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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった…その話も異種間に於いての関係性を描いているが、作者がその「生物」について興味を持って勉強し、それら生物の特色を考えるとこう言う関係性になるのでは…と考えているところが非常に面白いんだよ…茶化してる訳でもなく、かと言って目をつぶるでもなく、その生物の特色が擬人化したら…と考える視点に嘘がない。
やはり世界観が面白い!
短編集なので読みやすくてサクサク呼んじゃいます。どの話も肉食獣×草食獣の組み合わせなので、価値観の違いなども興味深い。面白いです。
珠玉の短編集
beasterも途中まで読んでますが、この方の人物(動物?)の描き方は、生々しくて、とてもリアルです。
草食動物と肉食動物という立場の違いから、当事者の矛盾した心理をとても繊細に表現されています。
短編なので、サクサクよめて、重たいのに軽やかです!
どれもいい意味で何かを訴えてくる話だった。1話1話単話になっているのでちょっとした時間に読みやすい。
ビースターズでどハマりしてる人は読んだらいい。
こちらに出てくる動物もみんな自分の人生と命に向き合って生きている。
ちらっとレゴシも出ている。
匿名
6本の短編漫画が載っていてどれも凄く良かったですが、表紙にもなっているラクダの男性とオオカミの女性(カップルではない)のお話が特に好きです。
肉食と草食の関係
ライオンのラウルは受験を控えた男子高校生だ。
成績優秀で周りから信頼されている。
生徒会長で母親も鼻が高い。
ラウルももっと完璧なオスライオンになりたいと思っている。
ある日ラウルは先生から頼みごとをされる。
それは同じクラスの不登校児であるオオコウモリのアズモを学校に連れてくるように説得してほしいとのことだった。
めんどくさがってたラウルだが、志望大学への内申書をプレミアにするとの条件をちらつかされて結局引き受けることになった。
聞き込みの結果廃墟のような場所で見つかったアズモを説得するが、彼にライオンを馬鹿にされたラウルは力をつかって脅す。
そんな彼にアズモが告げたのは、去年彼の両親がライオンに食い殺されたという事実だった……。
Beastarsと同じ世界の生き物たちのオムニバス作品。
食う側と食われる側の立場の違いから生まれてくる軋轢や悲劇、それを種族を超えて手を取る姿勢。
読んでいても私たちの社会に通じる話が多くてためになった。
ビースターズの前身
優しくも残酷な世界を描いてるんだなぁ。
草食と肉食の二項対立で紡ぎ出される物語だから、どうしても体の強弱×気持ちの強弱になるわけで、つまりは強いか弱いかに心で変化がつく世界なのかなぁ。
Posted by ブクログ
じゅえき太郎さんの僕らはゆるく生きている
とても大好きなコミックエッセイなんですが
これも同じくらい好きです
小さい頃思ってた、虫とか動物のコミュニケーションの
想像の延長線を書いて代弁してくれてる作品
なんで日常ってこんなに面白いんだろう
今まで見たことのない類のお話
時代は現代、肉食獣と草食獣が人間のような進化をしてる世界。
そんな世界で肉食獣と草食獣が共生して、そこで起こる人間模様を書いた作品。
好き。
しっかりしたファンタジー
獣人が出て来る話を見ると食物連鎖は?肉食は?と気になる。
大概はその点には触れず流したり、ふわっとした設定の話が多い。
けど、この作者の書く獣人達の世界はそこを焦点に合わせて書かれてるから
読んでてなるほどって納得出来る。
色々と好きなる・面白いと思える箇所はあるんだけど
ページ裏のゴンがモグに「身体縮んだよ」と嘘ついてるシーンに全てをやられた。
可愛すぎて微笑ましすぎ!
Posted by ブクログ
この形式であれば無限に話が描けるのではないかと思うし
ずっと描いていって欲しいと思うシリーズだ。
アズモがラウルの手から飛び立つところが良い。
カンガルーとクロヒョウの話はハードボイルドな映画を見た気持ちになった。
肉食のコックは
草食をイメージしてと言われたら流石に失礼だし
肉食獣への偏見だなんて言っていたが
偏見ではないと思う。
キツネとカメレオンの話もそうだが、はっきりした終わり方ではないのもまた良いところだと思う。
Posted by ブクログ
BEASTARSの作者が描く、同じく擬人化した動物たちの短編集。
それぞれの動物の特性を生かした、ちょっぴり考えさせられる物語たち。青春成分多めかな。表紙の話はうーん。草食動物と肉食動物の関係をうまく?使ったちょっと大人の恋物語。
BEASTARSをお好きなファンならこれも是非。細かい設定と自然なコマ送りで時間をまったく気にせずに全部読んだ。読み切りを通して世界観を見られるのが良い。
レゴシたちは出てこないけど、Beastarsと同じ世界でのお話が繰り広げられます。草食にも肉食にも厳しい現実がつきつけられて、それでも生き抜こうとする登場人物たちに心動かされます。
Posted by ブクログ
アニメ化もした「BEASTERS」と同世界観の短編を収録した一冊。
それぞれ別の組み合わせ同士の動物たちの恋愛や友情、葛藤や欲望、あるいはそのどれでもない、言葉にしにくい微妙な関係性に焦点を当てており読み応えたっぷり。
「BEASTERS」同様、こちらでも肉食と草食の対立が土台にある。
捕食者と非捕食者・加害者と被害者という変えられない現実を踏まえながら、不器用なコミュニケーションを通し、自分と価値観や体質の異なる他者と関係性を育んでいく登場人物たち。
最後のカメレオンとキツネの学生の話に象徴的だが、同調圧力が個性を殺す現実へのフィードバックも多く考えさせられる。
いちばん好きなのは草食VS肉食のクッキング番組の話。
視聴率低迷中の長寿クッキング番組に、テコ入れとしてワニの料理講師が参入するのだが、ガゼルの助手は本能的に彼が受け付けられない。ワニはワニで悪趣味すれすれの際どいジョークを飛ばしまくり、スタジオはピリピリムード。
そんな中で今日の料理を作っていくのだが、互いへの対抗心や警戒がイイ感じの緊張感を生み出し、回り回ってポジティブな結果をもたらす展開が面白い。収録作の中では最もコメディ色が強く、肩の力を抜いて楽しく読める。レゴたちもチラッと出演してる。
「BEASTERS」の世界をより深く理解する為のテキストとしても入門編としても最適の一冊なのだが、難を言えばちょっと矛盾を感じる。
現在「BEASTERS」では肉食と草食の混血問題が主軸になっているが、前提として異種婚は合法、異種の性行為も可能な世界観だとすると、いい年したラクダの記者とオオカミの美女がホテルの一室に泊まり、ただ指を齧るだけですますのは不自然だ。
のちの描写からそれ以上の行為には及んでないと判断したが、前段として一日デートもしており、食欲だけ抜き出して描くのはキレイ事で終わらせようとしてる感があってひっかかる。あそこは性欲と結び付けて描く方が納得いく。
時系列では「BEASTERS」連載前の作品なので、当時と今とで作者の考えに変化が起きたのかもしれないが……。
より人間社会に近い
BEASTARが好きでそのスピンオフっぽかったので読んでみた。単発のエピソードなので設定や登場人物の思考も我々の社会に近い感じで描かれている。本編を読んでから息抜きに読む作品。