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最高!
めちゃくちゃよかったです。
木原先生のお話は、グロい、痛い、バッドエンド、ハッピーエンドでもモヤモヤ、っていうレビューをよく見かけていたので、有名作家さんなのに、読んだことがありませんでした。
某レビューサイトで、痛くなく、グロくなく、モヤモヤしないハッピーエンドをさがして、これにたどり着きました。痛い!!でも、切ない痛さ、相手を好きすぎるが故の痛さなんです!難しい言葉や難解な表現がなく、めちゃくちゃ読みやすい。簡単な文章なのに、頭の中にありありとシーンが浮かぶんです!
こりゃ、中毒になりますわ、、
いやぁ、いいストーリー。
今まで読んだ作品の中で、ここまでドキドキする感じ、切ない気持ち、ゆったりとした愛しい話なかったかも。
一途すぎる気持ちにほだされたところからだから、自分に対する気持ちに自信が持てなかったのに、同じ気持ちを返して貰えた嬉しい思いが、伝わって来て、
心がキュッとなりました。
Posted by ブクログ
大好きな1冊。
木原先生の本の中では、ダントツ平和、穏やかな大人の恋の話。
とはいっても、木原先生なのでファンタジーなBLではなく、現実的なBLです。
最後に、一人の部屋で林檎を食べて、プレゼントされたマフラーを握りしめて泣き崩れる榛野は、恋をしたことある人ならきっと共感して泣いてしまうはず!
ずっとずっと欲しくて堪らなかった攻の愛情を感じて、また、一人の部屋を強烈に寂しいと感じて泣き崩れる姿は、いじらしいし、健気でとても切なかったです。
「Plus Story」ではひたすら幸せな二人が読めます。
Posted by ブクログ
大人二人のはつ恋を丁寧に丁寧に書かれている。だけでなく、最初の話(深呼吸)は2002年に書かれているのだけどもその時点で、ただ言われたことをしているだけではその仕事はいずれ機械に取って代わられることをスパッと登場人物に言わせ、なおかつ書き下ろしのお話(深呼吸2)では、契約社会の側面をこれまた登場人物の対話でスちらりと見せる、労働とBLをすんなり絡めていて面白いな、と。BLというかBLの名を借りたLIFE本だと思い、木原先生の視点は非常にグローバルなんだなと、改めて他の作品も読もうと思いました。
Posted by ブクログ
木原さんにしては珍しくあったかい恋愛モノのお話です。
書き下ろしの深呼吸2では、受けの榛野さんがかわいくって胸がぎゅんぎゅんしました。
欲求を満たすために男とは寝ていたけど、ちゃんと恋をしたのは初めてだったんですよね。谷地さんに嫌われたくなくて不器用ながら一生懸命なところとか、たまりませんでした。
個人的に一番ファッ!となったのは谷地さんの脇を見て鼻血出すシーンです(笑)
谷地さんも最初は榛野さんに押され気味だったのに、思いが通じてからはグイグイくるタイプだったので、終盤はずっとドキドキさせられました!
物語は完結していますが、その後の2人がとても気になる素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
木原さんの作品の登場人物の考え方はとてもリアルで共感できる。だから説得力がある。
ただ受けの青年はこの先もこの人相手で満足できるのかなあと
ちょっと心配に。
あとやっぱり自分をリストラした人と恋愛関係まで行くのはちょっと人が良すぎるかな。
Posted by ブクログ
寒い冬にほっこりできる切なくてあったかいお話。
カフェオレ飲んでるシーンとか飲みたくなります。
榛野くんが谷地さんを好きで好きでたまらないのが、
とてもよく伝わってきて、これはあてられちゃうよねぇと思ったり。
そして、惚れられてる谷地さんも40過ぎて会社をリストラ、弁当屋で
アルバイト中とは思えないほどの魅力的な空気感の人で。
榛野くんの恋愛速度は谷地さんには早過ぎるのだけど、
そこを相手に歩み寄って一晩で乗り越えてくれるところとか
大人だなぁ。素敵だなぁと思いました。
しかし、日本家屋に一人で住んでるおじさん(一見さえない風)
というのは完全に萌え。です。
そんなジャンル探すの難しいけど。。。
Posted by ブクログ
また泣いてしまったww 心に沁みる置き土産。穏やかなパターンだった。これも好きだな〜じんわり萌えた。構えなくても読めますw
プライドもエゴも忘れた時間の中へ一緒にいける相手。
一緒に働く弁当屋のおばちゃんの何気ない行動で、元上司に対する谷地の感情の振れ幅を表していて後を引く。グイグイ読む読む。
耳の所は、ギャっ!痛いのきたか!と思ったらそうでもなくて良かったwwwww でもお人好しでツイてない人ってキャラが毎度の如くリアルな感じで…。
お腹がいっぱいになる方がいい。ここズシーンときて胸が詰まった。その前のノンケ相手に容赦なく往復ビンタ食らわすようなロマンチックさの欠片もない告白wwwwwww が強烈パンチww 好きだw
ロンドンでの甘いところも楽しかったし。満足〜!!
Posted by ブクログ
木原さんらしい作品。
好きな相手の気持ちを考えすぎるくらい考えて
ぐるぐるしているホモと
鈍感ではっきり言われてようやく気付くノンケ。
『美しいこと』とか『恋について』とか
似た路線だと思う。
でも飽きないなぁと自分で思う。
普通似た展開だとお腹いっぱいになる傾向があるんですが。
榛野がカワイイ。
どうしてくれよう、コイツ、と思うくらいカワイイです。
相手が大人だから余計なんだろうなぁ。
ぐるぐるしちゃって。
話はよかった。本当によかった。
で、挿絵。辛口コメントしか吐けません。
この方の初期のイラストか何かですか。
この挿絵描きさんの漫画とかイラストとか見たことなくて
今回が初めてなんですが、ラストの正座絵がいただけない。
バランス悪すぎ。描線が素人臭い。
他、手が気になるくらいにダメ。
BL絵描きさんて手に萌える人が多いので手がヘタな人が少ないのに
珍しいくらい手に魅力がない。
この作品においては残念な絵描きさんのレベル。
他の作品では知らないので、上手い人なのかもしれないけど
本音を言えば、絵は不要だったかも。
Posted by ブクログ
大人の男の背負っている世間体とか、矜持とかに同情しつつも、そのシビアなしがらみの中にきらっと輝くピュアでかわいい恋心や、飾り気のない本音に、キュンとさせられてしまいます。
主人公の谷地は43歳。BLというにはアダルトですが、読んでいるとそんなに年齢的なことは気にならない、いい男です。ただ、谷地はその年齢で外資系の会社をリストラされ今は弁当屋でアルバイトする身。出来ない男ではないのに、出世欲も無く淡々と無難に働いていたのがかえって災いした感じです。草食系そのもの。後でリストラされた理由がそれだけではないこともわかってきます。
そんな谷地が働く弁当屋に毎週やってきて弁当を買っていくのが、彼にリストラ宣告をした張本人の榛野。元上司でしかも年下です。彼がどうして弁当を買いに来るのか、谷地には不可解で、気分も良くありません。
『榛野が嫌なのではなく、彼が引き連れてくる感情が嫌だ。榛野が来なければ、自分は単なる弁当屋のアルバイトでいられる。そこに榛野が来ることで、自分は年下の上司に会社をリストラされた無能な男になる。』この一文で、谷地の複雑な胸中が一発で理解できます。
読んでるほうには、榛野が来る理由はBL的にわかってますが、常識的な感覚で生きてきた谷地には悪く勘ぐってるくらいに謎です。だから、坂口が言った「リバ」の意味もわからず、携帯での嫌がらせにも無反応な谷地の、あまりの鈍さにかえってドキドキさせられました。それが普通の感覚なんだろうけど。
書き下ろしでは榛野視点で話が進行して、谷地への想いの変化からリストラの真相まで、気になっていたことが榛野の気持で描かれていて、とても納得できます。
仕事も恋愛も感情的にならず、冷静でドライな榛野と、捨て猫にも餌を与えるような情があって、求める者を受け入れる器の大きさがある谷地はとても対照的。谷地はノンケで榛野の恋愛感情には気付かなかった鈍さもあったけど、ゲイを受け入れようとする心の広さは持ち合わせている男なのがよくわかります。しかも、ロンドンでは意外に積極的でした。相手の気持に気付けば、谷地なりのペースで距離を縮めようとしています。
そんな谷地の行動に舞い上がったり、動揺したり、らしくない大失態をしてしまったりあたふたして、果ては鼻血まで出してしまう榛野に笑っちゃいけないと思いつつ笑ってしまいました。冷血漢に見えた榛野のかわいらしさがいちいちあふれ出ていて何度読んでも胸が熱くなります。恋するってこういうことだよね、と心底共感しました。好きな人の前で、恥ずかしい失敗をしてしまう榛野の気持全てが愛しくなります。あるよ、そういうこと…っていうエピがいっぱいでした。
谷地もここまで来たらもう鈍いのか鈍く見せてるのか微妙です。分かっていて膝乗りになった榛野のことを楽しんでいたとしたら、ちょっとSっ気アリかも。二人のHシーンは後半のみですが、感情の高まりと絡んで、とても印象的です。谷地の主導権が意外に?すてきで、とてもよかった。
遠距離恋愛の切ない気持に胸が痛くなりました。経験あったらこれは泣けます。マフラーにリンゴ、静かな部屋の描写、どれもたまらなかった。
その後の二人も気になりますが、もっと気になったのはロンドンでの谷地の心境です。アレを見つけたときの気持ちを知りたい…
Posted by ブクログ
完璧主義な受が、攻男の前では相手にもされず失敗ばかり繰り返して悶々と想いつづけるところが健気で可愛らしかった。
攻のゆるい大人の魅力も受のうまくいかなすぎて拗ねてしまうしぐさもとっても良かったし、何か後ろ髪引かれるようなラストも作品の雰囲気に合っていて良かったです。
Posted by ブクログ
甘い…甘いよ……!!!!
なにこの甘さは!!
受けが可愛すぎる…
最初は嫌な奴で思考回路が理解不能と思ったけど、書き下ろしの受け視点読んだらただの不器用受けだったっていう…
攻めが優しいおじさまで、ナイスカップルだと思いました
いつかまた読み返したい一冊
Posted by ブクログ
純愛過ぎる...それがまたたまりません。
純朴過ぎる攻に攻撃的な受。ツンデレ襲い受ちゃんの最後の最後でものすごいデレっぷりがなんと微笑ましい。ホント木原先生は読ませてくれるなー。一気に読みきりました。( ^ω^ )
Posted by ブクログ
谷地さんの枯れ感、そしてミステリ好きな少年ぽさ。
いいです♪
流れる空気がゆるやかなのがいい。
榛野の話もすっごいよかった!
ラスト、ほんとに素晴らしい。
こういう痛みのあるハッピーエンドって印象的。
忘れられないわ~。
Posted by ブクログ
よかった(;∀;) 音瀬節の痛さは控えめで読みやすかった!あと食べ物描写が多くて困っちまったぜ~とくに描き下ろしのロンドン編。 P220から、もーまじで酒がすすんでしゃーなかった…何回でも読み返したい。あーあと、このカプは私の理想形かも… ヨレヨレ(イメージ)したオジサン攻の若く美しい男受。はたのさんはもちょっとガタイが良くてもよかったかなー
Posted by ブクログ
のほほん年上部下×ツンデレ上司
いつもの痛々しいほどの不運全開ッ!歪んだ愛情!という展開ではなかったです。
相手に想いが伝わらない切なさ、の描写が今回もばっちりありましたが、実はしっかり伝わってるので読んでるこっちが涙するほどではなかったです。むしろニヤニヤですね。
書下ろし編の方は榛野視点(ツンデレ上司)のデレ満載だったので、砂でも吐けそうです。甘いのもいいですね。
Posted by ブクログ
読みながら、この流れでこの二人本当に最後くっつくのかな…と心配しながら読んでた。
他のBL作家さんだとこんな心配しないけど、木原さんならありそうで怖い。でも思ってたより全然ハッピーエンドで終わって良かった。
てっきり逆かと思って読んでたのでそこもちょっと意外。
Posted by ブクログ
思考の傾向もペースも全く噛み合わない二人の間にどう恋が生まれ成立していくのかとても面白かった。冷徹で合理的思考ゆえに常に神経尖らせてる榛野だからこそ、独特の視点を持つまったり癒し系オヤジ・谷地に惹かれたんでしょうね。小説掲載作では推測はできるものの明確には描写されてない部分もあるけど、榛野視点の書き下ろしで推測の裏打ちを貰える感じ。榛野の心情がわかって可愛く思えます。終盤は木原さんにしては甘々じゃなかろうかと思える展開で和みました。wこれからもっと甘くなるってところで終わってるのも木原さんらしい。
Posted by ブクログ
最後、谷地のいない部屋に帰ってきたとき、榛野がリンゴを食べて涙をこぼすシーンにもらい泣きしてしまいました。わかるわぁ…恋ってそんな感じよね… 全体的にほのぼのでキュンキュンしました。
何だろう…
谷地をリストラした榛野は掴みどころのない性格してるなぁ〜が最初の印象でしたが、読んでいくにつれ、あれ?この人 こんな感情的な性格なんだぁ!とちょっとびっくり!
イギリスロンドンに遊びに来てくれた谷地に、酔ったふりして介抱される構ってちゃんだったり、すんごく嫉妬深かったり…コロコロかわるクールビューティーな榛野に目が離せなかったです。
Posted by ブクログ
木原さんの痛くない系を探して(笑)
リストラされた男はアルバイトしている弁当屋にわざわざ毎週通ってくるリストラした元上司存在が鬱陶しい。
ある日、読書のことで話しかけられ嫌々ながらも少しずつ交流が始まっていき。
木原さんの文章は攻めてるイメージなのだけど、これは穏やかな文章でした。二人の関係もじわじわと良くなる。
ドントウォーリーママの時も感じたけど、木原さんは関係の悪い二人が徐々に間合いを詰めていくのが多い気がする。
そして出来上がる時は一気に行くわけだけど、40過ぎたおっさんが盛るわけで(笑)
電書でその後のstoryがあって、それを読んで幸せに暮らしてる二人が読めて良かった。
Posted by ブクログ
・元部下「谷地」・元上司「榛野」
・元部下は43歳なのにちゃんと恋愛をした事がない。
・元上司はゲイで一夜限りが多い。エリートの4ヶ国語バイリンガル
・お互いに初めて真剣に人を好きになるお話。