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Posted by ブクログ 2018年10月31日
南総里見八犬伝。いわずと知れた滝沢馬琴の長編伝奇小説です。教科書にも載るぐらい。その古典を漫画化。
初めて読んだ八犬伝は、近所の人からもらった、いくつかの古典を漫画化したやつだったなぁ。
伏姫、八房、ヽ大、犬塚信乃。そして玉梓。1巻はプロローグ。八房が敵将食い殺し、伏姫の数珠が飛び散るまで。
展...続きを読む開は変えてきているよね。伏姫は八房と添い遂げて、なくなった後に、八犬士探して里見再興だったと記憶してるんだけど…うすぼんやり。
ま、作曲・滝沢馬琴、編曲・石川優吾となってくれれば。
昔読んだ八犬伝の検索結果は、コミグラフィックのやつでした。暁教育出版の古典シリーズ。
思い出したよ。全部そろってました。あれが古典との初遭遇。
源氏物語だけ3冊あったんだよなぁ。なんで平家物語は軍記物語なのに、源氏物語は恋愛?って不思議に思ってましたっけ。光源氏は、頼朝や義経とは関係ないんだってば。
東海道中膝栗毛でわらいこけて、雨月物語で怯え、好色五人女で性を意識した小学生の思い出。
電影少女と好色五人女が、入口だったなぁ。
いわゆる「南総里見八犬伝」。
ただ、基本的な登場人物や背景などはそのままだが、ストーリー展開はかなりアレンジしてある模様。
話しが進んでくると、西洋の悪魔の名が出てきたりする。
そんなことより、この作者。
石川優吾といえば、「よいこ」「格闘美神 武龍」「スプライト」などで有名な作者。...続きを読む
正直、今までは「かわいくてちょいエロなgdgd展開」なマンガばかり書いていたというイメージ。
つい先日レビューした「スプライト」でも「無駄にキャラがかわいく、エロい。余計な要素で現実感が無くなる」という趣旨の事を書いたばかり。
それがこの作品ではどうだろう。
今までのキャラタッチは(ほぼ)なりを潜め、シリアスなタッチに終始している。
犬の神懸かった様相など、今までのイメージと全然違う。
この作者の変化を知りだけでも、一見の価値があるんじゃないだろうか?
ベースは日本のファンタジーSF系の古典とも言える作品で、基本はしっかりしているだけに今後どうアレンジしつつ展開していくのか、楽しみではある。