【感想・ネタバレ】深川二幸堂 菓子こよみのレビュー

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光太郎と孝次郎。兄弟の人柄が清々しくて、心温まる。
孝次郎が作り出す菓子は全部美味しそう。
暁音やお七さん、みんな愛すべき人たち。
とても楽しかった。続きを読みたい。
江戸時代は火事が多く、彼らのような思いをした人もたくさんいただろう。
辛い記憶となっていたできごとが、最後には救われて、なんとも爽やかな読後感。

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2022年06月11日

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知野みさきさんは初めての作家さんです。
1巻2巻を一気に買うバクチのような買い方をしてしまいましたが、当たりでした!

兄弟で菓子司を営む、というと田牧さんの藍千堂と設定が一緒ですが、
菓子職人とは違う(営業する)ほうの兄弟のキャラクターがそれぞれ違います。
お兄さんの光太郎がキラキラすぎて逆に何か裏があるのではなかろうか、と勘ぐってしまいますが、全うに暮らす人たちのことは応援したくなりますね。

古巣で、目をかけてくれた主が急死し、跡継ぎの息子との菓子に対する方針の違いから冷遇されていた孝次郎を、とある日、兄の光太郎が迎えに来るところから、物語は始まります。

深川という土地柄に即した、美味しくて安い菓子を売る二幸堂。
そこに集うのは、人情味溢れる人たち。
巡る季節を大切に掬い取るように、孝次郎が作る美しい菓子たち。

続きが楽しみな作品に出会えました。

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2019年07月30日

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10月はとてもいい本からスタートすることができました。知野みさき 著「深川二幸堂 菓子こよみ」、2017.11発行。兄弟で営む江戸の菓子屋を舞台に、極上の甘味と人情と、つたない恋の物語。大満足の読後感です!

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2018年10月01日

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似たような話がいくつも出てるし、いくつも読んでるけどこれは良かった。正直、田牧さんのパクリ?とも思ったけど、
お七さんも光太郎も孝次郎も人物像がしっかりしていて読みやすかった。
シリーズ化したら、それはそれで嬉しいけど、この作品はこれ一冊の方が綺麗な気がする。

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2017年12月11日

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深川で菓子屋を営む兄と弟。
仲が良く、地道に幸せをつかんでいくので、ほのぼの読めます。

兄の光太郎は美形で人当たりが良く、根付師だった父親の跡を継いでいるはずだった。
弟の考次郎は、子どもの頃に大火に巻き込まれて、大やけどを負ったせいもあって、内気で不器用な性格。
菓子作りの才能はあったのだが、奉公先で跡継ぎと上手くいかなくなり、片隅に追いやられてしまった。
そこへ、兄が迎えに来る。
深川で店を出す準備を整えてきたと。

そんなお兄さん、いる~?と感動(笑)
助っ人には、食いしん坊なお七が登場、売れ残りが多いと貰えるので喜ぶっていう大食いさんですが(笑)
何かとちょこちょこ問題はありつつも、一つ一つ協力して解決していきます。
お菓子も、一つ一つ、新作が作り出されていきます。
胸に秘めた思いや、事情のある美女を相手にじわじわ進む恋模様も。

そんなに長くはないので、さらっと読める人情話。
3作で完結しているので、全体でも軽めに、あまり長丁場に取り組もうと気が起きない時に?楽しめますよ☆

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2024年01月18日

ネタバレ 購入済み

楽しい

「深川二幸堂 菓子たより」の方を先に、読んでしまったからな。二人の行く末は、幸せになるよって、分かっていて、お店が出来て、色んな人と出会って、お菓子が増えて、という最初の話を、ふふふっと笑いながら読めて、楽しかった。

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2023年10月02日

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これも、序章から、唸らせられた。
江戸の火事場はドラマだ‼️

兄弟二人の心息もいい感じ。

ひとつ一つの和菓子が生まれてくる。

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2023年08月21日

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ネタバレ

子供の頃、火事にあって大火傷の跡が今も残る孝次郎。口下手だが、仕事は丁寧な菓子職人だ。先代の主人にも気に入られていた。ところが先代が死に、息子の代になると、職人としての腕を見込まれていた孝次郎は、同年代の跡取り息子からいじめにあい、餡ばかり作らされていた。
もう、とうに御礼奉公も終わったはずなのに、のれん分もまだで、手代の賃金もままでもあった。

兄、光太郎は役者にしたいほどのいい男ぶりで、弁舌も滑らか、手先も器用で父親の後を継いで、根付職人をしていた。

その兄が、突然奉公先にやってきて、その待遇の悪さを論い、御礼奉公、年季もとっくに明けたはずと、孝次郎を店から救い、二人で二幸堂という店を始めることになった。



職人の物語でもあり、兄弟愛の話でもあり、淡い片思いの話も。。。


見せ場たくさんのストーリー展開と、登場人物のしっかりした書き分けで、楽しくホロリと情愛も描かれ素晴らしいシリーズの第1巻。

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2020年10月06日

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和菓子に惹かれ、初めましての作家さん。
時代ものは未だに若干の苦手意識があるんだけど、これはすんなり読めました。キャラ、ストーリーとのバランス?が自分には合ってたみたい。おもしろかった&餡子食べたい(笑)

いい感じの終わり方と思ったら続編もあるそうで・・・ちょっと微妙な気持ちもありつつ、やっぱり読んでしまいそう。

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2020年08月09日

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ネタバレ

面白かったです。
去年の誕生日プレゼントに文通友だちから頂いた本です。初めての作家さん。美味しそうな表紙の本はチェックしてたのですがこちらはノーマークだったので嬉しいです。
冒頭から辛いシーンで、えっこの子亡くなるの!?と思いましたが生きていてほっとしました。
このことが兄弟に強い影を落としていて、孝次郎も遠慮しているし光太郎も遠慮してるし…なのですが最後には蟠りも解けて良かったね、となりました。
孝次郎の作る和菓子も美味しそうで。素朴なのですが食べてみたくなります。
兄弟のキャラも良いですがお七さんが好きです。お節介も過度ではなく弁えてるし、でも隙有らば和菓子の味見をしようと狙っているのが可愛いです。
良くある人情系グルメ時代物と言えばそれまでなのですが、でもキャラが良くて追いかけていきたいなと思いました。草笛屋との決着もついてないし。

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2019年11月04日

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202206/1~2巻まとめて。和菓子屋兄弟モノ。ややキャラ頼りな印象だけど、知野みさきなので安定の面白さではあった。

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2022年09月04日

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菓子職人の弟、人当たりの良い兄が営む和菓子屋。
手伝いのお七など、登場人物もスッキリしている。
弟の方が菓子作り以外は不器用な描かれ方をしているが、実は兄の方が色々と抱えているものがありそうにも思える。
次巻以降で描かれていくのだろうか。

和菓子が美味しそう。

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2022年08月16日

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飼い殺しになっていた弟を、救い出した兄。
兄弟で菓子屋を始めた。

嫉妬をするのはいいけど…な状態です。
兄のおかげで脱出できたし、小さいながらも
きちんとお菓子を作れるし、通いの人もくるし。
その間に、兄と弟の二パターンも恋愛事情がちらちら。

穏やかではあるものの、前の店のいざこざが
引っ張られてみたり。
面白かったです。

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2021年08月16日

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出てくるお菓子はとっても美味しそうで、兄弟の関係が微笑ましくて、とりまく人々も魅力的で、楽しく読めました!もちろん次も続けて今から読みます(^_^)v

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2021年04月17日

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幼い頃の大火傷の痕のために人付き合いの苦手な孝次郎は、菓子職人として修行を積んできた奉公先で妬まれ、腕をふるうことが出来なくなっていた。
そんな孝次郎の元に、美形で人当たりの良い自慢の兄・光太郎から「迎えに行く」と言伝が届いた。
亡父の後を継いで根付職人をしていたはずの兄は、弟が職人として腕をふるうことが出来るよう、菓子屋を開く段取りをととのえ、弟を迎えに来たのだった。


正反対でいて互いを思い合う兄弟、内気な孝次郎のほのかな恋、世渡り上手な光太郎の秘めた悩み、そして二幸堂のとびきりの菓子。
孝次郎の想いびとの暁音や、食いしん坊の見習い・お七もいい。
読後は、ただもう、すぐにあんこが食べたくなるので、要注意。

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2019年05月19日

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江戸時代の深川を舞台にした時代小説。
「二幸堂」という菓子屋を始めた光太郎と孝次郎の兄弟。
シンプルながら美味しいお菓子と、店を支える人々との交流、ほのかな恋など、人間ドラマが描かれている。
短編連作。

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2019年01月24日

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“兄弟で営む菓子屋が舞台”という事で、つい田牧大和さんの「藍千堂菓子噺」シリーズを彷彿とさせる本書。

イケメンでコミュ力のある兄と、実直で職人肌の弟(田牧さんの話とは逆ですね)。
兄弟の絆や恋愛、過去のわだかまり等・・。様々な背景と、美味しい和菓子を絡めて進んでいく展開です。
餡子好きのお七さんが、いいキャラで好きでした。

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2018年11月03日

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内容(「BOOK」データベースより)

「餡子だけじゃつまらねぇ。菓子を作れよ、孝次郎―」深川で菓子屋「二幸堂」を始めた兄・光太郎と弟・孝次郎。ほんのり甘酒香る薄皮饅頭「斑雪」、桜の花弁を模した上生菓子「恋桜」、黄身餡が贅沢な「天道」と十四夜の月の如く控えめな甘さの「幾望」、柳の青葉が風情涼やかな錦玉羹「春の川」、薄紅色の白餡大福「紅福」。―不器用な職人・孝次郎の作るとびきりの菓子が、人と人を繋げ、出会いをもたらし、ささやかな幸福を照らし出す―。江戸の菓子屋を舞台に描かれる、極上の甘味と人情と、つたない恋。兄弟の絆と店を支える人々の温かさに心震える珠玉の時代小説!

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2018年07月14日

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