快作。
続編の文庫化が待ち遠しい。

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

本家である『義経記』については、子供向けにアレンジした作品を小学校低学年ぐらいに読んでいました。うろ覚えですが、スーパーヒーロー源義経の活躍に胸躍って楽しんだように記憶しています。
そして本作。町田さんのことだからきっと普通の現代語訳じゃないんだろうなとは思っていましたが・・・やっぱりやってくれまし...続きを読むた。義経の霊魂が1000年の時を超えて現代に蘇り、現代人というか都会育ちのヤンキー口調で義経記を振り返るという設定がとにかく素晴らしいです。ハルク・ホーガンのくだりや義経が「マジですか」「面倒くせー」「うざっ」って喋るのは序の口。まあ、とにもかくにも読んでみてください。めちゃくちゃ面白いですから。
本書では義経の出生から弁慶を家来に据えたところまでで、一番盛り上がるであろう平家との戦い、その後の頼朝との対立は次巻以降とのこと。もちろん絶対読みます。

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Posted by ブクログ 2018年06月26日

すごいすごい!
これは朗読音読がマストだ、と言いつつ普通に黙読したのだが。
早く続きが読みたい。

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Posted by ブクログ 2018年06月09日

義経について知識がまったくない私でも楽しく読めた。とてもありがたい。町田康さんの小説、いつもながら読者を楽しませるサービス精神がすごい。心情の描写も事細かで、あるある、という心情を的確に描いていて面白い。早く続きが読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

本家の義経記は読んだことないけど
こちらの本は、過去から来た?まだ生きてる?義経が自ら自分の人生を語りながら進んでゆく形式。
源氏の本家で都育ちのボンボンらしい語りの義経が可愛らしい。彼を取り巻く関東の武士や寺社関係者たちの語り口や、ものの考え方との対比も細やかに書かれており、読んでいて楽しい。当時...続きを読むの人たちも、当たり前だが現代の私達と同じように置かれている立場によって右往左往したり、上から目線の人もいればその逆に、上司にペコペコな人もいたんやなと改めて思う。
3巻に渡る長い小説で、まだ1巻目。
勢いと面白さでグイグイ読ませてくれる。
最後のページまでダレることなく読めるのは間違いなく町田康の才能だなあ。
今すでにこれを書いてる時点で3巻目に突入してますが、それぞれ巻ごとに違う雰囲気で本当に読み飽きることがない。
登場人物の人間考察にこれだけ徹しているのは、作者ならではという気がしました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月08日

地の文も会話文もリズムが良くてすらすら読めちゃう。
平安時代の雰囲気が分かりやすかった。出来事そのものよりも、何を重視していたか(寺の立ち位置や朝廷との関係)、何を気にしていたかなど。
具体的には呪術や霊威の存在が現在よりも重視されてるのが面白かった。いきなり火を吹いちゃうところとか。

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Posted by ブクログ 2020年02月03日

中学生くらいの頃に義経にハマっていたことがあるわたしからしたら、町田版義経記なんて避けて通れないじゃないかーと購入したのやけど、読めば読むほどこれは原典からどれほど近い内容なのかさっぱりわからないな…?町田康の解釈がどんくらい入っとんやろ?と疑問に思いながら読み進めてしまった。だってずーーっと町田節...続きを読むなんだよ。
でも解説まで読んで、原典からそんなに遠くないらしいことが分かりましたよ。解説面白かったよ。町田康が音の文学ていうのはそうなんやけど、義経記もそうなんよな。平家物語とかそーゆーのも町田康が書けばめちゃくちゃ面白くなるんやないかな。
音がどうこうだけでなくて、政治的な話や、人間関係なんかのややこしい話も、今と価値観が違うから普通に読んでも理解しにくいようなことも面白く分かりやすく語ってくれてるからスーーンと読めてしまうよ。すごいよ。

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Posted by ブクログ 2018年12月03日

前回4巻で完結していないだなんて全く知らずに読み終えてから、気がつきましたよ。
早く続きが読みたいです、よ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年08月18日

 義経記の現代語訳、というか町田康版。義経が千年の時を経て、幽霊なのかはたまたそのへんに魂が揺蕩ってるのだろうか、現代の視点から一人称で語る室町時代。とにかく古典なんて絶対読めない無知な私でもスイスイ読めたのは、いきなりハルク・ホーガンとハルク判官から始まるその突拍子のなさと独特のグルーヴ感のおかげ...続きを読むである。

 全4巻を予定しているらしいが、1巻だけでも内容が濃い。義経の出生→鞍馬寺→平氏打倒を決意し奥州へ→退屈になり京都へ戻り→弁慶と出会い→ともに兄頼朝の元へ、というのが大まかなストーリー。ここからは軍記物語らしくなっていくのだろうか。

 ところで、木曽義仲は板東さんですか?町田康の天才ぷりが如何なく発揮されている。

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Posted by ブクログ 2018年06月19日

義経とか弁慶の話をあまり掘り下げて読んだことがないので、町田康の手によって生まれ変わった本作で触れてみることに。本一巻では、二人が出逢うまでの少年期が中心に描かれている。”こんなん、無敵やん”っていう義経の早業をはじめ、荒唐無稽な場面も頻出するけど、徹底的に遊び心を盛り込むことで、完全なエンタメ作品...続きを読むとして生まれ変わっている印象。崩れ過ぎてて読みづらく感じるところもありはするけど、逆にここまでいききっているからこそ、スイスイ読めるってのはメリット。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

ハードボイルド読書合戦で興味が湧いて読んでみた。中世日本の空気感というか、学校教育だと習わないものが感じられる。ノリが合わないと読み進めにくいかも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月12日

<目次>
なし

<内容>
町田康の作品はみんなこうなのかな?スラップステッィクな感じ。義経も弁慶もその他の人物も基本、お馬鹿で乱暴。でも当時の武士層ってこんな感じの生き方をしていたような気がする。

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