【感想・ネタバレ】欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなエキサイティングな本はそうそうない!
コーエンの話はものすごく面白く、今後テクノロジーによってルーチンワークの仕事は減っていく。創造的でなければ生き残れないというのは本当にその通りだと思った。

後半のガブリエルとセドラチェクの話はもう最高にエキサイティングだった。お互いに例えや主張の根拠を分かっていてどんどん話が展開していく様子がたまらなかった。
特に納得したのがシェリングのくだり。

生命体というシステムは
その維持のためには代謝によって外部のエネルギーを取り入れて変換することがその本質である。
つまりシステムには外部が必要なのだ。
そのため外部との境界がないシステムはそれを維持するためには内部に異質なものを作り出さなければならない。
シェリングによるとこれが悪のダイナミクスである。
システムがすべてを取り込んでしまったら崩壊が始まる。

単純に倫理感としての悪を超えた
システムとして時代が要請した悪という考え方で
物事を見ていきたいと思う。

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2019年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ガブリエルとセドラチェクの対談は話が難しすぎるのだが、いくつか理解できる主張があった。また、最初のコーエンの話は「なるほどね。確かに。」と納得するものだった。
特に、テクノロジーが進歩しているのに景気が低迷している理由に、失われた雇用の受け皿となる産業がないことをあげた。AIで仕事を奪われた人が、次に職を探すときは生産性の低い仕事しか残っていない。テクノロジーで生産性の向上の恩恵を受けるのは富裕層である。
こうしてテクノロジーの進歩は、富裕層はより生産性高く、中産階級は生産性の低い仕事に流れ、貧困層は変化なし、という現象を引き起こしているために、経済成長せず、景気が上向かないのだと。
農業から工業社会に移行しているときは、農家は工場へと、より賃金の高い仕事に就くことができた。つまり、工業が成長産業となり、農業から工業へと失われた雇用の受け皿が存在していたのだ。
今、私たちはテクノロジーが進歩、AIに仕事が代替されていくなかで、次なる成長産業への雇用を見いだせないでいる。だからといって、何の抵抗もなく時間が流れるように生産性の低い仕事に就くしかないのか。いや、それは違う。私たちはテクノロジーが常に日進月歩で進化する産業だからこそ、その産業の知識やスキルを身に付けて、挑戦していくことが、求められるのではないか。
資本主義は、いや、今の資本主義によって成り立つ社会システムが変わらない限り、格差は広がる一方だ。それを甘んずることなく、自ら未来への可能性を切り開いていかねばならいのだ。

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2020年12月14日

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