【感想・ネタバレ】年下のセンセイのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中村航さん。切なさと甘さのバランスを描くのがめちゃくちゃうまい。恋愛小説は、読んでいると何か気恥ずかしいというか、そういう気分になることがあるけどこの本にはそれがなかった。
人にはいろんなストーリーがあって、それが愛おしいなと、こういう小説を読むと思う。

自分の心を守るために、諦めたりすることがあると思うけど、ちゃんと向き合わなきゃいけないことには、絶対向き合わなきゃ、後悔してしまう。

そんなことを考えた一冊でした。

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2020年08月14日

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名古屋の予備校で契約社員として務める主人公の本山みのりは、同じ予備校の営業部の先輩社員と別れてから3年間恋をしていない28歳です。後輩に誘われて通う生け花教室で、先生の助手(先生に対して、センセイ)を務める、もう一人の主人公で、8歳年下の滝川透と出会います。お互い意識をしますが、透は東京の大学への進学のため、離れて暮らすことになります。恋に臆病な二人は、一旦は接近しますが、再び離れていきます。
甘くて優しい恋愛のお話で、ほっこりします。現実はこのお話よりもっとこじらせることが多いように思います。このお話で幸せを感じました。

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2020年02月05日

Posted by ブクログ

2019/7/30
やはり中村航さんの作品であるから、最後まで非常に良い気分で読み進められる、続きが気になっていく展開になっている。
あらすじとしては、アラサー女性の本山さんが通い始めた生け花教室の透センセイに段々と惹かれあっていく、割とよくありそうな話しである。でも、それをよくある話的な印象を与えない書き方をしているのがこの人の作品の不思議なところである。
この作品は、2人が惹かれあった後のことまで触れて描いていて、それをどう書くがが難しいらしい。
しかも、30代を迎えようとしている女性と高校を卒業して、大学進学を考え出したハタチの青年という、どちらも割と人生の岐路に立ちそうなところもある。
その中で恋愛に尻込みし始めていく本山さんの様子はとても現実的だなと思う。

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2019年08月01日

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後輩に誘われて通い始めた生け花教室。
講師の孫で助手をつとめるセンセイと出会い、次第に距離が縮まっていくが、彼は8歳年下で、大学へ進学するため上京が決まっていた。
3年ぶりの恋に臆病になるアラサーと、将来に悩むセンセイの恋愛物語。

年の差、遠距離、社会人と大学生。
感情のまま突っ走れないのは彼女の性格だけじゃなく、アラサーという年齢がブレーキをかけてしまうのでしょうね。
「好き」だけでは飛び込めない。
ストーリーは彼女と彼と両方の視点から進みますが、完全に彼女に感情移入してました。
私が彼女でも悩むだろうなぁ。

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2019年04月17日

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恋に揺れる主人公の心に痛いほど共感しました!
30代の女友達にみんなにオススメしたい。
それでみんなで前向きになりたい。そう思える本でした。

加藤さんという作家さんのあとがきがまたいいです。とくに締めの何行か。かみしめて何度も読みたい言葉でした。

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2018年10月13日

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ネタバレ

繊細な恋、その結末がどうなるかドキドキしながら読みました。ハッピーエンド、良かった良かった。センセイ、みのりさん、それから果歩さん、お幸せに。

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2021年07月26日

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年下のセンセイ。
私は高校の公民のセンセイになろうとしている男の子が好きだ。だから、年の差は勿論気になるし、これからのことだってすごく気になるし不安になる。
でも、「年上だからとか年下だからのか、そんなことばかり考えてた。できない言い訳を探し出して、気にしている。本当は知っている。仕事でも恋でも、できない理由の方が、できる予感よりも強いし、説得力もある。だから"できない理由"に負けてしまう。」という文章がグサーっと心に刺さった。
欲しいものは欲しい。それは何でも。とっても小さな事だって物だって。我慢なんてしてたら一生手に入らない。だから、私は今、この瞬間から未来の人生は貪欲に生きていこう。と決めた。最優先事項は、「自分がどうしたいのか。どうありたいのか。何がしたくて、何が欲しいのか。」自分に正直に生きるって大人になると中々難しいけれど、、、他人を優先するって、一見心優しそうに見えて、実はただの臆病者なんじゃないか。そんな考えにまで至ってしまった。笑

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2021年07月03日

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ネタバレ

単行本で読んだときは、中村航にしてはラブキュン度が低めだな、と思っていたのだけれど、文庫化されてまた読むと、割とラブキュンあるなと思った。なんだろう、この感じ方の違いは。
8歳下のセンセイとの恋…悩むよね、そこは!たぶん、多くの20代後半以上の女性は、センセイが東京に行く時に、みのりと同じ行動をとるんじゃなかろうか。だって実際難しいと思うし、なんだか後々傷つくのは年上の女性側な気がするし。
この恋の先に幸せが待っているかはわからないけど、2人が可愛いから、幸せでいて欲しいな、と思う。

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2018年04月26日

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ネタバレ

本山みのり
名古屋駅近くの予備校に勤めている。広報室。

亜也華
生け花教室をみのりに勧めた。みのりの職場の後輩。

篠山
生け花教室の先生。七十代。

滝川透
篠山の孫。高校生のときから生け花教室でアルバイトをしている。助手。四月から東京の大学に行く。

牧野正幸
予備校の営業部。マネージャー。三年以上前にみのりと付き合っていた。みのりより四つ年上の先輩。

中尻果歩
みのりの同僚で友だち。仕事で日本全国を飛び回っている。

田中
生け花教室の生徒。

青柳
牧野の結婚式の二次会の幹事&司会。高校の同級生。

大須
牧野の結婚式の二次会の幹事&司会。高校の同級生。

桃田
みのりの三つ下の後輩。

浦上
牧野の結婚式の二次会の参加者。声が甲高い。

太田
牧野の結婚式の二次会の参加者。いまいち特徴がない。

今村
牧野の結婚式の二次会の参加者。金色の時計を光らせている。

マスター
透がアルバイトをしているマスター。透を狙っている。

内田愛磨
透が東京でアルバイトをしているバーテンの先輩。透の二つ年下。

唐沢
みのりの上司。

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2024年05月21日

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愚か者の得意なフットワーク!!なんと印象深いフレーズ、そして自分のことを言われてるような気持ちになってしまった。
大人になればなるほど、シュミレーションして自己完結しがちだということがよく分かる作品だった。
そして、生け花は知らない世界だったので、興味深かった。
どこが正面か決まってるのに、それをカメラで色々な角度から撮っているところをセンセイに見られて焦るシーンは何のことないシーンに見えて実はお互いの心が動き始めるシーンのように思った。

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2023年09月11日

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自分の気持ちになかなか素直になれない
みのりを見てて歯痒くなった。
学生の時のまっすぐで直球な恋愛と大人になってからの複雑な恋模様が同時にみれてなつかしいような共感できるようないろいろな感情が味わえる作品だった。

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2023年08月30日

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手に入れる前から失う事を怖がってどうするんだ、という心のモヤモヤ具合は、通じてきた。基本的に、恋愛なんて当人同士が良ければいいし、悪ければダメなわけよ。どっちもどっちでお似合いでした!

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2022年07月07日

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擬音語があったり、登場人物をときおり〇〇さんと呼んでみたりの中村航ワールド。
語り手が急に登場人物になったりもして(でもすぐ戻る)、なんかあんまり好きではないけど、みのりの気持ちは、まぁわかるかな~。透くんも、クールに見えてもまだまだ若く、まぁ見守りましょうか、といったところ。

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2021年11月15日

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お花を通して描かれる2人の恋。
なんでそこまでしておきながら突然そんな態度をとる!?とみのりに対して思ったところはあったけれど、少女漫画を読んでる時のような、きゅんとしながら読むことが出来ました。

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2021年09月22日

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物語はいいんだけど、みのりがことあるごとに「センセイ」と言うのが読んでいてすごく気になってしまった。なんか、いやらしいというか…。狙ってるのかなあ、みたいな邪推が生まれてしまって。
今回の主題ではないんだろうけど、みのりくらいの年齢って結婚や出産がかなりシビアな問題になってくる年齢だと思うんだけれど、歳の差以上にそういうことに対する焦りや不安がないことに、少し違和感…。

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2020年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナ禍で知人に貸してもらった本シリーズ。
中村航さん、初読です。

予備校の広報室で契約社員として働くみのり、28歳。気がつけば3年恋をしていないけれど、友人との飲み会や週末の生け花教室が楽しく、恋とは無縁だと思っていた。

その教室で助手を務める20歳の青年・透は、ある日の教室でみのりの作品に手を入れた事をきっかけに、みのりと近づきたいと願うようになる。
そしてみのりも、8歳も年下で異性として見ていないはずだった透センセイへの気持から、次第に目をそらすことができなくなっていき…


出会って、ひかれあって、うまくいかなくて、でも必死になって求めあって、ラストはハッピーエンド。
と言ってしまえばこれこそ王道恋愛小説でしょう!という物語。
けれど、ふたりが花を通じて互いの心にふれあう、花の美しさに向かい合う事で自分の心に気づくといった描写が、控え目でゆるぎなく美しく、心が通じ合うというのはこういうことかと感じさせられる。

こういうものなら、恋愛小説と銘打ってあっても、読めそう。
この作家さんの、他の作品も読んでみたい。

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2020年06月03日

Posted by ブクログ

前半胸キュン、後半こじらせ系。いじらしいと言えばそうだけど、まどろっこしい。いやらしさの無い恋愛小説です。

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2019年03月30日

Posted by ブクログ

 甘い恋愛小説は俺が死ぬ。

 生け花教室には、十歳年下のセンセイがいる。
 その彼は、次の四月から東京の大学に進学してしまう。
 年の離れた「センセイ」との、恋を描く。

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2018年06月29日

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