【感想・ネタバレ】旅のラゴス(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

人との出会いの大切さを知った。人と出会い、学び、成長すこと。

途中おもしろい人が出てきた。壁に埋まっちゃう人、おもしろかった。

最後、死を恐れなかったラゴスを尊敬する。

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2024年05月11日

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あたかも自分が長い長い旅を、波瀾万丈な人生を歩んだかのような壮大な体験を得られた。同じ場所に留まり続けずに生きている間に旅をして、この広大な地球をもっと感じたい。

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2024年02月03日

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ネタバレ

ファンタジーの中にあるリアルさがすごく良かったです。
人との別れは悲しいものだし、逆に出会いはかけがえのないもの。 旅の醍醐味がよく描かれていて面白かったです。
また、ラゴスは途中で前時代の人間の文明を本によって知ることになり、それを現在の文明の遅れた世界にもたらそうと考えますが、新しい情報を出すことは必ずしも良いことだけではない。こともリアルでした。
また、ラゴスは物語序盤で恋した少女に再会するため、前人未到の地に向かって旅立つ終わりもロマンチックで良きでした。
旅のワクワク感が最高でした。

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2023年11月21日

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ネタバレ

ラゴスという男の旅の物語。

1980年代に連載された作品にも関わらず、とても読みやすく唯一無二の世界観。

読む手が止まらなかった。

登場キャラクターの特別な能力も物語にごく自然に取り入れられていてすっと読み込める。

筒井康隆さんは『残像に口紅を』の作者でもあると知り、今作を含め好きな作家上位になった。

大きな繋がりがあるわけではないが最後のラゴスとドネルとのやり取りに無性に感動した。

デーデには幸せでいて欲しい。


登場人物メモ
・ラゴス
主人公。



・ムルダム一族
シュミロッカ平原の近くの村に住み、家畜を売るために放浪する牧畜民族。

・デーデ
同化の力が強い少女。
ヨーマの妻となる。

・ヤシ
子供たちとラゴスにけものたちとの同化を教える若い娘。

・コルドン
ヤシの弟。
族長となる。

・ポルテツ
一族のリーダーで体格のいい中年男。
ヤシと結婚する。

・ヨーマ
一族の暴れもの。

・ゾム
ポルテツの部下。
蝶で命を落としかけたラゴスを救う。

・マグウ
石工。



・ザムラ
似顔絵描き。ズダロフに殺される。

・マル
宿屋の主人。

・ズダロフ
元は金持ちの息子。今は乞食に落ちぶれる。



・ウンバロ
壁を抜けることのできる。ジョウンを襲おうとして壁に埋まる。

・ドリド
オレンジの市の元市長。現在は宿屋の主人。

・ジョウン
ドリドの娘。



・タリア
石造りの町でラゴスを泊める。息子は盗賊団の首領。




・シャクロ
バドスの町の宿屋の主人。精神を病み始末される。

・ラウラ
反物屋をやっている未亡人。予知夢を見ることができる。

・ジグ
バドスの町一番のお金持ち。皆から憎まれバールレに殴られた後死亡。

・チスとトリス
バドスの町の若い警備隊員。最初の落盤事故でチス死亡。3度目の落盤事故で死亡。

・バールレ
肥満の傭兵隊長。2度目の落盤事故で死亡。

・モニク
警備隊長。腕の傷が悪化し、左腕を切断する。2度目の落盤事故で死亡。

・バールレ
傭兵隊長。

・ダロ
頭目の息子。奴隷狩りに失敗し片足を失う。

・ポルド
奴隷生活10年以上。新入り奴隷の監督。3度目の落盤事故で死亡。



・サルコ
ラゴスの乗った船に同乗する愛想のよい男。

・ボニータ
5歳になる息子タッシオがいる。色の浅黒い丈夫そうな女。のちにサルコと結婚する。

・ゴゴロ
宇宙船の案内役。

・ヌー教授
北方の都市からキチまで行った学者。

・タッシオ
ボニータの息子。何も話せないのかと思いきや記録者だった。



・カカラニ
森番の娘。12歳。空を飛ぶように浮かんで移動できる。軍隊を作る。ラゴスと結婚し、ニキタと同様男の子を産む。

・村長
商人風のおどけた男。王国にした際、宰相となる。

・ニキタ
12歳。色の白いおっとりした娘。心が読めるのではなく他の人よりも同化の能力がある。
ニキタが17歳の時、ラゴスは37歳。ラゴスと結婚し、男の子を産む。その後女の子も産む。

・ケイロワ
カカラニの父親。森番。



・チタン
織物の行商人。盗賊団に襲われ殺される。



・ムト
ラゴスを襲撃した中年の男。オノロに到着後絞首刑になる。

・ウラムジ
ラゴスを襲撃した若い男。ラゴスの羊皮紙を捨ててしまう。オノロに到着後絞首刑になる。



・モス
ラゴスの父の兄、伯父。市長を務めていた。

・デノモス
現在の市長。ラゴスの4つ年上の従兄。

・リベストモス
ラゴスの従弟。

・セシラ
ラゴスの従妹。

・モニク
デノモスの息子。

・ゴルノス
ラゴスの兄。

・ゼーラ
ゴルノスの妻。ラゴスの幼馴染。

・フリザ
女中。

・ドネル
北の森に住む森番。

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2023年11月14日

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「旅することが人生に与えられた役目」
現代文明が滅びた後、人類は古い時代に逆戻りしたような不便さを超能力でカバーする世界に生きる。小説は遊牧民の生活と集団転移から始まる。「王国への道」ラゴスは廃宇宙船の本を収めたポロ盆地で何年もかけて本を読破。故郷に帰り学んだ叡智を人々に授けた後も旅は続く。ずっと取っておきたいと思える本。

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2024年05月20日

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なるほどなぁ〜〜。気がついたら一人称が『おれ』から『わたし』になっていて、遡って読み返したらそういうタイミングかと。

最もお気に入りは『壁抜け芸人』。おもろすぎるでしょ。

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2023年07月27日

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本当に面白い本だと思う。
ずっしりと面白いSF作品。
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旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

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2023年09月21日

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短編連作 リアル寄りな旅話かと思ったら転移とか顔変化、壁抜けとか不思議な能力話?

いまの感覚で読むと ファンタジー世界で主人公が旅をして いろいろな出会い 不思議な街 女性にはモテる 鉱山で働かされたり 奴隷になったり
旅の目的地で異世界(2000年以上前の先祖)の知識を手に入れて、、、 王様になり 2人の年若い妻 故郷に帰り手に入れた知識で影響与えたり それで終わらず旅の最初期に会った女性デーデが忘れられず北を目指しまた旅に出て完

これが30年以上前の作品か すごい。 これはなろう系に影響与えただろうな 完成されてる

たまごの道の話が強烈に印象のこった なんでだろう?

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2024年05月19日

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fall outが流行っているが、それと同様に文明が発達しきった後の世界を緻密に描くSF作品は内省させられて面白い。
序盤、壁抜けなどの短編が奇妙でファニーで示唆的で好きだったし、中盤のヘビーな内容になってからのコントラストもワクワクした。筒井康隆さんの端的な小説の書き方は読みやすいな。

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2024年04月22日

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傑作としか言いようがない。

あるときは奴隷に、あるときは王に、あるときは教授として、男は旅をする。魅力的な人間と、出会い、別れ、旅は続く。
主人公ラゴスの完璧とも言える人間性、奇妙で、しかしどこか懐かしい世界と人々。それらが筒井康隆の美しくもポップな文体で綴られる。

初めは独特なリズムの戸惑うかもしれないが、リズムに乗れるようになれば文字が文字以上の速度とリアリティで脳内に直接流れ込む。この上なく面白かった。

ラゴスは常に何かを追い求めていた。それは知識であったり、女であったり、死の先の何かであったり、それが何であれラゴスが歩みを止めることはない。それこそが旅であり、だからそこ「旅のラゴス」なのだ。
旅小説は旅を通じた主人公の成長を描くことが多いが、本作にはそれがない。ラゴスは常に達観しており、人間性は初めから完成されている。だからこそ「ラゴスの旅」ではなく「旅のラゴス」になっているのだと思う。(辺に説教臭くたびに意味を見出すものよりも、自分はこちらのほうが好き)

知識や学問がとても面白く描かれる。そうだ。学問は本来嫌悪するものではなく、むしろ嬉々として享受するものなのだ。全ての基本は歴史にあるとする考え方も面白かった。考えてみれば、あらゆる学問は歴史の上にあるものなのだから、基本であるに決まっている。
ラゴスのように学びたくなった。

行く先々で信頼され、尊敬され、敬愛され、そして愛されるラゴスの完璧さに、疑いを持つ事が無かったと言えば嘘になるが、読み進めるうちに、私もラゴスに惚れてしまったので文句をつけることなど出来ない。

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2024年03月11日

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タイトルそのままラゴスの旅のSF小説。

世界は文明が衰退しているが、
人や動物の心を見、それと同調できる能力や空間転移なる瞬間移動など超能力が一般的な世界。

前半はいい感じに不便な超能力が生活を左右していてバランスがよく面白かった。

後半にゆくにつれラゴスの目的が明らかになりつつ、科学技術
政治も混ざりファンタジー感が薄らいでもっと前半のような話が読みたかったと個人的には思う。

ラゴス自体に共感はできなかったり、少し好みに合わない部分もあったがそのラゴス由来の淡々とした語りや文体は好きです。

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2024年02月07日

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ネタバレ

色々目的を言っていたりもするけれども、旅をする事それこそがラゴスの目的だったんだろぅなぁ。

一所に長逗留することもあるけれどもすぐに旅に出たくなるのは性分なのだろう。

自分なら恐らく王国に留まって悠々自適に余生を過ごすかなぁ。

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2024年01月26日

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ネタバレ

非常に面白かった。
非常に馬鹿馬鹿しく笑える、「壁抜け芸人」
描写が美しい「集団転移」、「顎」
構成がエンターテインメントとして面白い「王国への道」
そして何よりも最後の「氷の女王」は様々な角度の面白さを感じれた。

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2024年01月21日

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旅する価値を知れた気がする。
目的はどんなものであってもいいと思えた。
色んな出会いや別れを経る人生もいいなと思う。
年寄りになってから後悔する前に今のうちから色んな所に行こうと思える本だった。

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2024年01月21日

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スマホで何でも調べられて一瞬で世界とつながり、何でも見聞きできる時代だからこそ読むべき一冊なのかもしれない。

自分の足で歩き、自分の目で見て、耳で聞いて、体験できることこそが旅の醍醐味であり自分自身の人生なんだと思う。長い旅の中で沢山の人と出会い、別れ、奴隷になったり王様になったり、行き先はどこまでも予測不能。

旅をするうえで、何か明確な目的が絶対に必要なわけではない、ただ、“楽しい”と思えるか。

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2023年12月05日

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ネタバレ

不思議な世界を旅するラゴスの話。
最初、この本に興味を持ったのは題名について。なんでラゴスの旅ではなく、旅のラゴスなんだろう?と。物語を読んでいくうちに、ますますラゴスの旅の物語だよねと。
それが、読んでいくうちに「旅」という壮大なテーマの一部としてラゴスが記録されているだけだなのかもしれないと思えてきた。数多ある旅行記の中の一部の記録として残っているものだとしたら、こういう生き方もありなんだなあと思える。
最後、氷の女王はデーデかもしれないし、そうでないかもしれない。描いた画家の空想かもしれない。想像を掻き立てられる終わり方も好きだった。

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2023年11月04日

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ネタバレ

テンポよくスラスラと読める。

書くことは書き、表現すべきことは表現し、
しかし冗長になりうる要素はことごとく省かれている。

この手の題材なら本来、
作家によってはうんと比喩やら情景描写やら喜怒哀楽の表現やらをあらん限りの手を尽くして、
とにかくダラダラ書き足し続けることも可能なはずだ。

しかしその手の一切をバッサリと切り捨てる。
実際の文章は淡々としているようにも見える。

しかしそれがスパイスとなってか、
ラゴスや行く先ざきで交わる人々の悲喜こもごもが何故だか自然と頭の中に浮き上がってくるから不思議だ。

下手に雄弁に書くより、よっぽど伝わりやすいのだから流石としか思えない。
読み手の脳内補完に委ねているところも大きいはずだ。
そこも計算された文体なのだろうか?

何にせよ実に読みやすく、
最後まで安心してスラスラと読めた。

各地を旅し、時にはひとところに何年と滞在し、途中2回も奴隷となり、
それでも恋に生き、70歳になっても一番の想い人を夢想して遂には最期の旅に出る。

最後は悲壮感があるはずなのに、不思議とそれは感じない。
むしろ、60歳70歳となっても女性を想い、自分の役割や人生という旅の目的を見定めようとする。
それらが軽快にテンポよく書かれている。

何だか勇気が出てくるぞ。
非常に心地良い不思議な旅の物語でした。

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2023年09月23日

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ネタバレ

筒井康隆さんのこの本、表紙に惹かれていつか読みたいと思っていた。
主人公ラゴスはワープみたいな転移?が出来る能力があり、SFなのね?と気付いた。
ラゴスの特徴的なところは、どこか冷静な所、物事を常に客観視しているような所だった。王様になろうが奴隷になろうが不思議なことが起こり極端な中でもどこか冷静。
何日もかけて書物を読む所には情熱を感じたけれど、感情に踊らされることはないようなそういうキャラクターなんだなと思った。
そういう主人公が感情そのもので生きている私にとっては新鮮で学びを得た。
「身の安全をはかろうとするには、怒りが邪魔になる。」大切なスカシウマを殺されたのに、だ。

そういうラゴスが最後に情熱を燃やすシーンがある。
再び旅に出る。
氷の女王になったと噂されるデーデに会うために。
会えたかどうかは…だけれど会えても会えなくてもラゴスはラゴスを貫いてまた旅をするんだと思う。
RPGで遊んでいるようなそういう気持ちで読んでいた。
人生もまた旅。
いろんな事やいろんな人が待っているのだろう。

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2023年09月23日

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カタカナの名前、聞いたことない地名ばかりだから地球ではないどこかの星の話のようで現実離れしたらイメージが浮遊感を与えてくれた。
自分だったら何十年も旅をしようとは思わなかった。けれど死に際スレスレを何度も掻い潜ってきたラゴスは、デーデの影を追い求めてではあるが、そのスレスレが快感になっているのかと思えた笑。

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2023年05月30日

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主人公のラゴスが世界を回る旅をする物語。

あるときは奴隷に、またあるときは王様に、そして教師に、、、
旅の進行とともに移り変わるラゴスの立場や心情が面白かった。

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2024年04月06日

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とにかく不思議。完全な異世界という感じではなく、リアルな世界とリンクするところが多いからなのか、不思議な力を持つ人が現れると、なんだこれは?と奇妙さを感じる。なんだかすっきりしないものの、つい読み進めてしまった。

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2024年03月30日

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色々な国をラゴスと一緒に見られ、かつ未来の読書体験も出来たようで面白かった。不思議な世界が広がっている。ただラゴスがあまり物事に執着せず流れていく様が何故か淋しく感じてしまった。

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2024年03月03日

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きちんとした感想は多くの方が書いて&考察もされていることと思うので、以下は個人的なメモ。

複数の方のおすすめだった本書。
筒井康隆かあ…と思いつつ手に取る。
時かけ、は中学生で読み、家族八景と七瀬再びは大学生のときに読んだ。
時かけは面白かったけど、七瀬シリーズは暗くてしんどかった気がする

それ以来の出会いなので、ちょっとドキドキしたが、薄い文庫本で、旅人ラゴスがいろんな国や地域を巡るストーリーなのであまり頭を使わずにスラスラと読めた。
というか、タイトルはラゴスの旅、じゃないんだ?

全体の雰囲気がうまいなあ。

それでも、筒井康隆だと思って読むので、どうも批判的になってしまう。
いい年した男性が、思い出のなかの15歳の少女に対して、けっこうずっと性愛的な感覚を持っていくのが、違和感いっぱいだったけど、、、。

まあ、ひところの男性目線の冒険物語って、こんな要素があるよな。

その部分以外は萩尾望都のマンガにもありそうな、ポエティックかつ残酷な物語で、情緒と余韻にあふれた終わり方もこれはこれでアリ、と思えた。

壁抜け男という題材、いろんなとこで見かける気がする。

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2024年01月13日

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高度な科学文明がうしなわれ、その対象として特殊能力を身につけた人びとが登場する世界を、一人で旅するラゴスという男の物語です。

この星の住人の先祖は、宇宙船によってやってきたものの、高度な科学文明を継承する術はなく、人びとは近代以前の暮らしへと立ちもどっていきます。一方で、転移能力や読心能力、壁抜けの能力など、超能力にめざめた人びとが生まれ出るようになり、ファンタジーのような世界観のもとでストーリーが進められます。

主人公のラゴスは、うしなわれた文明の叡智を求めて、宇宙船の残骸のあるキチをめざします。途中のバドスの町では、奴隷狩りに襲われ、長年にわたる抑留生活を余儀なくされるものの、ようやくキチに到着し、そこで人類が獲得した知恵を学びます。

ラゴスによってふたたび人びとの手にとりもどされた文明の力は、チキを強大な王国にそだてますが、やがてラゴスはその地を去り、故郷の町へもどります。そこでも彼の知識は人びとに多くの恩恵をもたらす一方、やがてそれにともなう軋轢も生まれ、ラゴスは故郷を去ることを決意して、またしても一人で旅に出ることになります。

知恵を求めようとする人びとの根底に存在するロマンティックな情熱が、ラゴスというクールな造形のキャラクターを通して鮮明にえがかれているように感じました。

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2023年12月28日

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『現在地がよくわからなくなるが…』

場面に対し幾度かこれは誰だ?どこにいるんだ?
のような疑問が多く浮かぶが、
不思議と読み進めることが出来る

登場人物に関してもあまり共感出来ない節があるため、この本はあまり深く考えず読むのが良いのかもしれない
世界観を楽しむのが吉

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2023年11月02日

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冒頭、スカシウマとミドリウシという訳の分からない動物の登場により先行きに不安を覚えつつ、以降も謎の概念が度々現れるが、不思議と読み進められた。
淡々と物語が進み、時にはわずか1行で数年進んでしまってるのが想定外で面白かった。

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2023年10月24日

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半分くらいまで、思うように読み進めることができず、気が乗らない部分もあったが、半分を過ぎたところから、さまざまな展開があって時にはハラハラしながら読み終えた。
主人公のラゴスさんのように自分の思う道を、旅を、進められることができるのは、男女を問わず憧れであり、モテる理由も理解できた。

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2023年09月17日

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久々のSF小説。興醒めしたくないので普段はあまり読まないが、これは面白かった。
集団転移も、壁抜けも、空を飛ぶのも、奇想天外だけどなぜか違和感なく受け入れられた。不思議。

主人公ラゴスが、人生をかけて、旅をして、学んで、人々と関係性を築いてく様をみて、なんだか人生って短いんだなぁと月並みなことも思った。

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2023年07月16日

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初めて読んだ筒井康隆、旅人ラゴスの冒険SFファンタジー?奴隷になったり王様になったりと奇想天外でシュールな物語。突飛過ぎてついていけない所もあった。

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2023年06月01日

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旅を続ける中で起こる様々な出来事を経て綴られるラゴスの人生。

起こるイベントは不条理なものが多く、イベントごとの重みはあまりない。

それでもただ終わりまで旅を続けるのは人生とはこういうものだということなのか、情けないことに私にはあまり深い考察ができない。

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2023年12月06日

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