【感想・ネタバレ】喜劇としての国際ビジネス 私が出会った〈一流〉という名の怪優たちのレビュー

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Posted by ブクログ

【伏魔殿でお茶を】世界各地の大物たちとビジネスをしてきた著者が,その「どうしようもない」内実を描いたノンフィクション。権力欲を始めとしたあらゆる情念が渦巻く中で,思わず真偽を疑いたくなるホントの話が次々と飛び出してきます。著者は,コンサルタントとして金融教育等に関する多くの助言を授けてきたダニエル・レヴィン。訳者は,翻訳家として活躍する松田和也。原題は,『Nothing but a Circus: Misadventures among the Powerful』。

著者の失敗話で幕を開けるのですが,本書の白眉は中盤のロシア部分。政治とビジネスが絡み合いながら取り返しのつかない事態が展開していく様は非常にスリリングでした。教科書的には絶対に学べない「政治経済学」を知ることができる点で非常に魅力溢れる一冊です。

〜「行くなら行け,行かないなら行くな。けど行くんなら,楽園を期待するな。」〜

やっぱり痛い目にあっておくって大切なんですね☆5つ

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2018年05月02日

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