感情タグBEST3
中二病と変態を愛せるならお勧め
良かった点
①圧倒的変態力。気持ち悪さがウリ
商業誌ではギリギリのラインの変態的な気持ち悪さがあります。
ただそれが面白い。
変態的なノリを受け入れられるなら間違いなくハマるでしょう。
②不屈の精神
普通だったら耐えきれない屈辱的な日々を送る主人公。
しかし、それを支える不屈の精神力と「そう考えるのか!w」となる文才には
驚かされることになるでしょう。
③物語のロジック性
辻褄合わせとも言いますが、「ここがそうなるのか!」と感心する部分や
巻数を読んでいくとさらに紐解かれるオリジナリティ溢れる展開は
続きを読みたくなる刺激になります。
④中二感
タイトルなのでネタバレではないと思うのですが「最強」です。
ただその自信から溢れる中二病は読んでてつらくなるほど。
しかし、ここまでぶれない中二病の主人公は見たことがなく、読んでいくうちに
尊敬を覚えるレベルでした・・・。
悪かった点
①読者をしぼる独自性
オリジナリティがありすぎるせいで読者を選ぶことになる作品。
ハマればいいが、ハマらない読者もこれは出る・・・。
②下品な表現
下ネタが不得意ならおススメはしません。それが面白いんだけどね・・・。
以上が感想となります。ぶんころりさんのワールドが全開な作品でとてもよかったです。
個人的には☆5だし、このままぶれないで欲しいので頑張ってください!
悪いご都合主義
学生生活と裏社会でのギャップに苦しむ主人公。
価値観の基本が裏社会なので学生生活ではパッとしない。
ここまでだとよくある話で終わりですが、この話の特徴として主人公は基本的に報われることがありません。
全てが悪い方向へ転がっていきます。
ただ売りの独自性を出すための要素がうまく廻っていないように感じました。
裏社会では周囲に見くびられることに対して経験則から極度の警戒心を持ち悪意に対しては容赦しない主人公。
ところが学生生活ではほぼノーガード。
同級生の悪意には全く気付くことなく素通しで、お人好しと世間知らずを通り越してただの馬鹿です。
いくらギャグと考えても別人でしょこれは。
いくら適当上等のラノベでも主人公の行動に軸がないと楽しむことが困難です。
続巻で辻褄合わせが行われるのかもしれませんが…。
登場人物もあらゆる意味で不快な人物ばかりで、何を基準に話を楽しめばいいのか分かりませんでした。
カラーイラストは美麗で見ごたえがあると思いますが。