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面白い
本当に面白い。はまってしまった。続きもあるようなので読みたいと思う。シリーズものは大好きだがこちらも好きな作品になった。最後は感動したが作品が女であれば誰しも胸がしめつけられるものだと思う。是非いろんな人に読んでもらいたい。
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七里作品も10冊以上連続で読んでいるので、今回は犯人が当たりました。でも、犯行の手口は想定外!やはり面白いですね。私の中では岬洋介と犬養隼人はツートップです
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刑事犬養隼人シリーズ 第3弾。
前作では、短編集とちょっと肩透かしされたような気がして、
良かったのだが、第1弾ほどのインパクトが感じられなかった。
第3弾では、第1弾と同じ長編に戻り、社会派ミステリーとして、
医療ミステリーとして、楽しむことができた。
今作では、女性特有の病気に絡んだワクチン、子宮頸がんワクチンに
潜む闇やその副反応に苦しむ人たちが誘拐されるという事件が発生する。
そういえば、子宮頸がんワクチンのCMがテレビでよく流れていた
ような記憶があるものの、いつの間にかなくなったなと言う印象がある。
ワクチンと聞くと、2023年に読んでいる自分としては、
3つのワクチンが頭をよぎる。特にパンデミックから脱したワクチンが、
果たして有効だったのか、これからも必要なのかは定かではないし、
毎年のように冬になれば、インフルエンザワクチンを打つという人もいる。
さらに、CMでは50歳以上が打てるという、ワクチンのCMも流れている。
あえて、二つのワクチンの名前は伏せるが、ワクチンと言うのは、
身近なものになりつつある印象ではある。
しかし、ワクチンがどの程度有効で、副反応がどれだけあって、
その副反応は治るのかどうかが怪しいく感じる。
そんなことを今作では課題している。
犬養が、犯人に翻弄され、重い荷物をもって街中を走らされるシーンは、
緊張感を持って読んでいたかも・・・。
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だいぶセンシティブな内容の話でした
展開がさくさく進み内容が気になってどんどん読み進めてしまう一冊です。
犬養さんが頭の中で綾野剛さんに置き換わってしまい、それにしか見えなくなってしまった笑
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刑事犬養隼人シリーズ第三作。
今回の社会的なテーマは子宮頚がんワクチンについてだ。作品を通じて作者の当ワクチン行政に対する憤りがひしひしと伝わる。
また中山七里が色々なシリーズで共通して怒っているのが、SNSでの匿名による悪意ある誹謗中傷についてだ。これは彼の作品で何度も出て来る。
いずれにせよ社会的な問題とミステリ要素を絡めた上で、色々なシリーズを驚くほどのスピードで発表し続ける中山七里の作家としての力量は感心するしかない。
本作品について主犯はヒントが散りばめてあったので早い段階で目処は立ったが、それとて本作の評価を下げる要因にはならない。
Posted by ブクログ
子宮頸がんワクチンの副反応による麻痺や記憶障害に苦しめられている少女たちの親と医師ととある少女が攻防して偽の誘拐事件を企てた話。
今では5類移行が決まったコロナだが渦中の時は半強制的にワクチン接種が進められていたのでどこか重なるようなところがあり読みながら少し寒気がした。
あくまでも任意と謳っておきながら政府関係者や医者など導く立場にある人たちが接種しましょうと言えば誰だってしてもいいではなくしなければならないと思うのではないか、実際コロナのワクチンの後遺症で苦しんでいる人たちはいる。被害者家族たちがこのような事件を起こす日もそう遠くはないのではないかと思った。
このお話ではメディアが被害者家族たちの声を取り上げてくれているからよかったが、ワクチン接種のコマーシャルなどで潤ったテレビ局が同じ報道をしてるくれるのか、と思うとそうではないと思う。
かなり偏った意見になってしまったがコロナ渦が終わりかけている今手にとってみるべき価値がある一冊だと感じる。
Posted by ブクログ
女の子の親として他人事とは思えない子宮頸がんワクチンの重篤な副反応、この問題にズバズバ切り込んでいきつつ誘拐ミステリーとして面白いのすごい
いつもなら対象に距離をおいて接している犬養さんでも親として許せない気持ちが見えて…誘拐の加害者に味方したくなる気持ちに共感してしまう
現実でのこの問題はどうなるのか、自分はどうするか…考えるの本当に難しい
Posted by ブクログ
犬養隼人シリーズ第三弾。ワクチンに関する社会派ミステリー。中山さんはワクチン反対派なのだろうか。ちょっと偏見的な気もするが、副反応によって苦しむ人がいる事は少なからずいると言う事、産婦人科は感動に立会う仕事と思ってたけどその裏で背負ってるリスクの高さを知った。
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犬養刑事シリーズ第三弾。
結末が何回どんでん返しすんねん!って感じはしますが、内容が現実社会でも身近に感じられる部分もありとても考えさせられる社会派ミステリーでした。
子宮頚がんワクチンによって後遺症を患った少女が誘拐され、1枚の絵葉書の手掛かりからグリム童話にあるハーメルンの笛吹き男を連想させた誘拐犯は一体誰なのか。
2/3ほど読んでいると薄々大まかな真相には気付きますがどんでん返しの倍返しには気付けませんでした。
Posted by ブクログ
王道警察ミステリのシリーズ
犬養隼人シリーズ3作目
今回は誘拐×子宮頸がんワクチン
パッと見は???な関係性だが上手く合うんだなぁ
どんでん返しからのどんでん返し
二転三転と言うよりはどんでん返しが上乗せされたような感覚
ラスト10数ページからが本番と言うぐらいビックリした
Posted by ブクログ
重い社会的問題を事件に織り交ぜ重厚でありながら疾走感を感じさせる描写は見事❗️ストーリーを静かにじっくり重く聴かせる部分があるから、よりスピード溢れる展開も際立つ、もうなんでこんなに上手いかなぁ、、そしていつものことだが、最期に締めくくる一言、がもはやお家芸❗️
Posted by ブクログ
子宮頸がんワクチンが発端となる連続誘拐事件を扱った警察ミステリー。
奇しくも今の時世に即した諸問題を内包しているため、いろいろ考えてしまう。
犯人に翻弄される犬飼達。
誘拐された少女の安否。
医療に対する疑念。
男親・女親の相違。
あれもこれも気になって、どっと疲れた。
なのに、それでも面白いなあと思ってしまう。
Posted by ブクログ
刑事犬養隼人シリーズ第三弾
テーマは子宮頸がんワクチンの副反応被害
実際、子宮頸がんワクチンの副反応については、自分の周りで聴いたことがあります。
そんな子宮頸がんワクチンの推進者・被害者を巻き込んだ誘拐事件の顛末の物語
ストーリとしては、
記憶障害の患った15歳の少女が行方不明になります。
犯人からの要求がない中で、別の少女がさらわれます。
二人の共通点は、子宮頚がんワクチン。
15歳の少女は、子宮頚がんワクチンの副反応による被害者。
二人目の少女は、子宮頚がんワクチンの推進派の医師の娘。
さらに5人の子宮頚がんワクチンの副反応による被害者がさらわれ、計7人の少女達がさらわれます。
そして、犯人からの要求は70億円の現金。
さらに、犯人は警察だけでなく、マスコミを巻き込んでワクチンの副反応について世論を作り出していきます。
そんな中、犯人は誰?
という展開です。
やはり、ワクチンを巡る厚労省や製薬会社、医療の現場の闇がリアルです。
そして、身代金受け渡しにおける犬養の大活劇!
事件の真相は、なんとくなく想像できましたが、それよりもワクチンの副作用に悩む人たちの想いが突き刺さります。
ワクチンで救われる多くの命、一方でその副作用で苦しむ少数の人たち。
とても重いテーマかと思います。
エピローグはホロリと来てしまった。
とってもお勧め
Posted by ブクログ
犬養シリーズ第3弾!
「無駄に男前の犬養」さん、今回は誘拐劇!「ハーメルンの笛吹き男」を真似て、少女が消えていく〜
そこには、子宮頚がんワクチンで繋がっている。しかも、副作用の被害者とワクチン推進派の娘…
今今、ワクチンといえば、コロナになるけど、有効といえばそうなんやけど、やはり副作用に苦しむ人もいる。コロナは、緊急事態なのか、おいしいところがないか知らんけど、あんまり厚生省なり、製薬会社なりの儲かってる部分の闇とはあまり騒がれてないけど…
でも、何年も経ってるんやから、ええ加減、注射打つたびに、デフォルトで熱出るのは何とかして欲しいとは思う。
今回は、犯人候補が女性が多かったのか、人の嘘を見抜く力が発揮しにかったみたいな犬養さん。後半怒涛のごとく、閃いて解決するけど、やはり、大どんでん返しありで、楽しかった〜
犬養さんは、力仕事も頑張って大変でした!
しかも、大阪で…まぁ、そうなんかもしれんけど、東京と比較して、違法駐車だらけとか、信号守らんとか、放っておいて〜笑。
犬養さん、重い荷物を犯人に運ばれされてる場面(中身はお金)
「頑張りや」(何してるかも知らんのに)
「すみません、警察です」
「お巡りやからゆうて、何でもできる思たら大間違いやぞ」
(文中より…^^;)
何か、異様に距離感近いし…反権力やし…
何か、恥ずかしい…(⌒-⌒; )
どうせなら、飴ちゃんもあげとき〜
Posted by ブクログ
前作は短編集で犬養のスマートな部分が浮き彫りになってたけど、長編になると内面も見えてきて人間味が増す。
毎回、色々な社会問題を見せてくれるシリーズ。正解はわからない難しい問題だけど、まず知らなければ何も始まらないことばかり。
ミステリーとしてだけじゃなく読み応えがあるな。
Posted by ブクログ
今回の作品は子宮頸がんのワクチンについて。
コロナワクチンとも重なり手に取った。
製薬会社の利益や 医師の思惑、
ワクチンの効果や副作用、
色んな角度から考える必要があるし難しいな、と。
Posted by ブクログ
最近、中山七里さんの作品にハマりつつあります。
自分の知り合いでも子宮頸がんワクチンの副反応がでた方がいらっしゃって読んでいて心苦しくなりましたが、まさかの犯人に最後までドキドキしながら読めました。
Posted by ブクログ
さすがの中山七里先生。
あー、それはちょっと予想したわ、、、からの!!!大逆転!
毎回唸らされますわ。
今回の軸は、子宮頸がんワクチン。
私の夫の妹さんが子宮頸がんの為34歳で夭逝していた。
遺伝的要素があるのか?無いのか?知識もないまま、子宮頸がんの恐ろしさを知っている私は、ワクチンが無料で受けられるとのことで、娘には直ぐに受けさせた。
いやしかし、今回の話は考えさせられた。
ワクチンに副反応はつきものだが、それほどなのか!?
考えてみたこともなかった。
ちゃんと調べなくては、、、
この本を読んで痛感した。
中山七里先生の本は、毎回何か気づきがある。
ミステリとしても毎回凄いのだが、自分の生きる社会を考えさせられる。
文章も、語彙も凄いのだが、内容も、物語としても、毎回本当に素晴らしい。
Posted by ブクログ
犬飼隼人刑事シリーズ3作目!!
今回も読みやすかった。これまたどんでん返しあり。
最後のシーンはスピード感があってハラハラドキドキした。
ラストは希望の光が差した気がした。
解説も良かったので読むべき!
Posted by ブクログ
犬養シリーズ3作目。
フィクションとはいえ、子宮頸がんワクチンでの薬害についてかなり切り込んできたなという感じ。
ストーリー自体はそこまで目新しいものではなかたけれど、興味がある題材なのもあってよかった。
明日香は怒ってばっかりだなぁ。
Posted by ブクログ
『こちら空港警察』に手を出した勢いで、長らく積んだままだった本作も読む。
七里センセは著作が多すぎて、なかなか制覇できそうにありません。このシリーズは映画化されたのをきっかけにまず第4作を読んだから、綾野剛と北川景子の顔しか浮かんでこない。第1作からようやく第3作に辿り着いた今も、そのおかげでより速く読めます。
社会問題をいち早くご自身の小説で取り上げる腕はさすがとうなるばかり。子宮頸がんワクチンの副反応は、ちょうど本作の発行年に取りまとめられたようですね。このような思いをしている人は実際にいるかもしれない。
Posted by ブクログ
犬飼隼人シリーズ第三弾『ハーメルンの誘拐魔』
医療を絡めた社会派ミステリー
今回は子宮頸がん防止ワクチンの副反応、薬害問題がテーマ
実際に薬害問題は後を絶たないのが現状であり、非常に難しい問題だと思う
コロナワクチンもそうだけれど、医薬品などには必ず副作用などリスクが存在する
我々に与えられる情報は全てではない
だから自分自身でメリットとリスクを納得いくまで調べ、受け身ではなく自分の身体は自分で守る事を考えなくてはいけないと思う
さて作品だけれど、一人十億、総額七十億円の身代金が要求された少女集団誘拐事件が発生
被害者は子宮頸がん防止ワクチンの被害者六人とワクチン推進派の産婦人科協会会長の娘
いつも現場には犯人からのメッセージ「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書きが残されている
「ハーメルンの笛吹き男」は誰?
犯人の目的は?
今回は犬飼隼人と若い高千穂明日香がペアで事件解決に挑む
ドンデン返しは2回程
個人的には犬飼隼人が、身代金が入った重いアタッシュケースを持ち「ハーメルンの笛吹き男」に振り回され、汗だくで大阪の街を駆け巡るシーンの方が印象的だった
初めから犬飼隼人に何故か反抗的な高千穂明日香
事件が解決しても二人の間にあまり進展はなかったが、女心がわからない犬飼が今後彼女とどう接していくのか、そして彼女がどう成長していくか楽しみ
Posted by ブクログ
子宮頸がんワクチンと誘拐事件を組み合わせるとは。意外なストーリでした。
子どもがワクチン接種の対象で受けさせるかどうか悩んでる親としては、ちょっとね~、一方に偏り過ぎじゃない?と思いつつも読んでてしんどい気持ちになりましたよ。
それでも話自体は面白かった。
なかなか犯人の目途がつかなく犬養たち同様ヤキモキしましたが、終盤で何となく分かったかも?からの「え、あ、そうかー」な真相。
相棒の高千穂明日香刑事ですが、初っ端から犬養に突っかかるし、正義感が暴走しすぎて余計なこと言うし、わりと鬱陶しかったです。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目らしいが未読でも楽しめた
コロナ禍でワクチン接種による副反応が話題になっている今 身近なテーマだろうか
一方で「コウノドリ」漫画では ワクチンによって予防できる事の大切さを解いている回もあるので
なかなか難しいテーマである。。
Posted by ブクログ
「いつも思うことだが、どうして匿名になった途端、人間というのはあそこまで醜くなれるのかね。およそ下劣な人間が考えつく限りの悪態を吐いていやがる。あの母親がそういうコメントを読んでいなけりゃ幸いだ」
「ちょうどそういう年頃だから、放っておいたわ。親には話せないことでも親友には話せる。わたしにもそういう時分があったしね。だから美鳥ちゃんがいてくれたのは何よりも有難かったの。人間ってね、誰か一人でも話し相手がいてくれたら、そうそう変な方向には行かないようになっている」
「いったい誰が得をする」
「捜査の基本だ。そのことで誰に何の利益がある?」
昔ある偽政者は、人命は地球よりも重いといった。だが、それすらも政治的配慮を糊塗するための詭弁に過ぎなかった。省益や既得権益を護るためなら、自分と自分の家族以外の人名など路傍の石同然に思っている人間が腐るほどいる。そうでなければ、何度も何度も薬害をめぐる悲劇が繰り返される現実を説明できない。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
記憶障害を患った15歳の少女、月島香苗が街中で忽然と姿を消した。現場には「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。その後少女を狙った誘拐事件が連続して発生、被害者は、子宮頚がんワクチンの副反応による障害を負った者と、ワクチン推進派の医師の娘だった。そんな中「笛吹き男」から、計70億円の身代金の要求が警察に届く。少女の命と警察の威信を懸け、孤高の刑事が辿り着いた真実とは―。人気シリーズ第3弾!
Posted by ブクログ
子宮頚がんワクチンの闇に光を当てたミステリー。構想は大胆かつダイナミックであり、映画受けするのも納得。
ただし、細かいところに、それは無理があるんじゃないかと思う部分もある。全体のスケールの大きさに隠れてしまいがちではあるが。
医薬品メーカー、厚労省、病院の癒着について、ミステリーの形以外でも著者の筆力からして、十分説得力のある作品を作ることができたのではないかと思う。
Posted by ブクログ
子宮頸がんワクチンに絡むお話
作用、副作用、効果、有害事象
ワクチンをどう捉えるかに引っかかり、犯人探しに熱が入らなかった
なるほどね、とは思ったけど、そう来たかとは楽しめなかったな
Posted by ブクログ
犬養刑事シリーズ三作目。
これまでの二作も社会問題を影に含んでいたけれど、今作は子宮頸がんワクチン副反応によって障害を負ったと思われる被害を正面から突き付けた作品。
平穏な日々を送り、光に向かって育っていくはずだったのに、記憶や運動能力を蝕まれて日常生活も覚束なくなった少女達とワクチン推進派指揮官の娘。
次から次へと誘拐しては無茶な要求をしてくる笛吹男と振り回される捜査陣。
誘拐事件を扱った小説ならばその攻防が読みどころだが、この話ではそれに加えて「なぜ」に重きが置かれるために身代金の受渡しまでは文字通り疾走していた。
そこからはどんでん返しというよりは、むしろ納得できる清廉な結末だったと思う。
折しもワクチンの話題で世が沸いている中、考えさせられる作品。