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Posted by ブクログ
恐怖小説短編集。
会いたかった人
倒錯の庭
災厄の犬
3話。
巻末エッセイあり。
単行本は結城信孝が解説を書いている。
子供を生まないと誓い合った話。
恐すぎて結末が読めない。
Posted by ブクログ
「会いたかった人」「倒錯の庭」「災厄の犬」が収録された短編集です。
小池真理子っぽさ全開の、静かにゾクっとするような、心がザワザワするような、居心地の悪い恐怖感が最高です。
どの話も、結末の想像はなんとなくつきますが、わかっていても、そこに向かっていく過程の抗えなさがいいです。
Posted by ブクログ
人格としては作者さんのことがあまり好きではないのだけれど、読むものは面白い……
というか、人間の汚い分全体のホラーな感じの微妙な心地よさがあります。
人間――しかも、割と女のどろどろの部分にここまでフューチャーしたらこういう話になるのか……とまったく私が創造もしない話のオンパレードなので、それはそれで面白いなあ……と思ってはいます。
女のために罪を犯してしまう男とそれを嬉しいと思ってしまう女――
当たり前の生活をしていたはずの人間が、当たり前じゃなくなる一瞬。
そんな人間ホラーを読みたい人にはオススメです。
ちなみに、短編が集まったものなので、とてもよみやすいかとは思います。
Posted by ブクログ
小池真理子さんは短編が多く、わたしも短編はとっつきやすくて好きなので、どうも相性が良いようです。
この本は、小池さんの短編セレクションの一作目、サイコサスペンス篇Ⅰです。下記の3作が入っていますが、ネタバレしない程度にこんな話よー、を書いておきます。
1.「会いたかった人」
TV出演を機に25年ぶりの親友に再会したが、彼女は奇妙に別人のように変わり果てていた。うずまく疑惑の中で、25年前の軽い口約束から悲劇が‥
2.「倒錯の庭」
別居中の人妻に異様なまでの愛を注ぐ若い男性。その愛情表現は常軌を逸するものであるが、人妻は心惹かれ陶酔し、最後は‥
3.「災厄の犬」
犬を飼い始めてから不幸に取り憑かれる男が、犬のせいか、自分がおかしいのか、だんだんと崩れていく。
サイコサスペンスとしてわたしが一番好きなのは「会いたかった人」。どの作品にも言えるけど、普通の人間のちょっとした狂気が歯車的に狂いだすのが、小池さんの作風なのかな。
昔、母に夜道が怖いと言った時、「幽霊より人間の方が怖いよ」と言われたのを思い出しました。
ちなみに、サイコサスペンス篇Ⅱの「贅肉」の方が個人的には好きです。もっと狂気に満ちてるかも。